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ツヨシ、しっかりしなさい!! テニス侍&ジョグ侍ツヨシです!<記録>フル3'38"58('09.04かすみがうら)ハーフ1'35"50('09.04焼津)10k40'48('09.05葛西臨海公園)

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なんでもやる

こんばんは、今日は寒いですね。東京では雨になるかと思って
ましたが、降らずにすんでラッキーでした。
ところで私は、寒くて吐息が白くなったりすると、松任谷由美さんの
曲を連想することがあります。高校生の頃、気になる女の子と
初めてのデートのときに「わたしをスキーに連れてって」という
映画を観たせいなのかもしれません。。 ♪Blizzard Oh! Blizzard という
曲が、淡い想いと一緒に今でも小さく鳴り響きます。
そしてユーミンもある対談本で、こう言っています。
「私はきっと、歌でストーリーとか感情を伝えたいんじゃ
ないんですね。それよりも温度とか匂いを伝えたい。
そのことによって、たとえシチュエーションはちがっても、
リスナーの人たちのそれぞれの記憶や想い出が鮮明によみがえって
くるんじゃないかって。その曲を聴いた人の数だけ、いろんな
物語になる」 
茂木健一郎著『芸術脳』新潮社(p.75・著者との対談部分)

あの有名な「ひこうき雲」や「卒業写真」なども、たまに聴くと
本当に良いですね~大好きです!!

さて明日で11月も終わり、とうとう師走なんですよね。
今年もまたあっという間に過ぎてしまいました。そして来年こそ、
少しは大人として成長したいものですが・・。
先日読んだ本によれば、この成長するということは「なんでも
やるという意志のこと」と書いてありました。有名な明治生まれの
気骨あふるる男、白州次郎を取り上げたこの本の一部を以下に
ご紹介したいと思います。

「ある辞典によれば、成長とは『からだや心が育って、一人前の状態に
なること』である。大人になること、ともいえそうである。
わたしの考える大人はこうである。
なんでもやる。
なんでもできる、ではない。なんでもやるという意志である。
なんでもやることによって、自分の輪郭を明確にする。必要なことは
継続すること、である。なにもしなくて、翌朝目が覚めたら、金持ちに
なっていた、ということはない。白州次郎には一貫してなにを成した
ということがない。しかし、原則を守るという原則は生涯やぶらなかった。
それが白州次郎という男の輪郭を明確にしている。
必要なことのもうひとつは、なんでもやることの基準をあくまでも
自分に求めるということだ。他人がやるからやる、ならやらないほうがいい。
輪郭が明確になるどころか、逆にボケることにしかならないからである。
自分の輪郭が明確になることは、自分に自信がつくということである。
自惚れではない、自分に対する信頼である。何事も持続することなくして
自信はつかない。再び、いう。なんでもできる、ではない。必要なこと、
正しいこと、美しいこと、そのように自分が判断したら『やる』のである。」

勢古浩爾著「白州次郎的」洋泉社刊

必要かつ正しくて美しいと自ら思うことを進んで行い、
「自身の存在の輪郭をはっきりさせること」がすなわち
大人なのだ、という著者の考えに賛成です。
声高に自分の主義主張を叫びちらすのではなく、正しく美しいと
考える行為を地道にし続けることで、自分を信頼できる大人へと
成長したいと思いました。

それでは、今週末は千葉房総でテニス合宿!楽しみです。
おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 23:59 | コメント(0)| トラックバック(0)

コンティンジェンシー

こんばんは。今日も日中風もなく穏やかでよいお天気でしたね。
今週末は先日から延期になっている千葉でのテニス合宿の予定
なのですが、天気の周期からいって週前半が良いということは、かなり
危うい・・?だれか行いの悪い人がいるのかな(私だって?!)
昨日も午前4時間テニス練習、葛飾のはるさんのメンバー4人で
またまた楽しめました。いつも課題のフットワーク、もっと一歩目を
大きく出すことと、最後まで細かく調整していかないとダメです。
特に疲れてくると、腕だけで対応しようとしてミスしますので、
必要な体力・集中力を強化していかないと向上しませんね。

さて先日も取り上げました脳科学者の茂木健一郎先生、テレビや
雑誌にもたまに登場されているようで、最近わりと有名な方
なんですね。今日、たまたま『「脳」整理法』という一昨年
出された新書を読んでみたら、先月書いた「セレンディピティ
(幸福な偶然を発見する能力)」が詳しく取り上げられていて、
ちょっと驚きました。すぐれた科学的発見には昔からこの能力が
欠かせないようですね。またいくつか印象的な箇所がありました
ので抜粋して紹介したいと思います。

「一人称の人生を生きていく中で重要な分かれ目の一つが、何が
自分にとってコントロール可能なもので、何がコントロール
可能ではないかという区別をすることでしょう。コントロール
不可能なものをいくら自分の思いどおりにしようとしても
無駄です。世界は広く、「自分」は世界から見たら芥子粒
(けしつぶ)のような存在でしかありません。世界の中で起こって
いくことのほとんどは、自分にとってコントロール不可能なこと
であるということを認識し受け入れることが、成熟した大人の
一つの条件でしょう。
コントロール不可能なものを何とかコントロールしようと妄信して、
深みにはまっていくダイナミクスは、人間の脳が陥る悲劇の中でも
最も際だったものだということができるでしょう。」

「もともと人間は、つねに変化し続ける存在です。生まれ落ちて
から老い、やがて死ぬまで、よくよく観察してみれば、一時
たりとも同じ状態にはいないのが人間です。生きているという
こと自体が、そもそも偶有的なこと(半ば偶然、半ば必然に
起こること)です。たいていの場合、明日の朝起きれば今日までの
生活が続くであろうと期待されるが、そうでない場合もある。
突然病を得ることもあれば、思いもかけぬ出会いもある。
生きている以上、偶有性のはらむ不確実さを避けることは
できません。不確実さを前に不安になるということは、ある意味
では自然な反応ですが、それは、人生そのものを前にして不安を
感じるということでもあるのです。
生きることを不安に感じることは、ときには避けられないこと
でもあるが、できれば楽しんでしまったほうがいい。
不確実性を楽しむという生活知は、そもそもこの世界の本質、
とりわけ生の本質は「偶有的なもの」であり、不確実性は避け
られないものであるとの認識のもと、「覚悟」を決めることに
よって得られるのではないでしょうか。」
茂木健一郎著『「脳」整理法』ちくま新書

子どもであれ異性であれ、人のこころもまたuncontrolなものの
代表ですね。人を変えようとしても失敗するということは、誰もが
よく理解していること、なのですがね・・。

また学生のころ、英文学の先生が何度か”contingency(偶有性)”
というテーマで話していたことを僅かに覚えています。まったくの
偶然でもなければ、あらかじめ約束されていたというわけでもない、
未知な出来事にあふれる私たちの毎日は、ある意味不安の連続
とも言えます。しかし理由もわからずにこの世に生を受け、
歓びや哀しみを経験しつつやがて死すべき存在でもあるのだ
という「覚悟」を決めることで、日々の未知なる体験を楽しめる
ようになれるのかもしれませんね。
ではまた、おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 20:51 | コメント(2)| トラックバック(0)

胸の中にて鳴る音あり

こんにちは。日中あたたかい陽が射して気持よい天気ですね。
今日は朝8時から4時間、はるさんのメンバーでダブルス。
夕方も4時間、松戸のサークルで試合形式練習です。昨夜も
3時間ほど練習したので、少しだけ肩が痛い。。
先週、ラケットをYONEX RD1Sツアーへ新調したので、
以前よりパワーが増して扱いやすいです。特にバックハンドが
軽く振ってもいい感じ。気分良くプレーできるし、変えて正解
だったと思います。

さて昨日から読んでいる本は、コラムニストの上原 隆さんの
「胸の中にて鳴る音あり」です。この方が取材の対象にされる
のは、あくまでも無名の一般人ということなのですが、そんな
人々の人生をどこまでも温かい視線で描きとっていて、読んだあと
とても穏やかな気持ちになれるのです。その筆致はまさに
名人芸で、私たちの人生は、もちろん、決して華やかではない
のですが、どんな人にも語るべきそれぞれの物語がしっかりと
あって、それを受け取る側に何かしらの変化を与えてくれる
んですよね。

さらに本のあとがきに記された、こんな筆者の誠実なことばにも
心惹かれてしまいました。

「先日、話を聞かせていただいた方から「上原さんの話を聞かせて
ください」といわれました。そういわれて、自分をふり返ってみました。
私の暮らしといえば、取材してるか机の前に座っているか、テレビを
観ているかビールを飲んでいるか。話すようなことはない。この歳に
しては薄っぺら。悲しくなりましたね。それで、思い当ったんです。
私は、話を聞かせてくれた人たちの人生を貯め込むことで、ぺらぺらの
人生に厚みをもらっていたんだな、と。」
上原 隆著『胸の中にて鳴る音あり』文藝春秋刊


私なども、本を読んだり話を聞いたりして、他人の人生を想像の
中で「生きる」ことで日々救われているのだよな、と改めて
思いました。 ではまた、よい休日を!
| 投稿者 テニス侍 14:14 | コメント(2)| トラックバック(0)

あとで食べよう

寒いですね~。朝8時、新宿駅西口の気温表示は5℃(!)に
なってました、もう冬なんでしょうか・・。さてとうとうあの
ミシュラン東京版が、今日発売になりましたね!昼に本屋さんで
ちらっと読みましたが、本当においしそうなお店ばかりでお値段も
それ相当。。そして東京の一部地域だけでダントツ世界一の
評価(1つ星以上が150店)ですから、大阪や京都、横浜他まで
含めると、日本全体ではとんでもない厚みのミシュランになるんで
しょうね。衛生面についても全く安心して食べられますし、
私たちは食に関してもまた素晴らしい国に住んでいるんだな、
と改めて思ってしまいました。

さて食べ物ついでですが、今日読んだ脳科学者の茂木健一郎さんが
去年書いた『すべては脳からはじまる』という本のなかで、
なぜ私たちは好きな食べものをとっておく(あとで食べる)のか、
という疑問に答えた箇所が共感できましたので、ちょっと読んで
みてください。

「ところで、人にもよるのだと思うが、私は(大好きな)ウニや
イクラは最後のほうで食べることが多い。お好みで注文していく
ときは、そろそろ終わりに、という頃に頼むし、定食のにぎりを
前にしたときも最後まで残しておく。周囲に聞くと、
「いや、好きなものから」という意見もあるが、とっておくという
人もやはり多い。大好きなものは、やっぱり最後まで残しておくのだ
と何気なく思っていたが、改めて考えると不思議である。

行動原理としては、美味いものはできるだけ早くというほうが
合理的な気がする。実際、人間の脳にとっては、基本的に「報酬」
(うれしいこと)は、それが早く与えられるほどよいということが
さまざまな実験でわかっている。報酬を待たされることは、
脳にとってつらい試練なのだ。よく耳にする冗談だが、それこそ、
いつ地震がきて逃げ出す羽目になるかもしれないし、誰かに隙を
突かれて食べられてしまうかもしれない。そんなリスクを避ける
ためには、好きなネタはとっとと食べてしまうに限る。

では、なぜ、もったいぶってとっておくのか?

このような行動を理解するための鍵は、どうやら未来についての
「予期」の中にあるようだ。

寿司屋のカウンターに座って寛いでいると、やがてほぼ確実に
好きなネタが食べられるという「予期」が脳の神経細胞の活動
として表現される。そのような活動があると、それに触発されて
脳の報酬系も活動する。ウニ、イクラを食べるということも
うれしいが、「そのうちウニ、イクラが食べられる」ことが
ほぼ確実にわかっているという予期自体がうれしいのである。

脳の中で、やがて確実に来る歓びを予期するということのうれしさは、
その実現を先延ばしにすればするほど長続きする。ウニ、イクラを
食べるのがあとになるほど、予期することの歓びは、それだけ
長いあいだ続く。だから、最後に食べる。

寿司ネタを食べる順番ぐらいで大げさのようではあるが、報酬
そのものではなく、報酬を予期すること自体が報酬になるという
ことは、人の脳にとっての「仮想」の持つ意味を考える上で大事な
ポイントになる。

ひょっとしたら、現実のウニ、イクラより、予期された仮想の
ウニやイクラのほうが美味いのかもしれない。そんなやっかいで
複雑な脳のはたらきが、寿司ネタを食べる順番のような単純な
ふるまいの中にも表れている。

現代の生活は便利になりすぎて、そもそも「待つ」ということが
極めて少ない。何でもインスタントにしてしまわないで、楽しみに
待つこともまた、予期することの歓びを耕すことにつながる。
寿司の教訓は単純なようで案外深い。」

茂木健一郎著「すべては脳からはじまる」中公新書

この文章を読んで、初めて積年の疑問がすっきり晴れた気がします。
予期し想像すること自体が脳にとって「報酬」になるんですね。
食べ物以外でも、たとえば旅行などは「計画しているときが最も
楽しい」とも言いますし。また人を待つことも、もうすぐ
恋人や友人など親しい人がやって来るというと、なんとなく
そわそわしたりして、これも「予期する歓び」だったんですね~。

ちなみに私が小さいころ飼っていた犬は、骨など大好物をもらうと
すぐに深く穴を掘り埋めて隠してしまいました。ひょっとしてこの
複雑な「歓び」を知っていたのかもね。しかし不幸なことに、
隠したところをすぐに忘れてしまい、色んな場所に穴を掘っても
ほっても二度と見つけられない、可哀想な犬だったのですが・・。
そして私も、報酬を予期する歓喜と、想像もつかない絶望の
あいだを日々彷徨って暮しているのかもしれませんね。。
それでは、おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 23:57 | コメント(0)| トラックバック(0)

大人の見識

こんばんは。昨日の日曜日は午前中、いつものサークルの
メンバー4人でダブルス。朝方すごく寒くて困りましたが、
どんどん日差しが強くなってきて、最高のテニス日和に
なり楽しめました~。いつも誘ってくれてありがとう!
そして午後には三鷹から久しぶりに妻の父母が遊びに
立ち寄ってくれていろいろな話をしてくれたのですが、
その中でも先日静岡で飲んで最高においしかったという
珈琲の話が、ちょっと心に残りました。

静岡県島田駅前にあるごく普通の喫茶店。「キーコーヒー」と
書いた青い看板が掲げてあります。普段はお茶を好み、珈琲は
あまり飲まない義父母なのですが、たまたま入ったその店の
珈琲が、お二人とも「感動的なほどおいしかった」というのです。
大きくて美しいカップになみなみと注がれた珈琲に、シュガーと
クリームを入れて味わった旅先での至福のひととき。思わずホッと
心休まる時間を過ごせたようです。

ふと立ち寄ったお店の一杯のコーヒーを口に含む、その人の
そのときの感情が味覚に溶け合って、より美味しく感じたり、
充実した時を過ごせたりするのだと思います。そしてその苦味は
喉の奥にさっと入り込み、わずかな香りを残して夕立のように
消え去ってしまいます、私たちのあらゆる記憶と同様に。

さて昨夜読んだのは、今月新刊の新潮新書、阿川弘之さんの
「大人の見識」という本です。キャスターなどで有名な
阿川佐和子さんのお父さんですが、大正生まれ海軍出身の
気骨ある作家で、同書でも「急ぎの用こそゆっくりと」
「理詰めで人を責めるな」など含蓄あふれる言葉を並べて
おられます。その中で、著者の恩師が少年時代、英国
ケンブリッジ大学の付属中学校リース・スクールに
通っていた当時、床屋で経験した話が面白い。

生徒が散髪するには、学校特約の理髪店があるのですが、
小さく質素な店でいつも満員。入学後まもない少年は、
ある日ポケットに学帽を隠して、町にあるもっと設備の
良い店(学生には禁止されている)に入り、気持ちよく
刈上げてもらいながら、ふと鏡に映った隣の客の顔を
みると・・、なんとリース・スクールの校長先生だった。
顔色青ざめた少年に対して
「突然で失礼だが」 
と校長が話しかけてくる。
「私の学校に、やはり君と同じ日本人の学生がいてね。
もし会うようなついでがあったら言伝(ことづて)して
くれたまえ。
この店にはリースの学生は来ないことになっている、と。
何?知っていた?君は知っていたかもしれないが、あの
日本人の学生は入学したてで、まだ知らないんだよ。
知っていたら規則を破るようなことはしないはずだから。」
阿川弘之著「大人の見識」新潮新書

知らないふりをするこの見事な演技に、大人の悠々たるユーモアを
感じますね。さすがあのインド独立運動の指導者ガンジーがこう
言うだけの国柄だと思いました。
「二度と外国の植民地にはなりたくないが、どうしてもならなくては
ならないとすれば、もう一度英国を選ぶ」
さて私たち日本はこの同じ問いかけに、どう答えるのでしょうね。
「もう一度・・」

それではまた、おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 23:58 | コメント(2)| トラックバック(0)

バス

こんばんは。今日の東京はくもり空で、肌寒い一日でしたが、
朝から全日本選手権を観戦してきました。
まずは女子の決勝戦が行われ、中村藍子選手が3度目の
決勝戦進出の末に見事優勝を果たしました。おめでとうございます!!
相手の波形純理選手が右脚を痛めており十分な
コンディションではなかったようではありますが、
今日はサービスも安定していてストロークもミスが
なく、昨年よりもスライスやドロップショットを
効果的に混ぜたりして、確実に強くなっていると
感じました。やはりさすがGS本戦常連選手ですねー。

男子準決勝では、松井選手と鈴木貴男選手の対決に注目。
フルセットの末、貴男選手が見事決勝進出を決めました!
松井選手も鋭いサーブ&ボレーを見せるのですが、
貴男選手の気合に押し切られた感じでした。
明日の決勝も頑張ってくださいね~!!

さて一昨日の話ですが、東京は澄み切った青空が気持ちよかった
ですよね。夕刻、暮れかけた夕陽を浴びながら、初めてお邪魔する
お客様のお宅へ伺おうとバスに乗り込みました。1時間に
1~2本しかない路線のせいかお客さんがだれもおらず、
15分ほどで私一人だけの貸切状態。。私は一番前の左座席に
座っていたのですが、年配の運転手さんと2人だけ、クラッチを
繋いで変速するときのエンジン音がやけに近く聞こえてきます。
場所は世田谷の外れで畑も多い住宅街でしたので、ここは東京では
なくて、どこか地方都市にきてしまったような、不思議な感じが
して面白かったです。バスって結構好きなんですよね。
乗りものの中でも、時間も割とあいまいだしノロい分、何か温もり
を感じるからかな。

さて先日読んで感心したのは、隔月発売の講談社ムック本第12号の
「上質な人生」という特集ものです。その中でも、昨年から
ベストセラーとなった新書「女性の品格」を書いた坂東眞理子さんの
記事が印象的でしたので少しご紹介したいと思います。

「そもそも人間の満足度は、達成度÷欲望という具合に単純に割り切れる
ものではありません。多くのことを成し遂げ、富や名声に恵まれている
ことが上質の人生であると思われがちですが、実際は自分の境遇に
満足していないという人が少なくない。所有欲、独占欲、名誉欲、
権力欲・・というように、欲望には限りがないからです。

かつて日本の歴史的文人の多くは、簡素な生活を送ることを『よし』
としてきました。富や名声を求めず、出世を願う人生を遁れ、
静かに人生を楽しむことが『あらまほしき姿』と考えられてきたのです。

鴨長明の『方丈記』では、人里離れた山奥に方丈(四畳半)の草庵を
結び、必要最小限のものだけで風雅に生きることが理想だと説いて
いますが、今の時代、金銭欲や物欲にとらわれず心が自由であると
いうのはどれほど贅沢なことか。

今の日本の消費文化は洗練を極めていますが、豊かさも洗練もある
一定水準を超えると、ひとつひとつの物をいとおしむことができなく
なってしまう。自分の中に基準をもっていない人ほど豊かさを
求めがちですが、ただ追いかけているだけでは上質な人生は送れません。
自分にとっての『ほどほど』を見極めることが大切だと思うのです。」
講談社MOOK「セオリー」vol.12 2007年10月29日号

他人の基準に従うのではなく自分の物差しを作り持ち、欲望に
振りまわされずに心の自由を保つこと・・。なかなか難しいことですが、
いつの日か肩の力を抜いた自然体で、質素でも自分なりに満足できる
日々を過ごしたいものですね。

ではまた、おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 23:13 | コメント(0)| トラックバック(0)

エトルリアの微笑み

こんばんは。もうすっかり秋らしくなってきましたね。
太陽の出る日中は汗ばむくらい暖かくなるものの、
朝夕はきりっと冷え込む寒暖の差の激しい気候に
体調を崩しがち、気をつけましょうね~。
今日はじめてコートを着て出かけたのですが、
朝以外は暑くなって脱ぎっぱなしになってしまい、
あまり意味なかったかも。ちょっと前に、電車の吊り広告で
「街は無料のトレーニングジムだ」というのを見て以来、
なるほどそうだよなー、と感心して運動のために
階段を使うようにしているので、すぐに汗だくです。

そういえばもう人間ドッグの時期。今年の2月に3か所再検査で、
何度も病院に通ったのもつい最近のように感じます。
そして前回よりもさらに5キロも太っているので、
また医者に痩せなさいと言われるなー、もっと運動してとか。。
目一杯やってるんですけどね、食べ過ぎをやめないとダメかな・・。

さて昨日読んだ本は「エトルリアの微笑み」という小説です。
スペインの作家ホセ・ルイス・サンペドロさんが20年以上前に
書いた100万部を超えるスペインのベストセラーで、日本には
先月ついに初翻訳が届けられた待望の書。表紙デザインもセンス
抜群ですし、その内容も秀逸です。
主人公ブルーノが最後に浮かべた微笑みを、私も身近で看取り
目撃したような、何ともあたたかい気持ちになってしまいました。



南イタリアで生まれ育ち、愛する妻をすでに失った老人ブルーノは
末期ガンに侵されてしまい、その検査と治療のため息子夫婦が住む
都会ミラノに初めて出てきます。
そこで生後13カ月になる孫の男の子ブルネティーノに初対面したり、
偶然出会った女性オルテンシアと心を許す仲となって、人生最期の
数か月を過ごすことになります。

まずブルーノとオルテンシアが交わす、こんな親密な会話が面白い。

「だが実際わしらは女の人生についてはあまり知らん。たくさん
女がいたっていうのに!」うぬぼれ顔で微笑む。
「女ってものを知らなかったの、ばかね。女を楽しんだ、それだけ。
ただ上っ面だけ」
「ほんとうに上っ面」「どこらへんがおいしいか、とか?」
「でも、楽しむよりもっとたくさんのものがあった。それなのに
あなたはそんなこと思ってもみなかった。男はみな同じ。
覚えておいて。あなたたちは女が好きでも、女に関心はない。
男はみなそうだわ」
『エトルリアの微笑み』ホセ・ルイス・サンペドロ著
渡辺マキ訳/NHK出版

また作中、主人公の言葉の、
「人は、自分自身のためよりもなお、愛する者のために生きる」とは
今年90歳を迎えた著者が、私たちに最も伝えたいメッセージなのだと
思います。愛すべき子に孫に人に、知恵や勇気を伝え、あらゆる攻撃
から守り、持てるもの全てを与えること、それがまさに人が生きること、
なのかもしれませんね。

ではまた、おやすみなさいzz...
| 投稿者 テニス侍 23:57 | コメント(2)| トラックバック(0)

区民大会第2日結果

こんばんは。今日は区民大会シングルス本戦に出場してきました。
天気も心配でしたが、朝から雨も上がって風もなく大丈夫そう。
11時集合でしたので、また早めに会場入りし、長引いたときの
ために食べ物も用意・・。おにぎり4つとパン3個、バナナ3本で
準備は万端。少し壁打ちでアップを済ませて、黒板のオーダー表を
見ると、もうすぐ出番のようです。よーし、やるぞ!と気合いを入れて
コートに入り、サーブ練習後ついに試合開始!勝てばベスト4、だった
のですが、結果から言うと0-6で完敗でした。まったく歯が立ちません。。
相手は40代くらいのスピンボールが得意のストローカー、ミスが
少なくてボールが深い場所に正確に入ってきます。これは相当
手強いぞー、と思っているうちに、私のショットはミスの連続。
短く浮いたチャンスボールも5本以上あったのに、決まったのは
1本だけ、、これではどうやっても勝てませんね・・。

試合後少し話を聞いてみると、ふだんは近所に住む体育会の
大学生に練習してもらっているようで、そこでヘビースピン
主体の打ち方を教わったそうです。
5歳くらいの息子さんも一緒に会場に来ていて、試合中もごく控えめに
お父さんのことを応援していて、かわいらしかったです。
そして私のバッグには、食べられなかったおにぎりやバナナ君たちが
所在なさげに顔をのぞかせています。それにしてもベーグル負けとは、
なんだか久し振りだったので、終了後少しボーっとしてがっくりきました。
しかし勝負は勝ち負けがつきもの、実力を少しずつでも付けていけば
いつかは満足できる結果を残せると信じて、また練習していきます!
そして来年も挑戦するぞー!!

そして午後には、全日本選手権を見に行きました。今日一番印象的
だった試合は、早稲田同士の対決となった女子シングルス1回戦、
青山修子選手と宮村美紀選手の試合です。この試合の勝者は、
次は優勝候補の森上亜希子選手と戦うドロー。白熱した勝負は、
フルセットで2年生の青山選手がなんとか勝利をもぎ取りました。
去年も青山選手はこの全日本2回戦、中村藍子選手に4-6、4-6で
惜敗していますので、今年もまたトッププロ相手にがんばって
欲しいと思います。応援していますよ~!

次の日曜まで毎日、注目の試合が目白押しです!時間をうまく
見つけて、有明にこまめに顔を出したいと思っています。
ではまた、おやすみなさいzz...
テニス | 投稿者 テニス侍 23:54 | コメント(2)| トラックバック(0)

猫と遊ぶ

こんばんは。今日は日帰りで千葉県白子町へテニス合宿の
予定だったのですが、昨日からの雨で中止に・・。
「お天道さまと赤子の笑顔には勝てない」(違いましたっけ)
というように、まあ諦めるしかありませんが、はるさんたちが、
コートの予約や練習メニューをしっかりと計画してくれていたので
本当に残念です。
また近日いきましょう!今度こそ快晴になるでしょうから!!

そんなわけで、午前中ゆっくりとしたあと、午後は急きょ
お客さまのところへ。1時間ほど仕事の話をして、あとは雑談。
明るくて仲が良さそうで感じのよいご夫婦は、ご結婚されて
間もないようで、奥さまは奈良から大きなオス猫2匹と一緒に、
東京のご主人のマンションに越してこられたそうです。
しかしまた猫もかわいいもんですね、珍しい人間と遊びたい
らしく自らコタツの中に入って行って、前足を出したり引っ込め
たりといろいろ挑発してきます。猫と一緒の生活もなんだか
おもしろそうだなー、と思ってしまいました。

夜は有楽町のシャンテシネでウディアレンの新作「SCOOP」
(邦題は「タロットカード殺人事件」)を観てきました。
90分ほどの長さで飽きずに楽しめる佳作といった印象です。
前作「マッチポイント」でも主演に起用された女優スカーレット・
ヨハンソン演じる学生事件記者と、手品師役ウディアレンの
掛け合いが小気味よく物語を進めていきます。得意の皮肉や自虐に
よるジョーク満載で、上映最終回の割に結構(半分くらい)
埋まった私たち観衆も、何度も何度も爆笑してしまいました。
そして劇中、ふと投げかけるウディアレンのこんな言葉も
印象的でした。

「ユーモアは大切ですよ。ユーモアさえあれば、世界はこんなにまで
悲惨にはならなかった」

70歳を超えてもなお遊び心に溢れ、魅力的な新作を次々と作り
見せてくれるウディアレン。悲劇と喜劇のおかしみと機微を
知り尽くす偉大な作家だと思います。

さて明日はとうとう江戸川区民大会本戦、がんばります!!
で終了後、有明の全日本選手権本戦を観戦してくるつもりです。
それではまた、おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 23:55 | コメント(2)| トラックバック(0)

石川啄木の歌

こんばんは。東京は朝から快晴無風でおだやかなお天気でしたね~。
今日7日から、有明では第82回全日本テニス選手権の予選が
始まっていますね。時間を作ってなるべく見に行くようにしたいと
思います。今年の優勝者は誰かな~?私の希望的予想は、男子が
去年準優勝の松井俊英選手、女子は先週台湾でも優勝している
森上亜希子選手がそれぞれ初タイトルかな!!あと鈴木貴男選手や
杉田祐一選手森田あゆみ選手も応援しています~、頑張って!!

さて今日は、私の地元である北海道釧路市にゆかりの深い作家、
石川啄木(1886-1912)の短歌をご紹介したいと思います。
岩手県盛岡市生まれの早熟な作家は、生涯借金と遊女に
辛苦を舐め、肺結核によって若干26歳で短い命を閉じて
しまいます。20歳で彼は地元を飛び出し、職を求めて函館・
札幌・小樽・釧路と居を移し、代用教員や新聞校正係、記者の
仕事に就きながら、多くの代表的な歌を詠み残しました。
特に金に執着し女にのぼせやすく、さらには幼少時から神童と
呼ばれるほどの天賦の才に傲慢なほどの自信を漲らせながらも、
世間から思うような評価を得られず不満を募らせる啄木。
その姿は、私たちと変わらない弱くて平凡な人間を思わせます。
私も小さい頃からなじみはあったのですが、興味をもつように
なったのは、この数年前から。特に絵画を思わせるような
視覚的描写力が、まさに天才的だと思います。
今日は、代表作「一握の砂」(明治40年・1907年)のうちで、
特に心に残った歌を数点ご紹介しますので、ちょっと読んでみて
ください。

箸(はし)止めてふっと思ひぬ
やうやくに
世のならはしに慣れにけるかな

はたらけど
はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)
楽にならざり
ぢっと手を見る

たんたらたらたんたらたらと
雨滴(あまだれ)が
痛むあたまにひびくかなしさ

友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来(き)て
妻(つま)としたしむ

不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五(じふご)の心

ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな

神のごと
遠く姿をあらはせる
阿寒(あかん)の山の雪のあけぼの

かの時に言ひそびれたる
大切の言葉は今も
胸にのこれど

「歌は私の悲しき玩具である」と叫んだ啄木の想いは、
短く平易なことばの組み立てに結実して、今なお私たちの
こころをとらえ揺さぶります。ちょうど100年前のこの日本で、
貧困に孤独に頭を抱えながら紡いだ歌々に、ひととき目を閉じて
寄り添ってみるのも、またいいものですね。
ではまた、おやすみなさいzz...
| 投稿者 テニス侍 23:56 | コメント(2)| トラックバック(0)

和時計

こんばんは。今日は朝から良いお天気でしたが、夕方から雲行きが
怪しくなり、夜はとうとう雨。。楽しみにしていたスクールは
中止になり残念。仕方ないので、同僚のテニス仲間Hさんに今日
ダビングしてもらったDVDで(ありがとうございます!)
去年のAIG3回戦の鈴木貴男選手対ロジャーの一戦を観ました。
貴男さんのサービスは、トスが低くて速いせいなのかコースも
球種もすごく読みにくいですね。あとボレーがめちゃくちゃ上手い。
低いボールも自由自在に深く返せるし、懐が深くてインパクト
ギリギリまで狙うコースが分かりません。
今年は、来週から始まる全日本選手権に出場されるそうですので、
できれば生で観たいと思っています。

あと昨日の話ですが、朝からいつものメンバーでダブルス。風もなく
絶好のお天気で4時間4人、存分楽しめました。
昨日は特にバックハンドストロークでネットミスが多くてがっかり。
もっと練習しないといけません。その後けっこう疲れてしまい、
昼食べてからウトウトしてたら夕方、、でも気持ち良い昼寝でした。

しかし最近毎日が怒涛のごとく過ぎていきます。あれもこれも
やりたいことが多くて山積み、本も「積ん読」で倒れかけていますし。。
休みの日も時計を見ると、もうあっという間に夕方・夜になりますもんね。

時計といえば、つい江戸の昔までは今の1日24時間の西洋時計ではなくて
「和時計」というものを使っていたらしいですね。
日の出から日の入りまでを6等分したものを「昼の一刻」、その反対に
日の入りから日の出までを6等分したものをを「夜の一刻」と呼んでいたようです。
別名「不定時法」とも呼ばれるこの日本独特の時間の測り方、春秋は
昼も夜も一刻ほぼ2時間なのですが、太陽の出ている時間が長い夏は
昼の一刻が2時間半くらいで夜は約1時間半、冬はその逆になります。
この日本古来の時間制、実は人の暮らしのリズムに合っていて
結構過ごしやすいのかもしれませんね。

私などは要領が悪いせいか、時間に追いかけられるような「心」を
「亡くした」忙しい生活をどうしても抜け出せないのですが、
それでもいつかきっと、毎日しっかりとした穏やかな時間を
過ごせる人になりたいと夢想しています。

では遅くなりました、おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 02:05 | コメント(2)| トラックバック(0)

治七のクリームパン

こんばんは、今日は一日いろいろ忙しく楽しかったです。
朝からはるさんのサークルでダブルス練習、そのあと来週のテニス
合宿の打ち合わせ。午後は、仕事でお客さん宅に2時間ほどお邪魔
したあと夕方、銀座の山野楽器ホールで38才ベルギー国籍の
ジャズピアニスト、エリック・レニーニさんのカルテッドを
初めて聴いてきました。ジャズライブは3年くらい前か
木住野佳子さんのピアノトリオ以来で、とても楽しかったです。
100人ほどのスペースに立見、ウッドベースとドラムに
トランペットも入っており、それぞれのソロもたっぷりとあって
思ったよりもかなり熱い演奏となりました。
ジャズアーティストもステージで見ると、とにかくカッコいい
ですねー!私も気持ちよくリフレッシュさせてもらいました。

さて私の最近のブームは、ローソンで先月から期間限定発売に
なった福岡の幻のクリーンパンです!もう5回以上食べていると思います。
その名も「治七(じしち)のクリームパン」。

九州地区のローソン限定で今年のはじめに発売になったようですが、
そのうち全国にその噂が広まってしまい、とうとう先月上旬に
全国展開されることになったそうです。そのお味は・・とにかくウマい!!
中のカスタードクリームもしっかり味で甘みもほど良いのですが、
私は特にパン生地が香ばしく、硬さや湿りっ気が絶妙なバランスで
大好きです。このパン、もしかしたら既に有名なのかもしれませんが、、
もしローソンに行かれることがあれば、騙されたと思って一度
試してみてください!

最後に、先月末に発売された季刊雑誌の「わしズム」。
何度か以前にもご紹介していますが、今回の特集は
「沖縄・教科書検定問題」です。

沖縄や教科書の問題には、抵抗の強い方も非常に多いと
推測しますが、今回の「わしズム」では、論点をすっきりと
簡単にまとめているので、読みやすく分かりやすいと思います。
また15日(木)には神田で講演会があるようなので、時間を
工面して参加しようと思っています。

今回最も印象に残った記事は、切通理作さんの書いたものです。
「ゴジラ」や「宇宙戦艦ヤマト」、「エヴァンゲリオン」など
誰もが知っている有名なアニメのストーリーを通じて、
戦後日本の思想の流れを改めて考えたもので、少しご紹介しますね。

「この一見平和な社会の中で、生きることの意味を保障してくれる
ものなど、なにもないではないか。生きることの大切さ、それはただ、
生きるための意志、それ自体にしかないのだ。そんな時代に、
どこかにある空疎な正義を唱えてみたところで始まらない。

それは時代の正直な反映だったし、同じ時代の中でわたし自身も
生きてきたという自覚がある。

業田良家の漫画『詩人ケン』で主人公の詩人が作った詩の一節は、
そんな時代の気分を射貫いていた。

生命よりも大切なものはない/
生命より大切なものは何もないのだ/
生命が生きてゆくために生きている/
理想や目標は/
地面に手を付き命乞いをしなさい/
生命はかけがえのないものだから/
ずっと生きてゆくことです/
そのかわりと神は言った/
おまえたちに空っぽをあげよう/ 」

雑誌「わしズム」07年秋号・小学館刊

この同じ日本に生きた先人たちが、死を賭して守ってくれた
平和と繁栄の世にあっても、衣食に満ち足りた日常にふと
空虚を感じることがあるのは何故なのか・・。
同じ切通さんの文章、最終節の以下の言葉が、その答えを
探すヒントになるかもしれません。

「生きているだけで価値があるのではない。問題は、生をいかに
輝かせるか、だ。そしてその輝きには、どこかで『死を賭して』という
一点が、否定できないものとしてある。」

ではまた、おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 23:54 | コメント(4)| トラックバック(0)
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