2007年09月25日
夜明けの行灯
こんばんは。昼過ぎに新宿駅西口の気温表示を見上げると
またもや30℃・・、ホントまだまだ残暑ですね~。
それでも夜は、それほど汗をかかなくて済むようになってきて
ずいぶん助かっています。
今日も何件か約束していたお客さまのところへ訪問しました。
私は、約束時間の直前に顔を出すように決めているのですが、
口の悪い契約者さんのこんな一言に思わずがっくしです。
「ツヨシさんてハト時計みたいですよね、いつも時間どおりに
ドアを開けて『こんちは~!』っていうんだもの」
「ハト」!?そりゃ見た目は少し似てるかもしれないけどもね・・。
さて先日も少しご紹介した「江戸しぐさ」。狭い路地で傘をさした
者同士がすれ違う際、相手に雨水がかからないよう傘を傾ける
「傘かしげ」など、徳川の時代から多くの商人が集う町に生まれた、
江戸っ子たちの思いやりのルールは、この平成の時代にあっても、
十分に魅力的でイキな心遣いと思えます。
そんな江戸しぐさの中でも、人づき合いの知恵として目に留まった
のは「夜明けの行灯」という考え方です。
「夫婦や親子の間でいさかいが起こったら、決定的にならないよう、
その手前でやめ、その場ですぐ結論を出さないようにします。
しばらく時間をおこうというわけです。これを『夜明けの行灯』と
いいます。
夜明けの行灯は、外も明るくなり、あってもなくてもいい物。
でも夜明けには不用ですが、また夜になれば必要です。感情にまかせて
その場で大きな亀裂をつくるのは、夜明けの行灯のごとく不要といって
いるのと同じ。でもどうせまた必要になる、だから冷静になるまで
待ちなさい、感情的になって必要なものを不要にしてはいけない、
という教えなのです。こんなところにも江戸の人々の人づき合いの
知恵が見て取れます。」
越川 禮子著「野暮な人 イキな人」日本文芸社刊
けんかは仲の良い証拠、などとも言いますが、ついつい感情的に
なってお互いを傷つけるばかりの不毛な話になり、終わったあとで
ひどく落ち込んでしまいますよね。これからは「夜明けの行灯」を
見習い、最後の一言を飲み込んで夜明けを待ってみようと思いました。
ではまた、おやすみなさいzz...
またもや30℃・・、ホントまだまだ残暑ですね~。
それでも夜は、それほど汗をかかなくて済むようになってきて
ずいぶん助かっています。
今日も何件か約束していたお客さまのところへ訪問しました。
私は、約束時間の直前に顔を出すように決めているのですが、
口の悪い契約者さんのこんな一言に思わずがっくしです。
「ツヨシさんてハト時計みたいですよね、いつも時間どおりに
ドアを開けて『こんちは~!』っていうんだもの」
「ハト」!?そりゃ見た目は少し似てるかもしれないけどもね・・。
さて先日も少しご紹介した「江戸しぐさ」。狭い路地で傘をさした
者同士がすれ違う際、相手に雨水がかからないよう傘を傾ける
「傘かしげ」など、徳川の時代から多くの商人が集う町に生まれた、
江戸っ子たちの思いやりのルールは、この平成の時代にあっても、
十分に魅力的でイキな心遣いと思えます。
そんな江戸しぐさの中でも、人づき合いの知恵として目に留まった
のは「夜明けの行灯」という考え方です。
「夫婦や親子の間でいさかいが起こったら、決定的にならないよう、
その手前でやめ、その場ですぐ結論を出さないようにします。
しばらく時間をおこうというわけです。これを『夜明けの行灯』と
いいます。
夜明けの行灯は、外も明るくなり、あってもなくてもいい物。
でも夜明けには不用ですが、また夜になれば必要です。感情にまかせて
その場で大きな亀裂をつくるのは、夜明けの行灯のごとく不要といって
いるのと同じ。でもどうせまた必要になる、だから冷静になるまで
待ちなさい、感情的になって必要なものを不要にしてはいけない、
という教えなのです。こんなところにも江戸の人々の人づき合いの
知恵が見て取れます。」
越川 禮子著「野暮な人 イキな人」日本文芸社刊
けんかは仲の良い証拠、などとも言いますが、ついつい感情的に
なってお互いを傷つけるばかりの不毛な話になり、終わったあとで
ひどく落ち込んでしまいますよね。これからは「夜明けの行灯」を
見習い、最後の一言を飲み込んで夜明けを待ってみようと思いました。
ではまた、おやすみなさいzz...