2008年02月28日
パール博士
こんばんは。今日はまた冬の終わりの良い天気でしたね。
風もなく太陽が少し暖かくて・・、思わずかばんの肩ひもを斜めに
かけ直し、人気の少ない住宅街を息が上がるまで駆け出してしまい
ました。。
さて昨日、ずいぶん前に申し込んでいた「第27回立川・昭島
マラソン」の参加案内が届きました。来月の9日に昭和記念公園で
開催されるのですが、参加人数は合計1万人だそうで予想より
かなり多いんですね。今回のレースは10キロです。前回12月の
反省を踏まえて、前半は少し抑えつつ(キロ5分弱)
後半余裕があれば4分半~15秒くらいにペースを早める作戦で
いこうと思います。昨年末から悩んでいた足の故障も無事治り、
楽しくトレーニングできるのがほんと嬉しいですね~!!
45分くらいでケガなく走れるといいなーと思ってますが、
どうなるかな?
明日からちょっと北海道の実家に帰るので、父になにかお土産を・・
と思いながら、今いちばん気に入っている本屋さんの「あおい書店
六本木店」でぶらぶら。。このお店はなぜか読みたい本がたくさん
見つかってしまいます。壁掛けや平積みの点数が圧倒的に多いのと、
話題のテーマ毎に広く新しい本をいくつものコーナーで数多く
集めていらして本当に感心してしまいます。他の書店で目にした
ことのない本が、何冊も出会えるんですよ~!この「あおい書店
六本木店」、最高にオススメです!!
で、休みのあいだ読もうと手に入れたのがこれ。
『パール博士「平和の宣言」』ラダビノード・パール著・小学館
アメリカを始めとする単なる戦勝国が、道義的な罪を問おう
という仮面を被りつつも、その実は「復讐」の場として国際法
無視で無理やり裁いた法廷である東京裁判。その11人の判事の
なかでただ1人、被告人全員無罪の判決を下したインド代表判事
パールの数多い講演や論文を集めた本です。大戦前後の東アジアを
めぐる政治的状況が正確に記述してあるしすごく面白そう。
この著書を通じてじっくり、この著名な国際法学者パールその
人となりや思想を学びたいと思っています。
そしていつかこのパール判事が残してくれた言葉のとおり、
「時が、熱狂と、偏見をやわらげ、また理性が、虚偽からその仮面を
はぎとったそのときこそ、正義の女神ははっきりしたすがたを
あらわして、歴史の審判にのぞむであろう」ことを待ち望みながら・・。
ではまた、おやすみなさいzz...
風もなく太陽が少し暖かくて・・、思わずかばんの肩ひもを斜めに
かけ直し、人気の少ない住宅街を息が上がるまで駆け出してしまい
ました。。
さて昨日、ずいぶん前に申し込んでいた「第27回立川・昭島
マラソン」の参加案内が届きました。来月の9日に昭和記念公園で
開催されるのですが、参加人数は合計1万人だそうで予想より
かなり多いんですね。今回のレースは10キロです。前回12月の
反省を踏まえて、前半は少し抑えつつ(キロ5分弱)
後半余裕があれば4分半~15秒くらいにペースを早める作戦で
いこうと思います。昨年末から悩んでいた足の故障も無事治り、
楽しくトレーニングできるのがほんと嬉しいですね~!!
45分くらいでケガなく走れるといいなーと思ってますが、
どうなるかな?
明日からちょっと北海道の実家に帰るので、父になにかお土産を・・
と思いながら、今いちばん気に入っている本屋さんの「あおい書店
六本木店」でぶらぶら。。このお店はなぜか読みたい本がたくさん
見つかってしまいます。壁掛けや平積みの点数が圧倒的に多いのと、
話題のテーマ毎に広く新しい本をいくつものコーナーで数多く
集めていらして本当に感心してしまいます。他の書店で目にした
ことのない本が、何冊も出会えるんですよ~!この「あおい書店
六本木店」、最高にオススメです!!
で、休みのあいだ読もうと手に入れたのがこれ。
『パール博士「平和の宣言」』ラダビノード・パール著・小学館
アメリカを始めとする単なる戦勝国が、道義的な罪を問おう
という仮面を被りつつも、その実は「復讐」の場として国際法
無視で無理やり裁いた法廷である東京裁判。その11人の判事の
なかでただ1人、被告人全員無罪の判決を下したインド代表判事
パールの数多い講演や論文を集めた本です。大戦前後の東アジアを
めぐる政治的状況が正確に記述してあるしすごく面白そう。
この著書を通じてじっくり、この著名な国際法学者パールその
人となりや思想を学びたいと思っています。
そしていつかこのパール判事が残してくれた言葉のとおり、
「時が、熱狂と、偏見をやわらげ、また理性が、虚偽からその仮面を
はぎとったそのときこそ、正義の女神ははっきりしたすがたを
あらわして、歴史の審判にのぞむであろう」ことを待ち望みながら・・。
ではまた、おやすみなさいzz...
2008年02月24日
昭和維新の朝
こんばんは。昨日から風が強く、春一番だそうですね。。
北海道・東北地方では暴風雪で交通も大変なことになっているようで、
大丈夫でしょうか。私も来週末は北海道の実家へ行きます・・。
今日も4時間テニスの予定でしたが、強風によって残念ながら中止。
お天気にはどうやっても勝てませんよね。それでも昼から、楽しみに
していた横浜国際女子駅伝を観れたのと、借りていた本何冊かを
まとめて読めたので落ち着いた良い休日になりました。
さて先日仕事であの東京ミッドタウンに行ってきました。商談の
あと少しだけ広い庭園に出てみたり、いくつかの店舗を回ってみた
のですが、到るところ質の高さを感じさせ、とても心地よい施設だなー
と感心してしまいました。やはり価格もそれなりなんですけどね。
この六本木の旧防衛庁跡地からある冬の雪の朝、昭和の歴史を色濃く
刻んだある有名な事件が始まったとは、つい最近まで全く知りません
でした・・。
その事件とは、俗にいう二・二六事件のこと。今から遡って72年前、
陸軍急進派(軍幹部の腐敗を指摘し天皇親政を追及する理想主義
一派で、皇道派とも言われます)の青年将校が部下1483名
とともに蜂起、軍事クーデターを企てて同月29日の投降までの
3日間、日本政治の中枢を武力で支配下に置いたものです。
先日読んだ工藤美代子さんの新刊「昭和維新の朝(あした)」は、
その事件の思想的精神的支柱となった陸軍少将予備役斎藤瀏(きよし)
さんと、その娘の歌人・斎藤史(ふみ)さんの、波乱に満ちあふれた
生涯を陰影深く描いた力作。不勉強な私は「若い軍人たちによる
弾薬臭い一事件」と人ごとのごとくわずかな理解しかありません
でしたが、本書でこの事件の示す意味を改めて考えさせられ、
深く感銘を受けましたので少しご紹介したいと思います。
主人公はこの二・二六事件をほう助した罪で逆賊の汚名を受けて
実刑となり、長く牢に繋がれた斎藤瀏。そして彼の娘である史の、
旭川の小学校時代に幼なじみだった青年将校栗原安秀中尉は、
事件の実行首謀者の一人として極刑に処せられてしまいます。
彼ら男たちの叶えられなかった想いを史は歌う。戦後も、
昭和天皇に背いた逆賊の娘として歌を詠み続けたのだったが・・。
平成5年、85歳になった史は突如宮中晩餐会に招かれ、今上天皇は
彼女にお声を掛けられました。
「お父上は、斎藤瀏さんでしたね。軍人で・・・」
そのお声を聞いた史は「二・二六事件の叛乱の男です」とは決して
言えずに、「初めは軍人で、おしまいはそうでなくなりまして、
おかしな男でございます」と答えたそうです。
さらに平成9年1月14日、史が88歳のとき、宮中御歌会始の
召人に選定されました。召人とは、天皇から毎年ただ一人召されて
歌会始の御題を歌う者。その日の朝、宮殿松の間に向かう大きな
階段を前にして彼女は呟きました。
「私はもう一人の人と、今日はこの階段を登っているのよ」と。
その人とは、父瀏(きよし)のことか、それとも幼なじみの栗原中尉の
ことだったのでしょうか。
歌会始の儀式にて、ついに史の歌が宮殿に響き渡りました。
『野の中にすがたゆたけき一樹あり 風も月日も枝に抱(いだ)きて』
儀式終了ののち控えの間にて、
「実はね、さっきこの階段を昇るとき、向こうの庭に軍服姿の連中が
並んでいるのが見えたのよ」「ああ、これで長い胸の思いが晴れました」
と近くの者にささやいたといいます。この昇殿による和歌が詠まれた
とき、この事件に関わった人々の”長く長く続いた昭和”が、
まさに終わった瞬間なのだと思いました。
昭和11年(1936年)2月26日の朝、夜半から降りしきる湿った雪を
軍靴で踏みしめ、青年士官栗原中尉とその配下約300名の兵が、
六本木の陸軍歩兵第一連隊から永田町の首相官邸へ整然と向かいました。
天皇ご親政を唱え、知行同一の精神による義戦のつもりが、
逆に昭和天皇から賊軍と断固拒否されて、結果的には極刑に処せ
られることになる彼らのその熱い吐息は、冬の朝の寒空に白濃く
はずみ霞んでいったものと思います。激動の昭和を真摯に生きた
憂国の志士たちの、その無念の想いに思わず胸を熱くしてしまいました。
時は進み平成20年2月、今の日本に生きる私たちが、できること
すべきことはいったい何だろうか・・と、改めて問われた気が
してなりません。
ではまた、おやすみなさいzz...
北海道・東北地方では暴風雪で交通も大変なことになっているようで、
大丈夫でしょうか。私も来週末は北海道の実家へ行きます・・。
今日も4時間テニスの予定でしたが、強風によって残念ながら中止。
お天気にはどうやっても勝てませんよね。それでも昼から、楽しみに
していた横浜国際女子駅伝を観れたのと、借りていた本何冊かを
まとめて読めたので落ち着いた良い休日になりました。
さて先日仕事であの東京ミッドタウンに行ってきました。商談の
あと少しだけ広い庭園に出てみたり、いくつかの店舗を回ってみた
のですが、到るところ質の高さを感じさせ、とても心地よい施設だなー
と感心してしまいました。やはり価格もそれなりなんですけどね。
この六本木の旧防衛庁跡地からある冬の雪の朝、昭和の歴史を色濃く
刻んだある有名な事件が始まったとは、つい最近まで全く知りません
でした・・。
その事件とは、俗にいう二・二六事件のこと。今から遡って72年前、
陸軍急進派(軍幹部の腐敗を指摘し天皇親政を追及する理想主義
一派で、皇道派とも言われます)の青年将校が部下1483名
とともに蜂起、軍事クーデターを企てて同月29日の投降までの
3日間、日本政治の中枢を武力で支配下に置いたものです。
先日読んだ工藤美代子さんの新刊「昭和維新の朝(あした)」は、
その事件の思想的精神的支柱となった陸軍少将予備役斎藤瀏(きよし)
さんと、その娘の歌人・斎藤史(ふみ)さんの、波乱に満ちあふれた
生涯を陰影深く描いた力作。不勉強な私は「若い軍人たちによる
弾薬臭い一事件」と人ごとのごとくわずかな理解しかありません
でしたが、本書でこの事件の示す意味を改めて考えさせられ、
深く感銘を受けましたので少しご紹介したいと思います。
主人公はこの二・二六事件をほう助した罪で逆賊の汚名を受けて
実刑となり、長く牢に繋がれた斎藤瀏。そして彼の娘である史の、
旭川の小学校時代に幼なじみだった青年将校栗原安秀中尉は、
事件の実行首謀者の一人として極刑に処せられてしまいます。
彼ら男たちの叶えられなかった想いを史は歌う。戦後も、
昭和天皇に背いた逆賊の娘として歌を詠み続けたのだったが・・。
平成5年、85歳になった史は突如宮中晩餐会に招かれ、今上天皇は
彼女にお声を掛けられました。
「お父上は、斎藤瀏さんでしたね。軍人で・・・」
そのお声を聞いた史は「二・二六事件の叛乱の男です」とは決して
言えずに、「初めは軍人で、おしまいはそうでなくなりまして、
おかしな男でございます」と答えたそうです。
さらに平成9年1月14日、史が88歳のとき、宮中御歌会始の
召人に選定されました。召人とは、天皇から毎年ただ一人召されて
歌会始の御題を歌う者。その日の朝、宮殿松の間に向かう大きな
階段を前にして彼女は呟きました。
「私はもう一人の人と、今日はこの階段を登っているのよ」と。
その人とは、父瀏(きよし)のことか、それとも幼なじみの栗原中尉の
ことだったのでしょうか。
歌会始の儀式にて、ついに史の歌が宮殿に響き渡りました。
『野の中にすがたゆたけき一樹あり 風も月日も枝に抱(いだ)きて』
儀式終了ののち控えの間にて、
「実はね、さっきこの階段を昇るとき、向こうの庭に軍服姿の連中が
並んでいるのが見えたのよ」「ああ、これで長い胸の思いが晴れました」
と近くの者にささやいたといいます。この昇殿による和歌が詠まれた
とき、この事件に関わった人々の”長く長く続いた昭和”が、
まさに終わった瞬間なのだと思いました。
昭和11年(1936年)2月26日の朝、夜半から降りしきる湿った雪を
軍靴で踏みしめ、青年士官栗原中尉とその配下約300名の兵が、
六本木の陸軍歩兵第一連隊から永田町の首相官邸へ整然と向かいました。
天皇ご親政を唱え、知行同一の精神による義戦のつもりが、
逆に昭和天皇から賊軍と断固拒否されて、結果的には極刑に処せ
られることになる彼らのその熱い吐息は、冬の朝の寒空に白濃く
はずみ霞んでいったものと思います。激動の昭和を真摯に生きた
憂国の志士たちの、その無念の想いに思わず胸を熱くしてしまいました。
時は進み平成20年2月、今の日本に生きる私たちが、できること
すべきことはいったい何だろうか・・と、改めて問われた気が
してなりません。
ではまた、おやすみなさいzz...
2008年02月22日
納豆屋さん
こんばんは。とうとう週末です~!ますます暖かくなってきたし、
私の足の故障もようやく治ったんで明日からまた走ろうと思ってます。
日曜昼には横浜女子駅伝もあるので、これも楽しみ。
そういえば昨日仕事で初めてお会いした若い男性も、よくよく
話してみると実はランナーの方だったんですよ!それも汐留の
某TV局にお勤めのようで、先日の東京マラソンでも4時間半で
みごと完走された「にしおかすみこ」さんのSP役も務められた
とのこと!大会当日の意外なウラ話だとかシューズの選び方、
ランナーに評判の良い・悪い大会などなど、興味深い話を
いろいろ聞かせてもらいました。
さて先週の話、仕事で渋谷区池尻のあたりを歩いていたら少し前まで
なかったお店を発見!それは・・「納豆専門店」でした!
その名は「せんだい屋」さんという山梨の納豆会社さんが
去年の12月末に東京初出店したお店でした。高級ものから廉価版
まで豊富な種類の納豆が展示してあって、小売りとイートインも
ある、こじんまりして清潔で感じのいい店舗。私は大の納豆好きなので、
これはよい商売になるのでは・・と思ったのです。
自分でもいつかお店をやるとすれば、納豆屋さんが良いかもな、と
思いました。日本独特のものであり、健康にも良くそのうえ美味しくて
しかも安価。これも意義のある仕事ができそうですね。
ちなみに私はキムチを入れて食べるのが好みです!!
最後に先日もご紹介しました掃除道を極め続ける鍵山秀三郎さんの
著書「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」、その後何回も
読み返しているんですが、これは本当に名本だと思います!
2ページで1つのテーマをお話してくださるのですが、特に仕事や
対人関係でイライラしたり哀しくなったりしたときに、この本を
開いて読むと、何故だか元気が出てくるんですよ。本当にオススメ
です!ちなみにあるテーマはこんな感じ・・。
”豊かな暮らしとは、丁寧に生きること”
暮らしに豊かさを取り戻すためには、面倒くさがらずに丁寧な
生き方を心がける。丁寧な生き方を通じてこそ、強い忍耐心と工夫が
育まれ、人と人の絆に血が通い合うという意味だと思います。
手抜きをしない丁寧な生き方が、お互いの心を豊かにします。
『ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる』鍵山秀三郎著・PHP刊
この本を読んでから、ごく単細胞な私は突然嫌いだった掃除に
目覚めてしまい、毎夜トイレとお風呂、洗面台をキレイにして
います。日本橋のお店で長柄の箒を入手し、今後は掃除の範囲を
家全体に広げていこう!と考えていまーす。
それでは皆さま、良い週末を!おやすみなさいzz...
私の足の故障もようやく治ったんで明日からまた走ろうと思ってます。
日曜昼には横浜女子駅伝もあるので、これも楽しみ。
そういえば昨日仕事で初めてお会いした若い男性も、よくよく
話してみると実はランナーの方だったんですよ!それも汐留の
某TV局にお勤めのようで、先日の東京マラソンでも4時間半で
みごと完走された「にしおかすみこ」さんのSP役も務められた
とのこと!大会当日の意外なウラ話だとかシューズの選び方、
ランナーに評判の良い・悪い大会などなど、興味深い話を
いろいろ聞かせてもらいました。
さて先週の話、仕事で渋谷区池尻のあたりを歩いていたら少し前まで
なかったお店を発見!それは・・「納豆専門店」でした!
その名は「せんだい屋」さんという山梨の納豆会社さんが
去年の12月末に東京初出店したお店でした。高級ものから廉価版
まで豊富な種類の納豆が展示してあって、小売りとイートインも
ある、こじんまりして清潔で感じのいい店舗。私は大の納豆好きなので、
これはよい商売になるのでは・・と思ったのです。
自分でもいつかお店をやるとすれば、納豆屋さんが良いかもな、と
思いました。日本独特のものであり、健康にも良くそのうえ美味しくて
しかも安価。これも意義のある仕事ができそうですね。
ちなみに私はキムチを入れて食べるのが好みです!!
最後に先日もご紹介しました掃除道を極め続ける鍵山秀三郎さんの
著書「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」、その後何回も
読み返しているんですが、これは本当に名本だと思います!
2ページで1つのテーマをお話してくださるのですが、特に仕事や
対人関係でイライラしたり哀しくなったりしたときに、この本を
開いて読むと、何故だか元気が出てくるんですよ。本当にオススメ
です!ちなみにあるテーマはこんな感じ・・。
”豊かな暮らしとは、丁寧に生きること”
暮らしに豊かさを取り戻すためには、面倒くさがらずに丁寧な
生き方を心がける。丁寧な生き方を通じてこそ、強い忍耐心と工夫が
育まれ、人と人の絆に血が通い合うという意味だと思います。
手抜きをしない丁寧な生き方が、お互いの心を豊かにします。
『ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる』鍵山秀三郎著・PHP刊
この本を読んでから、ごく単細胞な私は突然嫌いだった掃除に
目覚めてしまい、毎夜トイレとお風呂、洗面台をキレイにして
います。日本橋のお店で長柄の箒を入手し、今後は掃除の範囲を
家全体に広げていこう!と考えていまーす。
それでは皆さま、良い週末を!おやすみなさいzz...
2008年02月19日
リアン
こんばんは。今日は日中すごくいいお天気で風もなく、
気持ち良い一日でした。春ももう近いかな~。
昨日の話ですが、錦織圭くんのATPツアー初優勝の嬉しい
ニュースが飛び込んできました!本当にスゴイです!!
決勝の相手はあのジェームス・ブレイクなんと世界12位で、
GSも準優勝しているトップ選手。去年秋のAIGで
錦織くんの公開練習を観ましたが、あのフェレールにストロークで
押し込んでエースを取れるほどの回り込みフォアやドロップボレーは
特に絶品で、あふれるテニスセンスを感じさせました。
こんなに早くツアータイトル取れるなんて正直思いませんでしたが、
まだ18才ですしすごく楽しみな選手ですね。あと日本人選手、
男子にも女子にもよい影響を与えてくれましたね、やれるぞ!!
と思えますもんね。
さて先日ある経営者さま(立教大学の講師もされている方です)の
お宅にお邪魔し、雑談させていただいていた際、ふと本棚に
あった単行本に目がとまりました。
そのタイトルは『犬と鬼』という本で、快くお貸しいただき読んで
みたのですが、幼少期から日本に住み日本文化を愛するアメリカ人
著者によるその記述は、日本を愛するがゆえに危機的な現状にある
この国を何とかしたいという想いからの厳しい諌言が随所に散り
ばめられていて、耳の痛くなるしかしそのとおりと納得せざるを
えないものでした。その中でも特に印象に残った箇所を少しだけ
お伝えしたいと思います。
「1789年のバスティーユ襲撃の日、ルイ16世は日記に
『リアン(aujourd'hui rien)』と書いている。
『(今日は)特記なし』という意味だ。
王は狩りに出かけて楽しい一日を過ごした。
バスティーユ陥落の報は、王にとっては大した関心事ではなかったのだ。
あとから考えれば、それはルイ16世の首を落とすことにつながる、
世界史の重要な転換点だったのだが、その当日には狩りのほうが
重要だったのだ。』
アレックス・カー著「犬と鬼~知られざる日本の肖像」講談社
得意の狩猟に毎日没頭し、バスティーユ牢獄陥落という世界史的な
意味を、当時全く理解できなかったフランス国王ルイ16世。
翻って私たち日本人が経済生活に明け暮れ、先祖先輩諸氏の作り上げて
きた国柄をよく勉強せず、誇りも自信も持てずに対外的には右往左往、
そして自分の日記にはとりあえず「リアン(特になし)」と書いている・・。
現代に生きる私たちの姿と、ほどなく市民によって断首台に縛り付けられた
ルイ16世の姿がなぜか重なって見えてしまいました。
ではまた、おやすみなさいzz...
気持ち良い一日でした。春ももう近いかな~。
昨日の話ですが、錦織圭くんのATPツアー初優勝の嬉しい
ニュースが飛び込んできました!本当にスゴイです!!
決勝の相手はあのジェームス・ブレイクなんと世界12位で、
GSも準優勝しているトップ選手。去年秋のAIGで
錦織くんの公開練習を観ましたが、あのフェレールにストロークで
押し込んでエースを取れるほどの回り込みフォアやドロップボレーは
特に絶品で、あふれるテニスセンスを感じさせました。
こんなに早くツアータイトル取れるなんて正直思いませんでしたが、
まだ18才ですしすごく楽しみな選手ですね。あと日本人選手、
男子にも女子にもよい影響を与えてくれましたね、やれるぞ!!
と思えますもんね。
さて先日ある経営者さま(立教大学の講師もされている方です)の
お宅にお邪魔し、雑談させていただいていた際、ふと本棚に
あった単行本に目がとまりました。
そのタイトルは『犬と鬼』という本で、快くお貸しいただき読んで
みたのですが、幼少期から日本に住み日本文化を愛するアメリカ人
著者によるその記述は、日本を愛するがゆえに危機的な現状にある
この国を何とかしたいという想いからの厳しい諌言が随所に散り
ばめられていて、耳の痛くなるしかしそのとおりと納得せざるを
えないものでした。その中でも特に印象に残った箇所を少しだけ
お伝えしたいと思います。
「1789年のバスティーユ襲撃の日、ルイ16世は日記に
『リアン(aujourd'hui rien)』と書いている。
『(今日は)特記なし』という意味だ。
王は狩りに出かけて楽しい一日を過ごした。
バスティーユ陥落の報は、王にとっては大した関心事ではなかったのだ。
あとから考えれば、それはルイ16世の首を落とすことにつながる、
世界史の重要な転換点だったのだが、その当日には狩りのほうが
重要だったのだ。』
アレックス・カー著「犬と鬼~知られざる日本の肖像」講談社
得意の狩猟に毎日没頭し、バスティーユ牢獄陥落という世界史的な
意味を、当時全く理解できなかったフランス国王ルイ16世。
翻って私たち日本人が経済生活に明け暮れ、先祖先輩諸氏の作り上げて
きた国柄をよく勉強せず、誇りも自信も持てずに対外的には右往左往、
そして自分の日記にはとりあえず「リアン(特になし)」と書いている・・。
現代に生きる私たちの姿と、ほどなく市民によって断首台に縛り付けられた
ルイ16世の姿がなぜか重なって見えてしまいました。
ではまた、おやすみなさいzz...
2008年02月16日
いちご狩りとペンギン
こんばんは。明日はとうとう第2回東京マラソンですね!
気温はやや低めなようですが、昨年のような冷たい雨ではなく
よく晴れていいコンディションになるようで良かったです。
幸運にも出場される方々それからボランティアとして参加される
方々も、この大会を存分に楽しめるとともに、今年も大きな
問題もなく無事に成功となると本当にいいですね。
私も最近少しだけランニングの喜びを知りつつありますので、
練習を重ねながら徐々に大きな大会に挑戦していきたい!と思ってます。
さて今日は早朝から、最近毎年楽しんでいるいちご狩りに行って
きました~!
東京から東関東自動車道で成田・銚子方面へ。およそ1時間半ほどで
目指す「高橋いちご園」さんのある東庄町(とうのしょうまち)に到着!
もう3回目なので勝手知ったるもの、受付場に直行するものの
何か人の気配がしなくてあれれおかしいな・・、車もほとんど
停まってなくて「これはもしかして?!」と思い聞いてみると
やっぱり「今日はイチゴがなくてダメ」とのこと!!え~、
きのう確認すれば良かったね・・と話しながらも、そこは
イチゴ農園が密集する地域で、道中いくつか見つけていた
うちのひとつ、「高橋農園」さんに10分ほど戻って恐る恐る
聞いてみると「無事営業しています」とのことラッキー。
早速ハウスに入場し、口にしてみるとこれがまた美味でした~!
この「アイベリー」という品種は、味が濃くて粒が大変大きく、
おかげさまで今年もたくさん味わえましたよ!
その後、予約していた「あんこう鍋」料理を食べるため、近くの
料理店に移動。特に『あんきも』が美味しかったです。見た目も
食感もフォアグラによく似ているんですが、味はより濃厚で臭みも
ほとんどなく最高でした。冬ということもありますが、この地域では
本当においしい魚料理を食べれて幸せですね。肉も好きですが、私は
魚の方が大好きなので、銚子にある魚市場「ウオッセ」で新鮮な干物を
たくさん仕入れてきました。
そして午後には犬吠埼にある京成ホテルの天然温泉に入り、
遠く太平洋の海原を見渡せる眺望良い露天風呂を楽しんだあと、
念願のマッサージを受けました。本当にマッサージっていい
ですね~。
若い男性の先生に「気になる部位は?」と聞かれたので「肩と脚です」
と答えると、そこを特に入念に揉んでもらえました。
よく「手当て」といいますが、これは本来、痛いところに
手を当ててさすったり揉んだりする事で、昔から私たちが
自然に行っていることなんですよね。自分でも、お風呂で
足をマッサージしたりしていますが、なぜか人にしてもらうほうが
より治癒力が強くなるような気がしていてこれも面白いなー
と思っています。
で、このホテルの玄関先で多くの子供たちが歓声を上げて
眺めている先に目をやると、なんと小さなペンギンが4匹
小さな池で飼育されていました。近寄ると、ジタバタする
仕草がとてもカワイイ!!数十センチの至近距離で初めて
見るこの水陸両性の小動物、私たちを心から癒してくれました。
それではまた、おやすみなさいzz...
気温はやや低めなようですが、昨年のような冷たい雨ではなく
よく晴れていいコンディションになるようで良かったです。
幸運にも出場される方々それからボランティアとして参加される
方々も、この大会を存分に楽しめるとともに、今年も大きな
問題もなく無事に成功となると本当にいいですね。
私も最近少しだけランニングの喜びを知りつつありますので、
練習を重ねながら徐々に大きな大会に挑戦していきたい!と思ってます。
さて今日は早朝から、最近毎年楽しんでいるいちご狩りに行って
きました~!
東京から東関東自動車道で成田・銚子方面へ。およそ1時間半ほどで
目指す「高橋いちご園」さんのある東庄町(とうのしょうまち)に到着!
もう3回目なので勝手知ったるもの、受付場に直行するものの
何か人の気配がしなくてあれれおかしいな・・、車もほとんど
停まってなくて「これはもしかして?!」と思い聞いてみると
やっぱり「今日はイチゴがなくてダメ」とのこと!!え~、
きのう確認すれば良かったね・・と話しながらも、そこは
イチゴ農園が密集する地域で、道中いくつか見つけていた
うちのひとつ、「高橋農園」さんに10分ほど戻って恐る恐る
聞いてみると「無事営業しています」とのことラッキー。
早速ハウスに入場し、口にしてみるとこれがまた美味でした~!
この「アイベリー」という品種は、味が濃くて粒が大変大きく、
おかげさまで今年もたくさん味わえましたよ!
その後、予約していた「あんこう鍋」料理を食べるため、近くの
料理店に移動。特に『あんきも』が美味しかったです。見た目も
食感もフォアグラによく似ているんですが、味はより濃厚で臭みも
ほとんどなく最高でした。冬ということもありますが、この地域では
本当においしい魚料理を食べれて幸せですね。肉も好きですが、私は
魚の方が大好きなので、銚子にある魚市場「ウオッセ」で新鮮な干物を
たくさん仕入れてきました。
そして午後には犬吠埼にある京成ホテルの天然温泉に入り、
遠く太平洋の海原を見渡せる眺望良い露天風呂を楽しんだあと、
念願のマッサージを受けました。本当にマッサージっていい
ですね~。
若い男性の先生に「気になる部位は?」と聞かれたので「肩と脚です」
と答えると、そこを特に入念に揉んでもらえました。
よく「手当て」といいますが、これは本来、痛いところに
手を当ててさすったり揉んだりする事で、昔から私たちが
自然に行っていることなんですよね。自分でも、お風呂で
足をマッサージしたりしていますが、なぜか人にしてもらうほうが
より治癒力が強くなるような気がしていてこれも面白いなー
と思っています。
で、このホテルの玄関先で多くの子供たちが歓声を上げて
眺めている先に目をやると、なんと小さなペンギンが4匹
小さな池で飼育されていました。近寄ると、ジタバタする
仕草がとてもカワイイ!!数十センチの至近距離で初めて
見るこの水陸両性の小動物、私たちを心から癒してくれました。
それではまた、おやすみなさいzz...
2008年02月14日
THE POLICE
こんばんは。だんだん日光が温かくなっていますね~。
朝は冷え込むし、風が出ると寒いですが、太陽は確実に力を
増しています。早く春になってほしいなー!
さて今日は待ちに待ったライブの日でした!27年ぶりに来日した
THE POLICEです。
観客も最も多い年齢層はたぶん40代半ばかな、予想よりかなり
女性が多かったです。日本公演は3本、10日(日)大阪と、
昨日13日と今日14日が東京ドーム、昨日は4万ほど入ったそうです。
スティングのは3度観たのですが、やはり全く違いましたね~。
ポリスはギター、ベース、ドラムのシンプルな構成のためか、
音自体の芯が太くて力強い感じというのかな。そして、ポリス特有の
やんちゃで、元気に、飛び跳ねるような音づくりをとても懐かしく
楽しめました。それにしても東京ドームという広いステージなのに、
バックメンバー全くゼロで最初から最後まで18曲やりっぱなし
ですからね~、本当にすごいです。。スティング56才、アンディ・
サマーズ様に至ってはなんと御年65才だそうで、、もう脱帽最敬礼です・・。
大ヒット曲の「みつめていたい」や「ロクサーヌ」もライブ終盤に
演じられ、盛り上がりも最高潮へ。この東京ドーム公演、
WOWOW主催ということもあって、今月23日に放映されるようですので、
ご希望あればDVDを回しますよ~!
スティングのハスキーで伸びのある高音ヴォーカルを耳にしながら、ふと
初めてポリスに出会った頃を思い出していました。高校2年の修学旅行中、
クラスの違う友人から勧められて、カセットテープのウオークマンで
聴かせてもらったのです。
寝台特急の中で深夜、レールと車輪の紡ぐ単調で規則正しい音と一緒に、
人気のない駅舎に灯る白っけた明かりをぼんやり眺めつつ聴いた
「Can't Stand Losing You」。
あれから20数年たった今日、かつて少年だった私に再び出会った、
というべきか。
それではまた、おやすみなさいZZ...
朝は冷え込むし、風が出ると寒いですが、太陽は確実に力を
増しています。早く春になってほしいなー!
さて今日は待ちに待ったライブの日でした!27年ぶりに来日した
THE POLICEです。
観客も最も多い年齢層はたぶん40代半ばかな、予想よりかなり
女性が多かったです。日本公演は3本、10日(日)大阪と、
昨日13日と今日14日が東京ドーム、昨日は4万ほど入ったそうです。
スティングのは3度観たのですが、やはり全く違いましたね~。
ポリスはギター、ベース、ドラムのシンプルな構成のためか、
音自体の芯が太くて力強い感じというのかな。そして、ポリス特有の
やんちゃで、元気に、飛び跳ねるような音づくりをとても懐かしく
楽しめました。それにしても東京ドームという広いステージなのに、
バックメンバー全くゼロで最初から最後まで18曲やりっぱなし
ですからね~、本当にすごいです。。スティング56才、アンディ・
サマーズ様に至ってはなんと御年65才だそうで、、もう脱帽最敬礼です・・。
大ヒット曲の「みつめていたい」や「ロクサーヌ」もライブ終盤に
演じられ、盛り上がりも最高潮へ。この東京ドーム公演、
WOWOW主催ということもあって、今月23日に放映されるようですので、
ご希望あればDVDを回しますよ~!
スティングのハスキーで伸びのある高音ヴォーカルを耳にしながら、ふと
初めてポリスに出会った頃を思い出していました。高校2年の修学旅行中、
クラスの違う友人から勧められて、カセットテープのウオークマンで
聴かせてもらったのです。
寝台特急の中で深夜、レールと車輪の紡ぐ単調で規則正しい音と一緒に、
人気のない駅舎に灯る白っけた明かりをぼんやり眺めつつ聴いた
「Can't Stand Losing You」。
あれから20数年たった今日、かつて少年だった私に再び出会った、
というべきか。
それではまた、おやすみなさいZZ...
2008年02月11日
明日は味方
こんにちは。今日も葛飾はるさんのサークルでテニス朝練。
やや左足首の痛みが残るものの、もうほぼ大丈夫。
温かい日差しの中、メンバー4人でダブルスを楽しめました。
プレー自体はミスが多くて反省。特にバックボレーのミスが
多く、しっかり右肩を入れるためのフットワークが全く
足りないと思うので、たくさん練習するしかありませんね。
さて昨日ですが、近所の図書館に予約注文してあって
読みたかった本が一気に5冊ほど届いていました。カウンターで
そうした本を渡される瞬間のちょっとした嬉しさが、地味になかなか
良くて好きなのです。「待ち人きたる」といった感じ。
そのうちの一冊、先日ご紹介した鍵山秀三郎さんと、直木賞作家の
山本一力さんの対談本のなかで、山本さんが座右の銘とする
言葉を教えてくれています。私たちにとって「明日」とは、
敵なのでしょうかそれとも味方なのでしょうか?
「私にも自分の人生を支えてくれた言葉が一つだけあります。
『明日は味方』という言葉ですけれど、これがすべての私の
根っこなんです。
明日というのは、生きているかぎり、誰にでもやってくる
ものです。でも、会社を潰さなければならなかったときは、
もう夜が明けるのが本当にいやでした。夜のいっときだけは
鎮まっているけれど、明日になったらまた取り立ての催促が
あるのではないか。そう思うと暗澹たる気持ちになりました。
『もう明日よ来ないでくれ』と思ったことが何度もありました。
しかし、そう思っていくと、どんどん自分が深みに嵌って
いってしまうんです。
こんなことをやっていて大丈夫だろうかと思ったときに、毎日
来る明日を敵に回すか味方につけるかで、生き方がまったく違って
くるな、と気づいたのです。
どっちみち明日はどうしたって来るのですからね。だったら、
明日を味方につけるほうがいい。じゃあ、そのためにはどうすれば
いいかと言えば、早く明日が来てくれと思うように生きるしかない
じゃないかと。
子供の時分には、何か楽しいことが控えていると指折り数えて待った
ものです。それなら明日をそういうふうにしようと自分で思い切った
というのが、人生を好転させるきっかけになりました。」
鍵山秀三郎・山本一力共著「人間力を養う生き方」致知出版社
休日の翌朝、会社や学校に行くのがなんとなく億劫で憂うつな気分に
なることは誰にでもありますよね。しかしこれからは山本さんの教えの
ように、同じ明日を迎えるにも肯定的にとらえて「明日は味方」だと
考えようと思います。その方がより気楽だし、なんだか本当に良いことが
訪れそうな気がしますものね。。
今週の木曜日はTHE POLICEのライブ!すごく楽しみです!!
では『明日も味方』、きっといいことがありますよ~!
やや左足首の痛みが残るものの、もうほぼ大丈夫。
温かい日差しの中、メンバー4人でダブルスを楽しめました。
プレー自体はミスが多くて反省。特にバックボレーのミスが
多く、しっかり右肩を入れるためのフットワークが全く
足りないと思うので、たくさん練習するしかありませんね。
さて昨日ですが、近所の図書館に予約注文してあって
読みたかった本が一気に5冊ほど届いていました。カウンターで
そうした本を渡される瞬間のちょっとした嬉しさが、地味になかなか
良くて好きなのです。「待ち人きたる」といった感じ。
そのうちの一冊、先日ご紹介した鍵山秀三郎さんと、直木賞作家の
山本一力さんの対談本のなかで、山本さんが座右の銘とする
言葉を教えてくれています。私たちにとって「明日」とは、
敵なのでしょうかそれとも味方なのでしょうか?
「私にも自分の人生を支えてくれた言葉が一つだけあります。
『明日は味方』という言葉ですけれど、これがすべての私の
根っこなんです。
明日というのは、生きているかぎり、誰にでもやってくる
ものです。でも、会社を潰さなければならなかったときは、
もう夜が明けるのが本当にいやでした。夜のいっときだけは
鎮まっているけれど、明日になったらまた取り立ての催促が
あるのではないか。そう思うと暗澹たる気持ちになりました。
『もう明日よ来ないでくれ』と思ったことが何度もありました。
しかし、そう思っていくと、どんどん自分が深みに嵌って
いってしまうんです。
こんなことをやっていて大丈夫だろうかと思ったときに、毎日
来る明日を敵に回すか味方につけるかで、生き方がまったく違って
くるな、と気づいたのです。
どっちみち明日はどうしたって来るのですからね。だったら、
明日を味方につけるほうがいい。じゃあ、そのためにはどうすれば
いいかと言えば、早く明日が来てくれと思うように生きるしかない
じゃないかと。
子供の時分には、何か楽しいことが控えていると指折り数えて待った
ものです。それなら明日をそういうふうにしようと自分で思い切った
というのが、人生を好転させるきっかけになりました。」
鍵山秀三郎・山本一力共著「人間力を養う生き方」致知出版社
休日の翌朝、会社や学校に行くのがなんとなく億劫で憂うつな気分に
なることは誰にでもありますよね。しかしこれからは山本さんの教えの
ように、同じ明日を迎えるにも肯定的にとらえて「明日は味方」だと
考えようと思います。その方がより気楽だし、なんだか本当に良いことが
訪れそうな気がしますものね。。
今週の木曜日はTHE POLICEのライブ!すごく楽しみです!!
では『明日も味方』、きっといいことがありますよ~!
2008年02月09日
アシックスストア東京
こんばんは。夕方からまた雪になったり寒い日でしたね。
朝8時から久しぶりに葛飾はるさんのサークルメンバーで
ダブルスを楽しみました。長く痛めていた足の故障もあと
少しで治りそうな感じです。元気に動けることが何よりも
嬉しいことですね。
先日ブログでお話ししました鍵山秀三郎さんの教えに影響
を受けて、そのあと家のトイレと洗面所掃除を3日続けて
みました。「平凡なことを徹底して続けることが、
とてつもなく大きな力になる」そのとおりだなと私も思います
ので、コツコツ積み重ねていこうと思っています。
さて、とうとうランニンググッズ専門店の「アシックスストア
東京」に行ってきました!
ここはランナーに有名なasics直営店舗。銀座8丁目にあるため、
流行りの皇居ランをされる方へ、着替えやシャワーなどロッカー
ルームサービスを併設しています。普段は非常に混雑していて
数時間待ちもザラと言われている『足の形の3D分析』、
幸運にもぽっかり空いたらしく急きょ測定してもらいました。
その結果は、、足の幅は狭いほうでアーチ(足の甲)の高さも
低く、土ふまずの形はごく標準で、特別なインソールを作る
必要はないとのこと。
しかしかかとの傾斜が左右大きく異なり、左が内側に強く
傾いているため、右をセンターに左足を引きずって走るフォームに
なっているそうです。意識的に改造していかないと故障に
つながるそうで・・さすが鋭い。まさに今左足首をひどく痛めておりました・・。
ついでに、足に負担をかけないアップ・ジョグ用シューズGEL-KAYANO14を
購入してしまいました。久しぶりにシューズを買ってとても嬉しく
思いました!もうすぐこれを履いて走れると思うと、すごく楽しみです。。
さて今日読んだ本は、前リクルートコーチで日本陸連女子
強化部長の金哲彦さんが昨年12月に書き下ろした著書。
日本人はマラソンや駅伝が大好きだそうなんですが、なぜ
マラソンは42.195キロなのか、とかランナーズハイって
どんなものなのか、など素朴な疑問に面白くまじめに答えて
くれています。中でも駅伝競走に不可欠な『タスキ』の意味を
分析している箇所が特に印象に残りました。
「そもそも駅伝という言葉は、律令時代の駅馬・伝馬という制度
から取ったものです。
駅馬・伝馬の制度では、当時、身分の高い人が諸国を旅するとき、
宿場から宿場へ移動する際『駅鈴(えきれい)』を身分証明書として
渡されました。その『駅鈴』をもつことで身分が証明され、宿や食料
などの安全を確保することができたのです。つまり、駅伝では
駅から駅へつなぐランナーの証明として『駅鈴』の代わりにタスキが
選ばれたのです。(中略)
背景には、こんな日本人の心理もあるような気がします。
その昔、武士が戦にでるとき、身支度として『タスキがけ』をしました。
着物の裾をたくし上げるいわゆる『タスキがけ』は、言い換えれば、
武士が真剣勝負に臨むとき、気持ちを引き締める儀式のようなものです。
駅伝選手が、レースに臨むときの緊張した心境が、武士の『タスキがけ』と
オーバーラップしても不思議ではありません。」
金哲彦著「『マラソン・駅伝』の素朴な大疑問」PHP文庫
勝負に挑む者が気持ちを引き締めようとするとき、この
『襷(たすき)』を通じ、時代を超えて日本人の魂をリレー
している・・と言えるかもしれませんね。
ではまた、明日からは晴れそう!!おやすみなさいZZ...
朝8時から久しぶりに葛飾はるさんのサークルメンバーで
ダブルスを楽しみました。長く痛めていた足の故障もあと
少しで治りそうな感じです。元気に動けることが何よりも
嬉しいことですね。
先日ブログでお話ししました鍵山秀三郎さんの教えに影響
を受けて、そのあと家のトイレと洗面所掃除を3日続けて
みました。「平凡なことを徹底して続けることが、
とてつもなく大きな力になる」そのとおりだなと私も思います
ので、コツコツ積み重ねていこうと思っています。
さて、とうとうランニンググッズ専門店の「アシックスストア
東京」に行ってきました!
ここはランナーに有名なasics直営店舗。銀座8丁目にあるため、
流行りの皇居ランをされる方へ、着替えやシャワーなどロッカー
ルームサービスを併設しています。普段は非常に混雑していて
数時間待ちもザラと言われている『足の形の3D分析』、
幸運にもぽっかり空いたらしく急きょ測定してもらいました。
その結果は、、足の幅は狭いほうでアーチ(足の甲)の高さも
低く、土ふまずの形はごく標準で、特別なインソールを作る
必要はないとのこと。
しかしかかとの傾斜が左右大きく異なり、左が内側に強く
傾いているため、右をセンターに左足を引きずって走るフォームに
なっているそうです。意識的に改造していかないと故障に
つながるそうで・・さすが鋭い。まさに今左足首をひどく痛めておりました・・。
ついでに、足に負担をかけないアップ・ジョグ用シューズGEL-KAYANO14を
購入してしまいました。久しぶりにシューズを買ってとても嬉しく
思いました!もうすぐこれを履いて走れると思うと、すごく楽しみです。。
さて今日読んだ本は、前リクルートコーチで日本陸連女子
強化部長の金哲彦さんが昨年12月に書き下ろした著書。
日本人はマラソンや駅伝が大好きだそうなんですが、なぜ
マラソンは42.195キロなのか、とかランナーズハイって
どんなものなのか、など素朴な疑問に面白くまじめに答えて
くれています。中でも駅伝競走に不可欠な『タスキ』の意味を
分析している箇所が特に印象に残りました。
「そもそも駅伝という言葉は、律令時代の駅馬・伝馬という制度
から取ったものです。
駅馬・伝馬の制度では、当時、身分の高い人が諸国を旅するとき、
宿場から宿場へ移動する際『駅鈴(えきれい)』を身分証明書として
渡されました。その『駅鈴』をもつことで身分が証明され、宿や食料
などの安全を確保することができたのです。つまり、駅伝では
駅から駅へつなぐランナーの証明として『駅鈴』の代わりにタスキが
選ばれたのです。(中略)
背景には、こんな日本人の心理もあるような気がします。
その昔、武士が戦にでるとき、身支度として『タスキがけ』をしました。
着物の裾をたくし上げるいわゆる『タスキがけ』は、言い換えれば、
武士が真剣勝負に臨むとき、気持ちを引き締める儀式のようなものです。
駅伝選手が、レースに臨むときの緊張した心境が、武士の『タスキがけ』と
オーバーラップしても不思議ではありません。」
金哲彦著「『マラソン・駅伝』の素朴な大疑問」PHP文庫
勝負に挑む者が気持ちを引き締めようとするとき、この
『襷(たすき)』を通じ、時代を超えて日本人の魂をリレー
している・・と言えるかもしれませんね。
ではまた、明日からは晴れそう!!おやすみなさいZZ...
2008年02月06日
トイレ磨き
こんばんは~。今日も午後から雨まじりの雪が降る寒い一日でした。
今まさに冬本番ですから、寒いのも当たり前ですもんね。私は毎日
マフラーに手袋とハクキンカイロで重装備しています。
思えば10年以上昔ですが、仕事で1年ほど新潟に住んでいたことが
あるんですよ。日本海側ですので冬はほぼ毎日今日のような湿った
雪が降り、寒いし雪の量は半端ではないし、かなり大変だった記憶が
あります。それでも、新潟は食べ物がどれも美味しいところだったし
(コメはもちろん新鮮な魚も豊富、「へぎそば」や「のっぺ汁(煮物)」
といた郷土料理も最高でした)、住んでいる人々がまた優しくて鷹揚で、
いい思い出がほとんど。当時通っていたテニスサークルのメンバーも、
ほんの短いあいだしか在籍していなかったのに、鍋のお店で送別会を
開いてくれて本当に感激しました。
すごく寒い日々もあと1~2週間、なんとか元気に乗り切りましょう!!
さて今日読んだ本は、40年以上にわたってトイレ掃除をはじめ、
社内外の清掃を徹底的に実践されて有名な経営者、鍵山秀三郎さんの
著書です。カー用品店「イエローハット」社長として、健全な
会社運営もさることながら、「足元のゴミひとつ拾えぬほどの
人間に、いったい何ができましょうか」という素朴な問いかけには、
はっと襟を正さずにはいられません。
「人の心は、そう簡単に磨けるものではありません。ましてや、
心を取り出して磨くなどということはできません。心を磨くには、
とりあえず、目の前に見える物を磨き、きれいにする。とくに、
人のいやがるトイレ掃除を永年続けていると、知らず知らずの
うちに自分の心が浄化され磨かれるようになります。
人は、いつも見ているものに心も似てくるからです。
掃除をしているときの自分は、いつもきれいな気持ちで取り組んで
いることが多いように思います。掃除をしながら、人をだまして
やろうとか、誰かを陥れてやろうなどと考えることはありません。
また、人を憎んだり、恨んだりするような気持ちになったことも
ありません。心を無にして純粋な気持ちで取り組めるのが掃除。
汚いトイレをきれいにしますと、気持ちがすっきりし、素直な
心になれます。素直な心になりますと、不思議と先のことが
よく見えるようになります。
人間が心配のあまり不安な気持ちになるのは、先のことがよく
見えないからです。素直な心になり、先がよく見えるように
なりますと、不安がなくなり、余計な取り越し苦労をしなく
なります。結果において、精神が浄化され心が磨かれるのでは
ないでしょうか。」
鍵山秀三郎著『ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる』PHP研究所
「トイレ磨き」は「心磨き」。。尊敬できる先輩の教えを
私もウチのトイレとお風呂場から真似てみようかな・・。
ではまた、おやすみなさいzz...
今まさに冬本番ですから、寒いのも当たり前ですもんね。私は毎日
マフラーに手袋とハクキンカイロで重装備しています。
思えば10年以上昔ですが、仕事で1年ほど新潟に住んでいたことが
あるんですよ。日本海側ですので冬はほぼ毎日今日のような湿った
雪が降り、寒いし雪の量は半端ではないし、かなり大変だった記憶が
あります。それでも、新潟は食べ物がどれも美味しいところだったし
(コメはもちろん新鮮な魚も豊富、「へぎそば」や「のっぺ汁(煮物)」
といた郷土料理も最高でした)、住んでいる人々がまた優しくて鷹揚で、
いい思い出がほとんど。当時通っていたテニスサークルのメンバーも、
ほんの短いあいだしか在籍していなかったのに、鍋のお店で送別会を
開いてくれて本当に感激しました。
すごく寒い日々もあと1~2週間、なんとか元気に乗り切りましょう!!
さて今日読んだ本は、40年以上にわたってトイレ掃除をはじめ、
社内外の清掃を徹底的に実践されて有名な経営者、鍵山秀三郎さんの
著書です。カー用品店「イエローハット」社長として、健全な
会社運営もさることながら、「足元のゴミひとつ拾えぬほどの
人間に、いったい何ができましょうか」という素朴な問いかけには、
はっと襟を正さずにはいられません。
「人の心は、そう簡単に磨けるものではありません。ましてや、
心を取り出して磨くなどということはできません。心を磨くには、
とりあえず、目の前に見える物を磨き、きれいにする。とくに、
人のいやがるトイレ掃除を永年続けていると、知らず知らずの
うちに自分の心が浄化され磨かれるようになります。
人は、いつも見ているものに心も似てくるからです。
掃除をしているときの自分は、いつもきれいな気持ちで取り組んで
いることが多いように思います。掃除をしながら、人をだまして
やろうとか、誰かを陥れてやろうなどと考えることはありません。
また、人を憎んだり、恨んだりするような気持ちになったことも
ありません。心を無にして純粋な気持ちで取り組めるのが掃除。
汚いトイレをきれいにしますと、気持ちがすっきりし、素直な
心になれます。素直な心になりますと、不思議と先のことが
よく見えるようになります。
人間が心配のあまり不安な気持ちになるのは、先のことがよく
見えないからです。素直な心になり、先がよく見えるように
なりますと、不安がなくなり、余計な取り越し苦労をしなく
なります。結果において、精神が浄化され心が磨かれるのでは
ないでしょうか。」
鍵山秀三郎著『ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる』PHP研究所
「トイレ磨き」は「心磨き」。。尊敬できる先輩の教えを
私もウチのトイレとお風呂場から真似てみようかな・・。
ではまた、おやすみなさいzz...
2008年02月03日
良寛の恋
こんばんは。東京は昨夜半からしんしんと雪になり、夕方まで
降り続くとても寒い日でしたね。今日参加を予定していた
浦安シティマラソンも朝7時半ごろ中止決定、あと青梅マラソンも
早々に中止を決めました。浦安は7千人、青梅は2万人以上の
参加登録があったようで、出場を予定していたランナーは
本当に残念でしたね~。私は左足首の痛みが治まらず、今回は
天候にかかわらず出場しないつもりでいました。次回来月の
レースからは、体調を万全にして臨みたいと思います!
しかしこういった悪い条件のなかでレース経験を積むと、ふつうの
天気のときすごく楽に感じるでしょうね。まずは自分のケガを
早く治してから、練習を再開したいです。
さて静かな雪の日に家でゆっくり読んだのは、近年歴史ノンフィクション
ものに多く力作を輩出されている工藤美代子さんが昨年秋に上梓した
「良寛の恋~炎の女貞心尼」です。
江戸時代、越後の高徳な僧あるいは書家・歌人としてあまりにも有名な
良寛坊に、「恋」や「炎の女」の組み合わせはやや意外に思えますよね。
私が学生のころ、教職必修の教育学の先生がこの良寛の教えを授業で
取り上げたことを少し覚えていて、子どもと手毬やあそびうたなどを
通じて無心に遊ぶ、その純真さこそが誠の仏心である、というもの
だったと記憶しています。
その良寛が70歳のころ、越前国長岡の尼僧貞心と出会う。
24歳で出家した貞心尼はまだ30歳と若く、器量抜群かつ書も歌も
嗜むほど才気活発で、現代でいえば上昇志向の強いキャリア女性という
ところでしょうか。既に全国にその名を轟かせていた憧れの高僧良寛に、
初めて会ったときの感激の一首が残されています。
「君にかく あひ見ることのうれしさも まださめやらぬ 夢かとぞ思ふ」
歌は情感を豊かに強調するのが礼儀とはいえ、恋する女性の生命力を
躊躇なく表わしていて、圧倒されると同時に微笑ましくも感じます。
これに対する良寛の返歌も強く熱い。
「天が下に みつる玉より 黄金より 春のはじめの 君がおとづれ」
しかしながら二人とも仏の道に仕える身、出会いから良寛の死まで
5年にわたる睦まじき仲に、周囲の視線はやはり冷ややかなものも
あり、良寛和尚はやや距離を置こうと人目を気にするのですが、
さすがの貞心尼は度胸がすわっています。
「鳶はとび 雀はすずめ 鷺はさぎ 烏はからす なにかあやしき」
そして著者の工藤さんの想いが、文中私に特に強く感じられた部分は
こちら。
『恋しさに、ただただ歩く。その行為が私には、ふと羨ましく感じられた。
そうした時間の使い方を、私たち現代人は勿体なくてできない。電話や
メールは、いとも簡単に恋人や友人と連絡を取れる手段になっているが、
歩いて訪ねて行くまで、相手の様子がわからなかったら、不安や期待は
そのぶんだけ高まる。そしてやっと会えたときの喜びは、想像を絶する
ほど大きかったのではないか。
良寛の時代に比べると、人間関係はたしかに変わってしまった。人と
人との距離は、現代のほうが近くなったかもしれないが、その密度は
昔のほうが濃かった。
私はなぜか、うだるように暑い日中の東京にいながら、真冬の越後を
思いやった。厳寒の季節にも、貞心尼は雪を踏み分けて良寛のもとに
駆けつけた。それが難儀であればあるほど、彼女の愛情の深さが伝わる。
なによりも良寛が、その真心にほだされたろう。』
工藤美代子著「良寛の恋~炎の女 貞心尼」講談社
戒律の厳しい禅宗の僧侶であった良寛和尚と、素直で気の向くまま懸命に
良寛の最晩年を支え最期を看取った貞心尼。その真心に包まれて良寛は、
仏の世へもやすらかな気持ちで旅立てたのだと思います。
執着を捨てあるがまま、心の欲するまま素直に生きたこの二人を、
私たちがこの平成の世から禁断の恋うんぬんと叫びたてるのは、
はなはだ筋違いなこと、なのかも知れませんね。
ではまた、おやすみなさいzz...
降り続くとても寒い日でしたね。今日参加を予定していた
浦安シティマラソンも朝7時半ごろ中止決定、あと青梅マラソンも
早々に中止を決めました。浦安は7千人、青梅は2万人以上の
参加登録があったようで、出場を予定していたランナーは
本当に残念でしたね~。私は左足首の痛みが治まらず、今回は
天候にかかわらず出場しないつもりでいました。次回来月の
レースからは、体調を万全にして臨みたいと思います!
しかしこういった悪い条件のなかでレース経験を積むと、ふつうの
天気のときすごく楽に感じるでしょうね。まずは自分のケガを
早く治してから、練習を再開したいです。
さて静かな雪の日に家でゆっくり読んだのは、近年歴史ノンフィクション
ものに多く力作を輩出されている工藤美代子さんが昨年秋に上梓した
「良寛の恋~炎の女貞心尼」です。
江戸時代、越後の高徳な僧あるいは書家・歌人としてあまりにも有名な
良寛坊に、「恋」や「炎の女」の組み合わせはやや意外に思えますよね。
私が学生のころ、教職必修の教育学の先生がこの良寛の教えを授業で
取り上げたことを少し覚えていて、子どもと手毬やあそびうたなどを
通じて無心に遊ぶ、その純真さこそが誠の仏心である、というもの
だったと記憶しています。
その良寛が70歳のころ、越前国長岡の尼僧貞心と出会う。
24歳で出家した貞心尼はまだ30歳と若く、器量抜群かつ書も歌も
嗜むほど才気活発で、現代でいえば上昇志向の強いキャリア女性という
ところでしょうか。既に全国にその名を轟かせていた憧れの高僧良寛に、
初めて会ったときの感激の一首が残されています。
「君にかく あひ見ることのうれしさも まださめやらぬ 夢かとぞ思ふ」
歌は情感を豊かに強調するのが礼儀とはいえ、恋する女性の生命力を
躊躇なく表わしていて、圧倒されると同時に微笑ましくも感じます。
これに対する良寛の返歌も強く熱い。
「天が下に みつる玉より 黄金より 春のはじめの 君がおとづれ」
しかしながら二人とも仏の道に仕える身、出会いから良寛の死まで
5年にわたる睦まじき仲に、周囲の視線はやはり冷ややかなものも
あり、良寛和尚はやや距離を置こうと人目を気にするのですが、
さすがの貞心尼は度胸がすわっています。
「鳶はとび 雀はすずめ 鷺はさぎ 烏はからす なにかあやしき」
そして著者の工藤さんの想いが、文中私に特に強く感じられた部分は
こちら。
『恋しさに、ただただ歩く。その行為が私には、ふと羨ましく感じられた。
そうした時間の使い方を、私たち現代人は勿体なくてできない。電話や
メールは、いとも簡単に恋人や友人と連絡を取れる手段になっているが、
歩いて訪ねて行くまで、相手の様子がわからなかったら、不安や期待は
そのぶんだけ高まる。そしてやっと会えたときの喜びは、想像を絶する
ほど大きかったのではないか。
良寛の時代に比べると、人間関係はたしかに変わってしまった。人と
人との距離は、現代のほうが近くなったかもしれないが、その密度は
昔のほうが濃かった。
私はなぜか、うだるように暑い日中の東京にいながら、真冬の越後を
思いやった。厳寒の季節にも、貞心尼は雪を踏み分けて良寛のもとに
駆けつけた。それが難儀であればあるほど、彼女の愛情の深さが伝わる。
なによりも良寛が、その真心にほだされたろう。』
工藤美代子著「良寛の恋~炎の女 貞心尼」講談社
戒律の厳しい禅宗の僧侶であった良寛和尚と、素直で気の向くまま懸命に
良寛の最晩年を支え最期を看取った貞心尼。その真心に包まれて良寛は、
仏の世へもやすらかな気持ちで旅立てたのだと思います。
執着を捨てあるがまま、心の欲するまま素直に生きたこの二人を、
私たちがこの平成の世から禁断の恋うんぬんと叫びたてるのは、
はなはだ筋違いなこと、なのかも知れませんね。
ではまた、おやすみなさいzz...