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ツヨシ、しっかりしなさい!! テニス侍&ジョグ侍ツヨシです!<記録>フル3'38"58('09.04かすみがうら)ハーフ1'35"50('09.04焼津)10k40'48('09.05葛西臨海公園)

テニス侍
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流水、無心にして落花を送る

こんばんは。冷たい雨が降るなか、有明テニスの森へ
AIGジャパンオープン予選を観戦してきました。
10時開始の予定でしたが雨が上がらず、結局13時から
第一試合がスタートです。並行してアリーナでは、
ヨネックスのイベントが開催されていて、契約選手の
ミニゲームを観ることができました。中でも添田選手
森上選手が参加したミックスゲームが楽しめましたよ。


添田選手のサービスのキレや、絶妙なタイミングで繰り出される
ドロップショットにも思わず脱帽!。そしてちょっと右肩を
痛めている様子の森上選手は、それでも左右両手打ちの
ストロークもとても綺麗なフォームだし、常にいい当たりで深く
伸びるボールになっていてスゴイ!と思いました。
あと今年の全英で優勝したヴィーナスに3回戦で対戦、ファイナル
5-3までいって惜敗したことについて、司会の方がマイクを
向けたときの森上選手の話がちょっと面白かったです。

「あのあとツアーでヴィーナスに会ったので『あの競った試合で
勝って優勝できたんだから、賞金の1割でもちょうだい!!』って
言ってやったんですよ」

このAIGにもヴィーナスは、先週の韓国OPから日本にも参加して
くれることになりましたので、あの屈託のない笑顔を直接見てみたい
と思います。ちなみに昨日発表のドローによるとヴィーナスは
第1シード、第6シードの森上選手とは順調にいくと準々決勝で
顔を合わせるようで、これも楽しみですね。

さて先週、よく行く新橋駅前の書店に寄ったら、禅の言葉を集めた
文庫本が平積みされていたので買い求めました。タイトルは
「ふっと心がかるくなる禅の言葉」というものです。
その一冊の中にも、いくつもの味わい深い禅語が並んでいて、どれも
含蓄があって長く心に留めておきたい教えだなーと思いました。
その中でも、印象に残った言葉をご紹介します。

『流水、無心にして落花を送る』
 ~散る花とそれを運んでいく流水(川)の関係のように、
 人との交わりにおいても無心・あるがままであれという意~

「よその家を訪問したとき、客人としてあまりにも丁重な扱いを
受けるとこちらが恐縮してしまいますよね。また、仕事関係の
接待の場でも、相手に気をつかわれすぎたり、下心がみえてしまうと
居心地の悪い思いをすることでしょう。
もてなされる側も、心配りに感謝もせず不遜な態度をとったり、逆に
遠慮ばかりしても相手をがっかりさせてしまいます。

『流水、無心にして落花を送る』とは、風に散って落ちてきた花を、
川の流れがただ当たり前のこととして運んでいくこと。花は流れに
運ばれようとして落ちてきたのではなく、川は花が落ちるのを
待っていたわけではありません。花はただ自然に散り、川はただ無心に
流れていくだけです。無心だからこそ美しいのです。
主張せず、見返りを求めず、相手の心をかき乱すこともない。互いを
信頼して自然に身を任せ合う。人と人との関係もこうありたいものです。」

永井政之著「ふっと心がかるくなる禅の言葉」永岡書店刊

この禅語を知った時、まず思い浮かんだのは、前に勤務していた
会社の近くに、桜並木を従えた目黒川が流れていて、毎年春になると
水面をたゆたう桜の花びらが、夜の明かりの中で美しく幻想的な
眺めを呈していたことです。
人との出会いや付き合いにおいても、ただ自然に無心に、信頼の
うえに任せあう、そんな関係の中で日々生活していきたいものですね。
こういった禅の言葉はごく短いですが、生きるうえでの励みや
力になってくれるもの、今後も学んでいきたいと思いました。

ではまた、明日も有明10時スタートで男女シンングルス予選の
残りを観戦してきます。雨かな?! おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 02:18 | コメント(2)| トラックバック(0)

手を振ると

こんばんは。今日はすがすがしい青空がまた心地良かったですね~!
午後の強い日差しに、外回りの私はまたまた汗だくになり
とけてしまいましたが・・。

先ほど、明日の予選のオーダーが出てないかなーとAIGオープンの
HPを回ったら、なんと・・まさか・・トホホ・・。
ロジャーが極度の疲労により、来日を急遽取り止めて静養にあてる
と先ほど発表されました。デ杯にスイス代表として単複フル出場
したことも響いたようですが、それにしても、うーん無念!
その代わりにガスケフェレーロ、そしてヴィーナスが参加して
くれるようですよ。ロジャーにはまた来年、ぜひとも顔を出して
くれることを期待しています。。

さて最近手にとって「なるほどそのとおりだ」と感心したのが、
『吉を招く言い伝え』という新書本です。ことわざや言い伝えには
古今の生活の知恵が無数に盛り込まれているし、私たちが無意識に
行っているしぐさにも、きちんとした意味があるんだなーと
思いました。中でも普段でもよく見かける「手を振る」という行為
には、こんな理(ことわり)があるそうです。

『手を振るというのは、本来は着物の袖を振る行為なのである。
これは「霊振り」といわれ、神社にお参りした際などの柏手を
打つのと同じ意味を持っている。袖には袂(たもと)がついて
いるが、この袂というのはものを入れることができ、魂の納まる
ところであるとも考えられていた。これを振ることは霊振りであり、
そのことによって自分の魂を喚起させ、相手の生命を再生させ、
活力をあたえようとする作法が手を振ることの本来の意味である。』

岩井 宏實著「吉を招く言い伝え」青春出版社刊

手を振ることが「自らの魂の揺らぎによって相手の命に波動を与える」
作法だったとは・・。私の場合、特に親しい人としばらく会えない
ような別れのときに、ゆっくりと手を振りたくなります。と同時に
「その人に触れたい」と強く思うんですよねー、なぜなのかな。

そしてまた言葉も、本や会話の中でなんというか「震え」のような
ものが伝わってくる瞬間が、稀にあります。昔から「言霊(ことだま)」と
いわれるように、他者に大きな影響を与える神秘な謎があるのかも
しれませんね。そして私たちが小説や詩を読んだり、映画を観たり
する理由の一つは、そういった言霊の謎を解くヒントを探して
いるのかもしれないと思いました。

ではまた、明日は朝から一日中有明で、AIG予選を観戦してきます。
おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 23:57 | コメント(0)| トラックバック(0)

夜明けの行灯

こんばんは。昼過ぎに新宿駅西口の気温表示を見上げると
またもや30℃・・、ホントまだまだ残暑ですね~。
それでも夜は、それほど汗をかかなくて済むようになってきて
ずいぶん助かっています。

今日も何件か約束していたお客さまのところへ訪問しました。
私は、約束時間の直前に顔を出すように決めているのですが、
口の悪い契約者さんのこんな一言に思わずがっくしです。
「ツヨシさんてハト時計みたいですよね、いつも時間どおりに
ドアを開けて『こんちは~!』っていうんだもの」
「ハト」!?そりゃ見た目は少し似てるかもしれないけどもね・・。

さて先日も少しご紹介した「江戸しぐさ」。狭い路地で傘をさした
者同士がすれ違う際、相手に雨水がかからないよう傘を傾ける
「傘かしげ」など、徳川の時代から多くの商人が集う町に生まれた、
江戸っ子たちの思いやりのルールは、この平成の時代にあっても、
十分に魅力的でイキな心遣いと思えます。

そんな江戸しぐさの中でも、人づき合いの知恵として目に留まった
のは「夜明けの行灯」という考え方です。

「夫婦や親子の間でいさかいが起こったら、決定的にならないよう、
その手前でやめ、その場ですぐ結論を出さないようにします。
しばらく時間をおこうというわけです。これを『夜明けの行灯』と
いいます。
夜明けの行灯は、外も明るくなり、あってもなくてもいい物。
でも夜明けには不用ですが、また夜になれば必要です。感情にまかせて
その場で大きな亀裂をつくるのは、夜明けの行灯のごとく不要といって
いるのと同じ。でもどうせまた必要になる、だから冷静になるまで
待ちなさい、感情的になって必要なものを不要にしてはいけない、
という教えなのです。こんなところにも江戸の人々の人づき合いの
知恵が見て取れます。」
越川 禮子著「野暮な人 イキな人」日本文芸社刊

けんかは仲の良い証拠、などとも言いますが、ついつい感情的に
なってお互いを傷つけるばかりの不毛な話になり、終わったあとで
ひどく落ち込んでしまいますよね。これからは「夜明けの行灯」を
見習い、最後の一言を飲み込んで夜明けを待ってみようと思いました。
ではまた、おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 23:54 | コメント(4)| トラックバック(0)

知覧からの手紙

こんばんは!今日も朝8時からテニス練習。7時まえに起きて
顔を洗おうとベッドから出てみると、フローリングの床が裸足に
ひんやりと冷たくって、これはずいぶん久しぶりの感じでした。
テニスの方は、いつものメンバー4名でダブルス。緊張感のある
ラリーが長く続くことが多く、本当に疲れてしまいます。
調子はわりに良く、リターンもストロークも体重移動しながら
押しこむような気持ちで打つと、いいボールが行くようでした。
今日はもともと2時間の予定でしたが、コートが偶然空いていたので
さらに延長2時間・・。いつまでやっても飽きないテニスの魅力には
どうしても逆らえませんね。。次の合宿計画の話もあるし、元気に
プレーできている現在の境遇に、改めて感謝したいと思います。

さて昨日から読んでいたのは、水口文乃さん渾身のノンフィクション
「知覧からの手紙」です。先の大戦末期、志願して陸軍飛行部隊に
配属されたある特攻隊員の手によって、当時の婚約者に宛てられた
手紙や日記を集めたもので、20歳そこそこの若者がここまで強く
祖国の行く末を憂い、故郷会津の家族を想い、恋人に誠実に向き合う
様に驚くとともに、平和な現代の日本に生きる者として頭を垂れる
思いがしました。

「『利夫さんが私だけに残してくれたものを公にしていいのかと
ずいぶん悩みました。だけど、彼の日記や手紙を見て、そこから
何かを汲み取ってくれる人もたくさんいるでしょう。私自身もそれを
何度も読み返して、利夫さんへの理解を深めることができたから』
こう言って彼女は、しまいこんでいた利夫さんの日記や手紙、写真を
見せてくれた。言うまでもなく、これらは特攻隊に参加した若者を
理解する上での貴重な『資料』である。
しかし、私が目にしたのは資料という無機質なものではなく、人の心を
打つ『作品』であった。『死』が前提にありながらも、利夫さんの書く
言葉に愚痴めいたものは見つからない。ただ、智恵子さんへの思いやりと、
国家に危急が逼り来るときに青年として何をすべきなのか、という
熱い思いが綴られている。その隙間に、さらりと挟まれている利夫さんの
若者としての本音が、智恵子さんの話とともの私の心を打った。
しかし、智恵子さんは時折、私に戦時中のことを話すのをためらうことが
あった。特に、その時々の彼女の気持ちを話す際、戦後三十年近く経って
生まれた私がよく理解できないことに、もどかしさを感じるようだ。
『あなたたちは、命は尊いものだと教えられているでしょうけれど、
あの時代は、命は国のために捨てるべきものだったの。今とは、あまりに
価値観が違うから、わからないと思うことも当たり前かもしれないわね』」

「知覧からの手紙」水口文乃著・新潮社刊

生きる時代によって、価値観の基準はやはり違うと思うので、何が
絶対的に正しいか正しかったかを裁くことは誰にもできないと
思います。ただ私は「命は尊いもの」とはもちろん同感ですが、
「生命至上主義」(命こそが絶対唯一無二のものであり、全てに
優先すべきものという考え。以前「命は地球より重い」として
ハイジャック犯の仲間を釈放した事例などもありました)には
違和感を覚えるのです。命と同じほど大切で大事にすべきものは
他にもあるのではないかな・・、しかしそれはもちろん各人の心の
中の問題であり、他の人に強制すべきものではないとも思いますが。
いまだご健在でいらっしゃる、婚約者であった84歳の智恵子さんが、
語り部として私たちに話し継いでくれたごく貴重な個人的体験を、
私もずっと心に刻みこんでおきたいと思いました。
ではまた、明日!
| 投稿者 テニス侍 19:34 | コメント(2)| トラックバック(0)

トマトのジュレ

こんばんは、また暑い一日になりましたね~!
今日は予定どおりちょっと早起きして、水戸や日立の先、
いわき市に行ってきました。あの大ヒット映画「フラガール」も
観てないのですが、なぜか気に入っている街なのです。

市内にある、色あいがすごく美しいゼリーのお店にてお土産をゲットした後、
ランチに向かったのが、海沿いの松林にたたずむ「ヒュッテ吉田」
さん。予約していた「木洩れ日のコース」をいただき、
相変わらず味もボリュームも抜群で満足でした!
写真は前菜のトマトのジュレ(tomato gelee)、晩夏の鮮やかな赤です。
景色もほんと良くて落ち着きますね。


食後、近くの湯本温泉の古宿にて部屋を借りてひと休み。
お風呂もよいお湯でしたし、畳の部屋で読書をしたり眠ったりと
ゆっくりリラックスできました。

そして地元の有名な漁港、小名浜で新鮮な魚たちを物色。
大好きなめひかりくんも、お行儀よく日向ぼっこしていました。


めひかり(目光)という名の由来は、体長10センチくらいの
小ぶりなサイズの割りに大きく飛び出している、その特徴的な
目玉からきているのかなと思っていたら、実はそのあまりの
おいしさに「飯(めし)を借(か)りに」行くほどだ、と
昔から漁師たちに語り継がれていたからだそうです
(西野屋食品㈱「めひかり甘露煮」商品案内から抜粋)。
鮮度落ちが早く、都心ではなかなか見かけませんが、もし
機会がありましたら一度試してみて下さいね、すごく美味しいですよ。

明日あさってとまた連休!明日は8時からテニス練習です。
ではまた~、おやすみなさいzz...
| 投稿者 テニス侍 23:49 | コメント(0)| トラックバック(0)

眠れない

こんばんは!もう9月も終わろうとしているのに、東京は
真夏の日差し・・。私も先週末のテニスで、さらに頬の
あたりが焼けて痕が残ってしまっていますが、今日の太陽は
まさに「しみる」痛さでした↓もう少し暑さも続きそう、
ですが週末はまた3連休になりますねー、楽しみです!
ツヨシ家では次の土曜日、久しぶりに福島県いわき市へ
遊びに行く予定。有名ないわき湯本温泉でじっくりお風呂に
入ってリラックスしながら、新鮮な魚もたくさんいただきます!
そして以前、私のお客様から紹介いただいた、とても美味しい
フランス料理店「ヒュッテ吉田」さんにも行ってきます!
3年くらい前に一度だけ訪ねたことがあるんですが、その味も
さることながら、海岸沿いの松林の中という立地や洋館風の
建築デザインがすばらしく、とても雰囲気があって何か居心地が
いいんですよね~!また帰ってきたらご報告しますね。

さて先ほど地下鉄の中で、睡眠薬の広告が目にとまりました。
「1回2錠でぐっすりおやすみ」というコピーでした。
たっぷりよく眠れないと、翌日支障が出て困ってしまいます
ものね。でそう思って懸命に寝ようと努力すると、またなかなか
寝付けなくなってしまう悪循環に陥りがち。とはいえ、繊細な
神経を持ち合わせていない私は、成人してからはベッドに入って
長くとも3分以内にはぐっすり眠れています(幸運にも?!)。

しかしこんな私でも、小学生5年くらいまではいろいろ考え事をして
就寝後1時間は眠りにつけないことなんてザラだったように
思います。で、起きて家じゅう寝静まった台所で冷たい水を飲んだり、
外を眺めたりしてまた布団に戻るわけですが、ある日そんなことを
していたら、ばったり母親と居間で顔をあわしたのです。こんな
遅くにどうしたの?という問いに、なんか眠れないんだよ、という私。
すると母は意外にも「眠れなければ起きてたらいいのよ。テレビを
観たり本読んだりしてね、そのうち眠くなるから。」というのです。
O型の母のなんとも明るく、なんたる大雑把な答え・・。しかし
こう言われた私はなぜか心が軽くなり、それからは不思議とすぐに
眠れるようになったことを覚えています。
今でもよくこんな些細なことを覚えているものだな、何故かな?と
思いなおしてみると、、その言葉にその表情に、自分への信頼や愛情の
匂いを、思わず感じとったからではないのかな、と思いました。
それと同時に、人から人への言動の影響は、当の本人にとっても
意外なほど強く大きいという実例としても、また心に留めておこうと
思います。
ではまた、おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 23:51 | コメント(2)| トラックバック(0)

哀しみ

こんばんは。今日は久しぶりに過ごしやすい曇り空で
助かりました。昨日の休日も、いつものようにはるさんの
サークルメンバー4名で4時間のダブルス練習しましたが、
午前から強い日差しに参りました・・。やや風が出ていたので
助けられましたが、9月も半ばで熱中症気味も、この連休は
久々プロのテニスも見れたし、なかなか充実していました!
そうそう、月末からはお待ちかねのAIGオープンが始まりますね。
今年は29日土曜から、シングル・ダブルスの予選が開始、
30日の日曜は、今年初の試みとして前夜祭「AIG NIGHT」が
行われます。JTAのHPから予約コードを手に入れれば入場
できるようで、15時からはなんとロジャーとあの錦織圭君が
公開練習をコロシアムで行う予定らしく、これは必見ですね~!
すごく楽しみです!!

さて先日少しブログでも紹介しました現代アメリカ文学の巨匠
レイモンド・カーヴァー。失うことに対する敏感さや、
心が震える瞬間をごく短い言葉で捉えることのできる稀有の
天才作家だ、と私は思いますが、詩集「水と水とが出会うところ」を
先ほど読み返した際、ふと心にとまった詩をご紹介したいと思います。

『哀しみ Grief』

今朝、早く目を覚ましてベッドから
遥か遠くの海峡を見ると
荒れた海を一隻の小さな船が、航海灯をひとつ
ともして進んでいるのが見える。友だちのことを
思い出す。死んだ奥さんの名前をペルージアの
丘の上からいつも声をかぎりに叫んでいた
友だちを。彼は奥さんが亡くなってずいぶん
たってからも、その簡素な食卓に彼女のぶんの食器を
並べていた。そして窓を開けた。彼女が新鮮な空気を
吸えるように。そういうのってちょっとやり過ぎだと
僕は思っていた。ほかの友だちもみんなそう
思っていた。僕にはわからなかったのだ。
今朝がやってくるまで。

いつか我が事としてそんな哀しみを理解するときがもしあれば、
溢れる思い出を胸にして名を呼び、窓を開け続けるのだろう。
そのうち有名なフランスの劇作家コルネイユが言うように
「時は偉大な師であり、物事を正しく導いてくれる」かも
しれないと思いながら。

ではまた、おやすみなさいzz...

日記 | 投稿者 テニス侍 01:11 | コメント(2)| トラックバック(0)

近衛文麿

こんばんは!連日めちゃくちゃ暑いですね~!
今日は、秋の葛飾区長杯男子ダブルス大会に参加してきました。
春の前回同様、ペアを組んでもらったのはご夫婦でイラン旅行
帰りのTさんです。
エントリー8時半なのに私が7時半すぎに会場に着いてしまい、
「いくらなんでもちょっと早すぎたかなー?!」とコートに
入ってみると・・、すでにTさんがバナナの大房とともに
ベンチにいるではないですか!!ビックリしました~やる気まんまん
ですね!彼曰く「何でも一番は良いことだー!!」前向きですね・・。
試合の方は、1回戦で20代と思われる兄弟ペアに6-1で快勝!
次の2回戦はまたまた第一シードペアに当たってしまい、1-6で
返り血を浴びました。。相手は初戦なこともあって体が温まっていない
せいか、序盤ミスも多く予想よりポイントが取れたのですが、
やはり私のリターンミスなどで失点を重ね、完敗でした。
無駄なミスが本当にもったいないことと、気持ちで守らないで
攻め続けることが大事だなと思いました。ペアのTさん、またまた
バナナも食べずに昼前で終わってしまいましたが、次回もぜひ
よろしくお願いしま~す!!

さて今日午後は映画に行く予定でしたが、妻も私も先週バタバタして
いて疲れていたので今日は、家でのんびりすることに決めました。

そこで昨日、予約がようやく入荷した「近衛文麿 黙して死す」
を読みました。戦前には非戦にあらゆる努力を重ねて主に陸軍から
「軟弱者」「売国奴」と罵られ、戦中は講和条件の調整の機会を
得るべく東奔西走した近衛公が、いかに戦後米国の左派から東條英機
元首相と並ぶ最大の戦争責任をなすりつけられたかが、克明に描かれて
います。国体を護りつつ、昭和天皇に危害が及ぶのを恐れた公が、遂に
服毒による自死を選ぶ前夜に残した文章が全てを物語っています。

「僕は支那事変以来多くの政治的過誤を犯した。之に対し深く責任を
感じて居るが、所謂戦争犯罪人として、米国の法廷に於いて裁判を
受けることは、堪え難いことである。殊に僕は、支那事変に責任を
感ずればこそ、この事変解決を最大の使命とした。そして、この
解決の唯一の途は米国との諒解にありとの結論に達し、日米交渉に
全力を尽くしたのである。その米国から今、犯罪人として指名を受ける
ことは、誠に残念に思う。
しかし、僕の志は知る人ぞ知る。僕は米国に於いてさえ、そこに多少の
知己が存することを確信する。戦争に伴う昂奮と、激情と、勝てる者の
行き過ぎた増長と、敗れた者の過度の卑屈と、故意の中傷と誤解に基づく
流言蜚語と是等一切の与論なるものも、いつかは冷静さを取り戻し、正常に
復する時も来よう。
其時始めて、神の法廷に於いて正義の判決が下されよう」
かれは自分に科した「黙」を守りとおした。その数時間あとに近衛文麿は
自らの命を絶った。五十四歳の生涯だった。

鳥居 民著「近衛文麿 黙して死す」草思社刊

明らかに事後法であり、なおかつ罪刑法定主義の観点からも法としての
形式を全く満たさない東京裁判のインチキさ加減や、たった七日間で
米国の若手共産主義学者が作成した日本国憲法の非合理についても、
私たちはそろそろ『冷静さを取り戻し、正常に復する時』ではないで
しょうか。いつか『神の法廷に於いて正義の判決』が下されるとき、
ようやく近衛公の志は、内外多くの人の理解と共感を得て、有史以来
2600年を超える日本の歴史に燦然と刻み込まれるのだろうと思いました。

ではまた、おやすみなさいzz...
| 投稿者 テニス侍 23:38 | コメント(0)| トラックバック(0)

日の名残り

こんばんは!今日も真夏のような光が眩しく、暑い一日でしたね~。
昨夜は、少々疲れていたせいか11時前に寝てしまったので
今日はずいぶん快調!午前ははるさんのサークルに参加して
2時間練習、今日は参加メンバーが少なかったので、いつもより
ボールをたくさん打てました。
その後、夕方まで有明で開催されている第4回国際女子オープンを
観戦。シングルスとダブルスの準決勝が行われていたのですが、
やはりテレビとは違う迫力がありますね。ボールを追わずに、一人の
選手を固定して見ていると、インパクトの前までの準備こそ最も
大切なのかなーと思いました。ポジションに戻り、ステップを踏み
テイクバックとともに打点に移動して踏み込んで・・。何も考えずに
体が反応するようになるには、どれだけ練習を重ねればいいのかなー?
今日初めて見て目を引いた選手は、惜しくもダブルスで負けてしまい
ましたが左利きの菅野知子選手でした。小柄で細身ですが、フット
ワークが良くて気の強さが表に出てくるし、何といっても女子では
数少ない片手バックハンドで振り上げるストロークに痺れました。
11月の全日本では、またぜひ活躍してくださいね、応援しています!!

さて、先日より好んで読んでいますカズオ・イシグロの本ですが、
デビュー作の「遠い山なみの光」(1982年発表)から、
「浮世の画家」(1986年)、「わたしたちが孤児だったころ」
(2000年)と読み進めるにつれて、どんどん面白さが増して
きたように感じています。そして今日読み終えたのが、彼の
代表作にして英国最高の文学賞といわれるブッカー賞を受賞した
「日の名残り」(1989年)です。読後最初の感想は、、ごく控えめに
言っても「心を揺さぶるに不足ない感動的な」物語というもの。
この小説は、2度の大戦をはさんで、英国の名家に有能な執事として
勤務した一人の男が、戦後、ありし日の輝かしい思い出を短い旅の
道程にて丹念に思い起こす形をとっています。

作中、作家の主張が込められたと思われる箇所の一つがこちら。
執事の主人公が仕える主人ダーリントン卿が、第二次大戦前夜に
開かれたある会議にて、アメリカ上院議員の挑発的な議論に
応えたもので、複雑かつ迷走する欧州の問題(主に第一次大戦の結果、
ベルサイユ条約の懲罰的賠償に苦しむドイツが、ヒトラーのもと
様々な暴走をし始めたこと)への、対独協力・宥和政策を取ろうと
図るイギリス穏健派への「アマチュア」という当てこすりに対して
述べた部分です。

『私にはあなたが「プロ」という言葉で何を意味しておられるのか、
だいたいの見当はついております。それは、虚偽や権謀術数で
自分の言い分を押し通す人のことではありませんか? 
世界に善や正義が行き渡るのを見たいという高尚な望みより、
自分の貪欲や利権から、物事の優先順位を決める人のことでは
ありませんか?もし、それがあなたの言われる「プロ」なら、
私はここではっきり、プロはいらない、とお断り申し上げましょう。』

また主人公スティーブンスが、女中頭ケントンに20年ぶりに
再会し、お互いの淡い思い出について短く語り合う最後の場面、
抑制された秀逸な大人の会話の中で、深い悲しみとともに、
どうにもできないやるせなさを感じてしまいます。

『ええ、ミスター・スティーブンス、私は夫を愛しています。
最初は違いました。最初は、長い間、夫を愛することができません
でした。(中略)でも、時間が一年一年過ぎていき、戦争があり、
そしてある日、私は夫を愛していることに気づきました。
これだけ時間をともにすると、いつの間にか、その人に慣れる
のでしょうね。夫は優しい、堅実な人です。そうですわ、
ミスター・スティーブンス。私は夫を愛せるほど成長したのだ
と思います。』

歴史の曲折に包含される個人の秘めやかな悲劇的物語に思わず
胸を打たれてしまったと同時に、良心と美学を堅持する英国の
伝統的紳士を描く技の向こう側に、日本の武士道精神をもうかがい
見るのは穿ち過ぎなのでしょうか。
ちなみにこの小説、1993年にアンソニーホプキンス主演で
映画化されているそうで、必ず観てみたいなーと思いました。
明日もあさってもお休みなので、彼の最新長編
「わたしを離さないでNever Let Me Go」(2005年)を読んでみます。


ではまた、おやすみなさいzz...
| 投稿者 テニス侍 23:56 | コメント(0)| トラックバック(0)

坂本龍馬

全米オープン男子決勝、ようやく録画を観終えました。
結果は、ご存知のとおりフェデラーのストレート勝利ですが、
素直な感想は、いま「ロジャーは圧倒的なNo1プレイヤー」、
しかし「いまや絶対的な王者ではない」というものでした。
これは観戦した方なら、ほぼ同じように感じたことと思います。
ロジャーも、欲しいときにエースが取れる安定したサービスや、
相手や試合の局面に合わせて自在にギアを上げられるなど、
確実に進化していると思います。しかし今回のジョコビッチも
全英のときのナダルも、例えばストローク勝負では常に互角以上で
あるし、なにせ伸びしろが大きいのでどこまで成長してくるか
すごく楽しみですね。ロジャーは最近、35才まで現役でいたいと
コメントしたそう(あと10年あります!!)。
長くトップでプレーできたアガシの例もあるし、男子テニスは
非常に高いレベルでトップが均衡する時代がもうすぐやってくる
でしょうね~!
あと大きなケガがないようなので、ホッとしました。なんたって
この月末には「AIGオープン」が待ってますからね!ヒューイット
来るようなので、ますます楽しみにしています。

さて、昨日安倍首相が辞任の意向を発表しました。体調不良により
宰相としての激務に耐えられない、とご自分で判断したようです。
日本の国益を第一に考える真っ直ぐな信念があり、正しい歴史認識に
基づく外交を行える、日本では数少ない保守政治家として、
より長いご活躍を期待していましたので本当に残念です。
今回の唐突な辞任劇によって政治的空白を生み、甚だ無責任との
誹りから、一部マスコミでは「政治的に死んだ」と言われていますが、
今や体調をゆっくりと整えられて、次の機会には誰にも遠慮のない、
まさに自らの思うところの政治を実践してもらいたい、と私は
思っています。

パリ郊外の国際空港にその名を冠され、第二次世界大戦時における
フランス解放の英雄として有名な宰相シャルル・ド・ゴール。
彼もまた、ドイツからの解放後すぐに開かれた国民議会にて満場一致で
選出された「フランス共和国首相」の職を、就任後1年あまりの
1946年1月に突如辞任、フランス国内は大混乱となってしまいました。
この辞任の真意は、政争に明け暮れる政党政治と議会主義に対する
大きな不満にあった、といわれています。その後ド・ゴールは、
1958年のアルジェリア紛争による非常に困難な時期に、フランス国民の
圧倒的な支持によって大統領職に再び就任、1969年までの任期
11年の間に、高い経済成長とともにフランスの黄金期を築き上げ、
今やフランスの父として尊敬を集め続けています。

安倍さんには、ご健康を回復されたあとで、もう一度どうにか
谷底から這い上がり、この混迷の度を深める日本を「美しい国」へ
導いてほしいと、私は切に願っています。

最後に、幕末日本の混乱期に、薩長同盟を演出したことで有名な
坂本龍馬。彼の辞世の句を、この騒動のなかで改めて思い起こしました。

「世の中の人はなにとも言はば言へ 我がなすことは我のみぞ知る」

ではまた明日、おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 02:16 | コメント(2)| トラックバック(0)

脳のファイリング

こんばんは。朝晩めっきり涼しくなって、ようやく過ごしやすい気温に
なりましたね。スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋、仕事の秋(?)。。
先月末くらいから、仕事や飲み会、旧い友人との付き合いで慌しく、
書店もほとんど行けてないし、平日はほとんど自宅で夕食が取れてない
ので、ちょっと不満が溜まっています。
でも忙しいのは基本良いこと、睡眠など健康面だけは注意しつつ
がんばりま~す!そして今週末は連休ですね、指折り数えて
待っております!

さて私の仕事柄、人との待ち合わせまで時間が空くことも多いため、
読書の時間が比較的多く取れます。最近読んだのは、脳外科医の先生が
書いた『脳が冴える15の習慣』築山 節著(NHK出版)。
なるほどなーと共感したポイントがいくつもありました。
例えば『忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう』という項目。

「ある患者さんに、私は次のようにお伝えしました。
『机やカバンの中身が機能的に整理されているということは、優秀な
管理者を上司に持っていることと同じだと考えてください。仕事が
たくさんあるときでも、上司が「今日はこの仕事に集中しなさい」
今はこのことだけ考えればいいよ」と言って、資料をまとめて
渡してくれたら、安心してその仕事に取り組めるじゃないですか。
その上司の仕事を自分でやる習慣を持って下さい。一つ一つの仕事に
集中しやすい環境を常に自分でつくる。それが身の回りの物の整理を優先
させるということなんです。そういう習慣を身につけるだけで、仕事が
混乱することは少なくなると思います。』

具体的な提案としては、クリアファイルや整理箱を用意して、
書類を分類する作業から始めるといいと思います。そのとき
「自分さえ分かればいい」という感覚で整理するのではなく、
ある程度は他人が見ても分かるように、ファイリング、ラベリング
することが大事です。そこをいい加減にやってしまうと、あまり
効果がなくなります。しっかりと分類することは、物理的な
ファイル化であると同時に、思考のファイル化そのものでも
あります。それをした上で、今度は優先順位を考え、机を機能的に
整理していきましょう。忙しいときほど、ベーシックな習慣を
大切にするようにしてください。」

そういえばたしかに学生時代、テスト期間直前になって、さあ試験
勉強をしようか、と机に向かうも、最初にすることといえば、そう
ウダウダと「机まわりの整理整頓」でしたよねー。それは脳医学の
見地から見れば、自然と脳がファイル化を求めていたのか・・。

まあ私の場合はエンジンのかかりが遅いうえに、燃費も悪くて
すぐガス欠やオーバーヒートして、ベッドに横たわってしまい、
気付いたら朝、なんてことがしょっちゅう。。そのたび、自分の
あまりの弱さに愕然としてしまいましたが。。

何はともあれ、机まわりの片付けは、気持ちよい仕事をするうえでも
まさに大事なこと。少しでも油断をすると、紙もPCもデータで
山になりますので、普段から心がけて整理しようと思いました。

今日は久しぶりなので、あとでまた書きたいと思います、ではー!
日記 | 投稿者 テニス侍 23:53 | コメント(0)| トラックバック(0)

忘れる

こんばんは。ようやく夕方から涼しく気持ちよい風が出てきましたね~。
今日は午前中4時間ダブルス練習。朝から日差しが強くて、また
日焼けです。。そして4人なので、休みもなくかなり疲れました・・。
でも青空の中で、思い切りプレーできて最高に楽しかったです!
メンバーのみんな、いつもありがとうございます。

全米、女子決勝はエナンが完璧に勝ちました!特にウイリアムズ姉妹を
倒しての優勝ですから、4年ぶりの全米タイトルもすごく価値が
ありますね。男子決勝はこれからロジャーとジョコビッチの対戦。
昨日ダビデンコとの準決勝を制した後、彼としては珍しいコメント
「今、だれも私を止められないよ」も、現在の絶好調ぶりを物語って
います。ジョコも今年マスターズで一度ロジャーを破っているから、
どこまで行けるかすごく面白い試合になりそうですね。

昨日の女子決勝戦の前、アメリカ国旗の掲揚とともに
「GOD BLESS AMERICA」が斉唱されましたが、超満員の
スタジアムに登場したのは、なんとあの伝説のアーティスト、
キャロル・キング!あの独特の、やさしくて明るくて、人を
勇気づけてくれる魔法の声は、65歳になった今もまさに健在で、
健康で幸せそうに歌う姿を見て、とても嬉しくなってしまいました。

さて先日、「仏教に学ぶ智恵」という本を読みました。いくつも
頷けることばが多く、中でも最も心に残った箇所をご紹介しますね。

「わたしはときどき考えるのだが、どうも日本人は他人に関して
非寛容である。どうしようもないあやまちを犯してしまった人に対して、
徹底的に糾弾したりする。そっとしておいてあげればいいものを、
古傷をさぐりだしては白日のもとにあばく。この世の中に絶対的な
正義などありはしない。わたしたちは、みんな罪を犯さずには生きて
いけない人間なのに、ほんのちょっと自分より罪人に見えれば、自分の
ことは棚上げにして他人にいどみかかるのである。

いいではありませんか・・。わたしたちは、どうしても罪を犯さずには
生きていけないのです。阿修羅のごとく血相を変えて他人にいどむのでは
なしに、罪を犯した人を、そっとやさしく片隅に忘れてあげてほしい。
わたしたちが忘れてあげれば、あとはお地蔵さんが見守ってくださる。
お地蔵さんは、いつもにこにこ見てござるのだ。

わたしたちは、悲しいこと、哀しいことをすべて忘れてしまっていい。
人間には、忘れることによってしか救われない悲しみがあるのだから。

あとは、すべてお地蔵さんがひきうけてくださる。それがわたしの
お地蔵さんだ。わたしは、そんな『お地蔵さんの仏教』があればいいな
と思っている。」

ひろ さちや著「仏教に学ぶ八十八の智恵」PHP文庫

私たちは、毎日生きていると時には深く傷ついてしまったり、不運な
病気や怪我などの他、どうすることもできない悲しみを背負うことが
やはりありますよね。それらすべてを生真面目に覚えていたり、
ずっとこだわっているのが決して正しいわけではなく、自分の
悲しみも忘れようとしたり、逆に人の過ちを忘れてあげたりする
こともまた、必要なのだなと思いました。
この『忘れることによってしか救われない種類の悲しみ』を、
私はいったいこれからいくつ経験するのだろう・・。

ではまた、おやすみなさいZZ...
日記 | 投稿者 テニス侍 23:50 | コメント(2)| トラックバック(0)

コーヒーミル

こんにちは。昨日の午後、訪問先のビルから外に出た6時すぎの
ことですが、台風一過のせいか、本当に綺麗な夕日で辺り一面、
真っ赤に染まっていて、まさに息を呑むほどでした。オフィス街だった
ので広い空を眺めることはできませんでしたが、時々こういった
自然のご褒美があるので、外回りもまた楽しめるんですよね~。
そして今日は真夏のような太陽がでて、すごく暑い~!
朝から2時間、葛飾の区営コートではるさんのサークルメンバーと
練習してきました。私の今の課題は、ボレーヤー相手の
ストロークで速い展開になったとき、フォアとバックの切り替えが
遅くなり、準備不足でボールが浮いたりネットしたりが多いこと。
相手の体勢や自分のボールの軌道から、ある程度方向を予測して
動かなきゃ駄目ですね。足を細かく動かしつつ、徐々に修正します。

明日から、東京有明テニスの森で、第4回有明国際女子オープン
予選がスタートします。国内外の有力女子選手が集まる賞金総額
5万ドルのわりと大きな大会で、昨年準優勝のチャン選手(ランク
60位くらいの台湾選手で、ダブルスではGS準優勝しています)
も出場予定。今週の全米でもダブルスで勝ちあがっているはずなので、
日程がかなりキツイですが何とか出場し活躍してほしいです。

さて先週末の午後、たまたまテレビを見ていたら、ハニカミ王子こと
アマゴルファーの石川くんがフジサンケイクラシックスに出場
していました。私は今回初めて彼のプレーをじっくり見たのですが、
そのフォームの美しさに感動し見とれてしまいました。優しい顔つき
からは想像外なほど豪快かつダイナミック、そして体が大きく
しなるので、まさに強さと柔らかさが同居した、素晴らしいスイングを
連発。。私はゴルフ経験が殆どなく、打ちっぱなしに2~3回
行ったことがあるくらい。それほど興味を持てなかったのですが、
石川くんのゴルフを見ていると「あれカッコいいなー、ちょっと
やってみてもいいかな?!」と思いました。
スポーツの魅力は限りなく広く多様で奥深いものだと思います。
学生時代の競技系はまた別にしても、大人のスポーツとしては
新しい仲間ができたり、プレーの質が上がるほどにどんどん面白く
なっていく(もちろん悩みも高度になります)し、生活面を豊かに
充実させるひとつの知恵とも考えられますね。テニスというのも
上手な人のプレーは簡単そうに見えますが、やってみるとやや難しい
とよく言われます。しかしそれほど恐れず挑戦していくと見る見る
巧くなっていきますから、もっともっとテニス人口が増えると
いいなー、と思っています。

そういえば今日、妻が注文していた業務用の大きなコーヒーミルが
届きました。昔から多くの喫茶店で実際使用されているものらしく、
デザインも実用主義で地味ですが、しっかり感のある好ましいもの。
より手軽にたくさんコーヒーを楽しめそうです。



今日はこれから全米録画を整理し、夜はスクールに行ってきます。
ではまたのちほど~
日記 | 投稿者 テニス侍 14:10 | コメント(2)| トラックバック(0)

イカルスの翼

こんばんは。最近すこし慌しくて、ブログも久しぶりですね。
飲み会もあったり、今夜は11時前まで会社・・・。
読みたい本もたまってるし、全米オープンも録画リストが
大変なことになってます。それに先週末に借りた映画DVDも眠ってるし。。
まあ営業職ですから、忙しいことは良いことなんですけどね。
そういえば明日あさっては台風で強風かつ豪雨の予報、こういう
ときに限って約束が2日で10件!もあります、大丈夫なんでしょうか??
少し寝不足ですが、まあ体調はおかげさまですごく良いので、
週末まであとすこし、がんばります!!

今日は、子どものころに夏休みの宿題なんかでお小づかい帳を
つけていたことを思い出したので、恥ずかしながら30年ぶりに
私の今日の支出をまとめてみました。

 180円 缶コーヒー2本
 350円 同僚Nさんと松屋で昼食
 190円 東京メトロ線 西新宿駅から人形町駅
計720円也

しかし安く、かぎりなく地味・・・。ワンコイン亭主か?!
でも割と面白いもんですね。その人の嗜好や生活ぶりが
お金の遣い道によって分かりやすいかも知れません。

さて今日のタイトルは、ご存知の有名なギリシア神話のひとつです。
そして、私が高校のころよくお世話になり、下宿近くにあった
古い喫茶店の名前でもあります。本を読んだり、友人と会ったり
ご飯を食べたりと、ずいぶん思い出がつまっています。最初
ご主人からこのお店の名前の由来を聞いたときは、正直あんまり
ピンときませんでしたし、それほど興味もなかったのですが。。
大人になった今では、考えるほど面白い題材だなーと思ってます。

少年イカルスは、父ダイダロスとともに、ある理由から、
時の王ミロスの命で、牢屋に幽閉されてしまいました。そこで
イカロスは窓から漏れ入る鳥の羽を集めて大きな翼を造り、
背中にろうでとめ、飛んで牢屋を抜け出しました。
イカロスは調子に乗り「あまり高く飛ぶな」という父の忠告を
忘れ、太陽を目指して高く、高く飛んでしまいました。すると
太陽熱は、容赦なくイカルスの翼のろうを溶かし、海に墜落させて
しまったというおなはしです。

一般的には、「おごれる者久しからず」とか「限度を越えてしまうと
手痛いしっぺ返しをくらいますよ」、などという教訓話を連想して
しまいます。しかしこの伝説の意味、私は今このように考えています。

ある行為の影にひそむ、大きな危険を十分に承知のうえで、
全てを投げ打ってでも、また取り返しのつかない事態になってでも、
獲得したい、達成したい、護りたい『何か』を持つのが私たち
人間なのだ、ということをこのイカルスの飛翔は示唆している
のではないか、と。
作家三島由紀夫さんが、市ヶ谷での自死の当日、自宅の机上に残した
遺書には、「限りある命であれば、永遠に生きたい」とあったそうです。
私たちの心の中にも、何ものかに魅せられて、あとさき構わずに常識の
限度を離れて飛んでいってしまう素地や可能性は、誰にでも常に
あるのだと思います。またイラクの、アフガンの、チェチェンの、
テロで抵抗する市民の心の中にも、イカルスの翼がついている
のかもしれないな、と思っています。

ではまた、おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 01:39 | コメント(6)| トラックバック(0)

fragile

こんばんは、今日は少し肌寒いくらいで、ニュースによれば
最高気温が久しぶりに25℃を下回ったらしいですね~。
急に寒くなると、体がついていけず風邪っぴきになりやすいので、
十分注意が必要ですよ。。

先ほどスクールに行く途中、ジャズピアニスト小曽根真さんの
番組"OZ meets jazz(saturdays 21:00~21:54)"を聴いていたら、
1曲目があのカサンドラ・ウイルソンによるスティングの名曲
"fragile(フラジャイル)"で、思わず聴き入ってしまいました。
ハスキーで低い彼女の声はまさにクール(!)なのですが、その反面
情熱的でもあり魅力にあふれる、大好きなグラミーアーティストです。
ジャズの帝王マイルス・デイビスをトリビュートし、1999年に
リリースされた「トラヴェリング・マイルス」からファンになりました。
この"fragile"は、2004年発売のアルバム"glamoured"に収められて
いますので、ぜひ聴いてみてください。ちなみにこのタイトル
glamoured(グラマード)の意味は、「華やかな」または「一瞬にして
心奪われる」ということだそう・・。音楽にもやはりそういった
不思議な魔法の力があるということでしょうね。

さて、昨日の記事で曽野綾子さんの『悪と不純の楽しさ』を取り上げました。
よく考えるに値するテーマがいくつもある、とても面白いエッセイ集
なのですが、さらにこの中で、貧しさと豊かさのパラドクスを鋭く指摘した
箇所もずっしり心に残ったので、少々長くなりますが、ぜひ読んで
みてください。

「北インドでは、カースト制度の外にある、最下層の人たちの村を
訪ねたことがある。もちろん電気もない。家は泥の家で六畳と三畳
くらいの室、それに細長い廊下のような炊事用の空間がついているだけ
であった。中は暗くて、眼が馴れないと、足元が危ない。屋根は低い
から、家の中では、中央の部分くらいしかまともに立って歩けない。
家具などというものは全くなかった。一番大きな家具は、大きな
水がめであった。

中には人の気配もなかった。ただその家の前に高い竹を使った一種の
飾りものが誇らしげに立ててあった。

それはこの家に結婚式がある、という印なのであった。今花婿は、結婚式
のために町へ出掛けていて、夕方になると、花嫁を連れてこの家に
戻ってくるのだと言う。電気も家具もベッドもない家で、花嫁は
一生を送る。もしかするとこの狭い家に夫の両親と一緒に住むのかも
しれない。それでももし夫がいい人で、いつも彼女の傍らに付き添って
いてその悲しみを慰めてくれ、寒い日には抱いて肌で温めてくれ、時々
質素なサリーを買ってくれたなら、その貧しさの中には、やはり貧しいが
故にはっきりと実感できる確実な幸せがあるのである。

それはこの恵まれた日本で、エアコンつきの家、シャンデリア、ピアノ、
ステレオ、システム・キッチン、テレビ、携帯電話、ジャグジー風呂、
有名化粧品に溢れた鏡台、衣装箪笥、大理石の客間、ホーム・バー、
ファミコン、ゴルフ用具、絵画や骨董、自動車など、あらゆるものを
持っている家庭の妻が、一生夫と心を通わせたことがないという自覚を
持つケースより、はるかに幸福というものだろう。

本当の貧しさを知らない日本人は、いつまでも、成熟した、母性的、
あるいは父性的心情に到達しない。よく日本は、世界的経済大国であると
言いながら、豊かさを感じられないのはなぜだろう、と言う。
その答えは簡単だ。貧しさがないから、豊かさがわからないのだ。
失業も老境も病気もどこかで保障されているから、それらで苦しんでいる
人を救う気持ちにもならないし、救われる喜びも知らなくなったのである。

貧困は悪いものだ。しかし決して悪いだけのものではない。
それは人間の原点として輝いている。その出発点を知らない我々は、
永遠に浮浪する浮かばれない魂にしかなり得ないのである。」

曽野綾子著『悪と不純の楽しさ』WAC出版

「人間の原点、または出発点としての貧しさ」を、しっかりと想像し
よく考えてみたいと思います。私は、少なくとも死に近づく年齢までには、
何としても「永遠に浮浪する魂」というものを返上すべくどうにか努めたい、
と思いました。"fragile"な何かが、完全に毀損する前に。

ではまた明日、おやすみなさいzz...
音楽 | 投稿者 テニス侍 01:48 | コメント(4)| トラックバック(0)

カトリックの愛

こんにちは!朝8時からharuさんのサークルにて2時間練習。
起きたときは結構雨が降っていたので、あれれ中止かな~?と
思いつつ、一応現地に行ってみると、すっかりやんでくれて
ラッキーでした。テニスの方は、膝を落とす、肩をきちんと
入れる、ステップを常に踏み続け、ヒットまでに一歩でも前に
出て体重移動・・。どれも意識せず自然とできるようになったら、
かなり安定したプレーを続けられるのでしょうね。。
しかしこの週末が久しぶりのテニスでしたので、やっぱりとても
楽しかったです、サークルのみんな、いつもありがとう!

全米オープンの本戦が始まってますね。夏のハードコートの環境は
かなりキツいのでしょうか、男子はいつにもまして波乱が多い
ようです。ガスケ、カニャス、ヘンマンにヒュー、サフィン・・。
ガスケ選手をはじめ、ウイルス性の咽頭炎でダウンし、
Walk Over(棄権)している選手も多いようです。鍛えられた
プロ選手の抜群の体力をもってしても、伝染性の病気には勝てない
ものなんですね。今年最後のGS、毎日楽しみに見ていきます!

さて昨日の午後お会いした、訪問介護事業の経営者さん(50代女性)
とそこの従業員さん(30代女性)と話した内容が割と面白く、
示唆に富んでいましたので、ちょっと書きますね。
主に食事や掃除などの家事援助をしている60代男性Tさんのこと。
身体・精神障害は特にない方のようです。裸電球のみで雨戸を
閉めっぱなしのため、暗いお部屋に一人暮らしをされていると
いうTさんは、介助者が何をしてもちょっとしたことで気に入らない
ことが多く、そのたびに「バカもう来るな!!」とすぐ怒鳴りつける
ので、その事業所さんでも厄介な存在と注目されているらしいのです。

何事にもこだわりをお持ちの方のようで、大きな冷蔵庫は卵とバナナ
だらけ、何週間もおでんを食べ続けていたり、お米の研ぎ方にも
特殊な持論があったりと、その2人とも何度も何度も困ったことが
あったらしく、大笑いでTさんにまつわる色々なことをとても面白く
話しては笑い飛ばしていました。私も、もちろん全く知らない方
ですが、目の前にありありと思い浮かぶようなお話の巧さに途中から、
笑い続けてお腹が痛くなるほどでした。
それでもこの経営者さん曰く、暴力や何かがない限りこの男性を
拒否することは絶対にしないというので、すごいなーと思いました。
しかし「笑う」ことで気持ちを浄化し、行き場のないモヤモヤ感を
紛らわしやり過ごすという知恵があるんだろうなー、と思いました。
道徳や倫理のものさしを、ほんのひとときしまっておいて。

そして先日読んだ作家曽野綾子さんのエッセイ集「悪と不純の楽しさ」
の中に、生活保護受給者を相手とするケースワーカーたちの
苦労や思い、そして曽野さんが信仰するカトリックのいわゆる
「愛」の定義が書いてあり、印象に残りました。

「しかし笑わずに何もしない人と、笑いとばして、死後の始末を
してくれる人と、どちらが親切なのか。
キリスト教では、愛は、心から自然に愛することができる場合
ではなく、むしろ意志によって「愛していればそうするであろうような
行動を取ること」を言う。もちろん、ひたすら優しい性格という
ものがあることは、私たちの誰もが体験しているが、そういう人でも
限度はあるかもしれない。とにかく何があっても、その人を捨てない
ことなのである。そして、本心ではしたくなくても、あるいは感謝を
されなくても、その人にとっていいと思われることをし続けること
だけが、ほんとうの愛なのだ、と私は教わった。
私は受給者の死を笑わない。しかし私は何もしていない。
その人は受給者の死を笑う。しかし彼はその受給者の死後の手伝いを
する。どちらが温かい人か明瞭ではないか。どちらに感謝すべきかも
明らかではないか。」
曽野綾子著『悪と不純の楽しさ』WAC出版

「ほんとうの愛」とは、自然と湧き出づるものではなく、むしろ
相手にとって良いと思われることを自らの意志によってし続けること・・。
私たち人間は、誰しもが生まれつき持つ、どうしようもない悪の
部分を抱えつつも、しかし時には、まるで天使かと見紛うほどの
善行を発揮することもある、全く不思議で不透明な存在。
しかしながら、このカトリックの教えによれば、愛する人を
思いやる行為をし続けることで、いつしか「ほんとうの愛」に
到達できる無限の可能性を秘めている、と考えることも
できるのかも知れませんね。ではまた、後ほど!
日記 | 投稿者 テニス侍 17:39 | コメント(0)| トラックバック(0)
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