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ツヨシ、しっかりしなさい!! テニス侍&ジョグ侍ツヨシです!<記録>フル3'38"58('09.04かすみがうら)ハーフ1'35"50('09.04焼津)10k40'48('09.05葛西臨海公園)

テニス侍
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日の名残り

こんばんは!今日も真夏のような光が眩しく、暑い一日でしたね~。
昨夜は、少々疲れていたせいか11時前に寝てしまったので
今日はずいぶん快調!午前ははるさんのサークルに参加して
2時間練習、今日は参加メンバーが少なかったので、いつもより
ボールをたくさん打てました。
その後、夕方まで有明で開催されている第4回国際女子オープンを
観戦。シングルスとダブルスの準決勝が行われていたのですが、
やはりテレビとは違う迫力がありますね。ボールを追わずに、一人の
選手を固定して見ていると、インパクトの前までの準備こそ最も
大切なのかなーと思いました。ポジションに戻り、ステップを踏み
テイクバックとともに打点に移動して踏み込んで・・。何も考えずに
体が反応するようになるには、どれだけ練習を重ねればいいのかなー?
今日初めて見て目を引いた選手は、惜しくもダブルスで負けてしまい
ましたが左利きの菅野知子選手でした。小柄で細身ですが、フット
ワークが良くて気の強さが表に出てくるし、何といっても女子では
数少ない片手バックハンドで振り上げるストロークに痺れました。
11月の全日本では、またぜひ活躍してくださいね、応援しています!!

さて、先日より好んで読んでいますカズオ・イシグロの本ですが、
デビュー作の「遠い山なみの光」(1982年発表)から、
「浮世の画家」(1986年)、「わたしたちが孤児だったころ」
(2000年)と読み進めるにつれて、どんどん面白さが増して
きたように感じています。そして今日読み終えたのが、彼の
代表作にして英国最高の文学賞といわれるブッカー賞を受賞した
「日の名残り」(1989年)です。読後最初の感想は、、ごく控えめに
言っても「心を揺さぶるに不足ない感動的な」物語というもの。
この小説は、2度の大戦をはさんで、英国の名家に有能な執事として
勤務した一人の男が、戦後、ありし日の輝かしい思い出を短い旅の
道程にて丹念に思い起こす形をとっています。

作中、作家の主張が込められたと思われる箇所の一つがこちら。
執事の主人公が仕える主人ダーリントン卿が、第二次大戦前夜に
開かれたある会議にて、アメリカ上院議員の挑発的な議論に
応えたもので、複雑かつ迷走する欧州の問題(主に第一次大戦の結果、
ベルサイユ条約の懲罰的賠償に苦しむドイツが、ヒトラーのもと
様々な暴走をし始めたこと)への、対独協力・宥和政策を取ろうと
図るイギリス穏健派への「アマチュア」という当てこすりに対して
述べた部分です。

『私にはあなたが「プロ」という言葉で何を意味しておられるのか、
だいたいの見当はついております。それは、虚偽や権謀術数で
自分の言い分を押し通す人のことではありませんか? 
世界に善や正義が行き渡るのを見たいという高尚な望みより、
自分の貪欲や利権から、物事の優先順位を決める人のことでは
ありませんか?もし、それがあなたの言われる「プロ」なら、
私はここではっきり、プロはいらない、とお断り申し上げましょう。』

また主人公スティーブンスが、女中頭ケントンに20年ぶりに
再会し、お互いの淡い思い出について短く語り合う最後の場面、
抑制された秀逸な大人の会話の中で、深い悲しみとともに、
どうにもできないやるせなさを感じてしまいます。

『ええ、ミスター・スティーブンス、私は夫を愛しています。
最初は違いました。最初は、長い間、夫を愛することができません
でした。(中略)でも、時間が一年一年過ぎていき、戦争があり、
そしてある日、私は夫を愛していることに気づきました。
これだけ時間をともにすると、いつの間にか、その人に慣れる
のでしょうね。夫は優しい、堅実な人です。そうですわ、
ミスター・スティーブンス。私は夫を愛せるほど成長したのだ
と思います。』

歴史の曲折に包含される個人の秘めやかな悲劇的物語に思わず
胸を打たれてしまったと同時に、良心と美学を堅持する英国の
伝統的紳士を描く技の向こう側に、日本の武士道精神をもうかがい
見るのは穿ち過ぎなのでしょうか。
ちなみにこの小説、1993年にアンソニーホプキンス主演で
映画化されているそうで、必ず観てみたいなーと思いました。
明日もあさってもお休みなので、彼の最新長編
「わたしを離さないでNever Let Me Go」(2005年)を読んでみます。


ではまた、おやすみなさいzz...
| 投稿者 テニス侍 23:56 | コメント(0) | トラックバック(0)
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