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ツヨシ、しっかりしなさい!! テニス侍&ジョグ侍ツヨシです!<記録>フル3'38"58('09.04かすみがうら)ハーフ1'35"50('09.04焼津)10k40'48('09.05葛西臨海公園)

テニス侍
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動的平衡

今日は暑いですね。朝からテニスサークルの練習に参加、
気持ちよく汗を流してきました。
夕方もランニングクラブで5千の記録会。前回昨年12月の
記録(21分5秒)をどのくらい更新できるか、あと内容も
前半できるだけ我慢して後半ペースアップできるかたちに
したいと思います。

さて今週読んだ本でとても面白かったのが、生物学者の
福岡伸一さんが2月に出したベストセラー「動的平衡」です。
著者は生粋の科学者でありながら、その冒頭から「生命」と「技術」
(バイオ-テクノロジー)はあまりよく馴染まず相性が悪い、
生命現象はテクノロジーの対象とはなり難い、と断言する。

それではいったい「生命」とは何なのか?
誰もが知りたいと願うその答えを探る"keyword"がまさに
表題である「動的平衡」なのだ、と主張しています。

「生体を構成している分子は、すべて高速で分解され、食物で
摂取した分子と置き換えられている。身体のあらゆる組織や
細胞の中身はこうして常に作り変えられ、更新され続けている
のである。

だから、私たちの身体は分子的な実体としては、数か月前の
自分とはまったく別物になっている。分子は環境からやってきて、
一時、淀みとしての私たちを作り出し、次の瞬間にはまた
環境へと解き放たれていく。

つまり、環境は常に私たちの身体の中を通り抜けている。いや、
『通り抜ける』という表現も正確ではない。なぜなら、そこには
分子が『通り過ぎる』べき容れ物があったわけではなく、
ここで容れ物と呼んでいる私たちの身体自体も『通り過ぎつつある』
分子が、一時的に形作っているにすぎないからである。

つまり、そこにあるのは、流れそのものでしかない。その流れの
中で、私たちの身体は変わりつつ、かろうじて一定の方向を
保っている。その流れ自体が『生きている』ということなので
ある。シェーンハイマーは、この生命の特異的なありように
『動的平衡』という素敵な名前をつけた。

ここで私たちは改めて『生命とは何か?』という問いに答える
ことができる。『生命とは動的な平衡状態にあるシステムである』
という回答である。

そして、ここにはもう一つの重要な啓示がある。それは可変的で
サスティナブル(持続性)を特徴とする生命というシステムは、
その物質的構造基盤、つまり構成分子そのものに依存している
のではなく、その流れがもたらす『効果』であるということだ。
生命現象とは構造ではなく、効果なのである。

サスティナブルであることを考えるとき、これは多くのことを
示唆してくれる。サスティナブルなものは常に動いている。
その動きは『流れ』、もしくは環境との大循環の輪の中にある。
サスティナブルは流れながらも、環境との間に一定の平衡状態を
保っている。

一輪車に乗ってバランスを保つときのように、むしろ小刻みに
動いているからこそ、平衡を維持できるのだ。サスティナブルは
動きながら常に分解と再生を繰り返し、自分を作り替えている。
それゆえに環境の変化に適応でき、また自分の傷を癒すことが
できる。

このように考えると、サスティナブルであることとは、何かを
物質的・制度的に保存したり、死守したりすることではない
のがおのずと知れる。サスティナブルなものは、一見、不変の
ように見えて、実は常に動きながら平衡を保ち、かつわずか
ながら変化し続けている。その軌跡と運動のあり方を、ずっと
後になって『進化』と呼べることに、私たちは気づくのだ。
(中略)

生命、自然、環境・・そこで生起する、すべての現象の核心を
解くキーワード、それが《動的平衡》だと私は思う。間断なく
流れながら、精妙なバランスを保つもの。絶え間なく壊すこと
以外に、そして常に作り直すこと以外に、損なわれないように
する方法はない。生命は、そのようなありかたとふるまいかたを
選びとった。それが動的平衡である。」

福岡伸一「動的平衡」株式会社木楽舎刊

著者によると全ての生物は、分子が通り過ぎゆく容れ物
ですらなく、分解と再構成を繰り返す流れの中での、ほんの
一形態にしか過ぎないという。そうであればなお、
その死まで揺れ動き変化しつづける私たちは、よりよく
成長できる可能性に満ちている、と言えます。

サスティナブルな身体が、ピエロのごとく平行台の上で、
あるいは一輪車に乗って震えながらバランスを取り、
間断なく破壊と再生をしてくれている。望むように生きるために。




| 投稿者 テニス侍 15:06 | コメント(0)| トラックバック(0)

「夜想曲集」

しっかり降る雨でしたが、ようやく小降りになってきました。
夜3時間ダブルス練習があるのでコート使えると良いのですが。
さて明日からはウインブルドンが始まります!ナダルがひざの
ケガで辞退したのが残念ですが・・。芝を得意とするフェデラー
軸に、急成長している若手選手が挑んでかなり拮抗した試合
内容となると思います。また2週間、多くの熱戦を観ることが
できすごく楽しみです!

先週、カズオ・イシグロ最新刊「夜想曲集」を読みました。
これまでの長編のように大きなストーリーに巻き込まれる
ある種の快感はないものの、ある出来事ある日常の一瞬に
焦点を当て鋭利に切り取ってみせる短編ならではの迫力が
あり、読み応え十分でした。

副題どおり「音楽と夕暮れをめぐる」5つの短編から構成
された興味深い小話集なのですが、ショパンの夜想曲から
容易に想像される静かで物憂く内省的なものばかりではなく、
ユーモアやドタバタ劇などもあって一筋縄ではいきません。
しかしその通奏低音には、常に首尾よく収まることのない
私たち人の切ない生き様を、そっと優しく抱きとめる眼差しが
あるのだ、と思います。

例えば第一篇「老歌手」で、プロの歌手ガードナーが観光広場の
バンドでギターを弾く私に、演奏の秘密を伝授するこんな
くだりに目がとまります。

「突然、『一つ秘密を教えよう』とガードナーが言った。
『ちょっとした演奏のこつだ。プロからプロへの秘密伝授と
いうところだが、実際は単純なことだ。それはな、聴衆の
ことを何か知っておけ、ということだ。何でもいい。
今日の客は昨日とどう違うか、自分の心で納得できること
なら何でもいい。たとえば、ミルウォーキーにいるとする。
自分に問いかけるんだ。何が違う。ミルウォーキーの客と
昨夜のマディソンの客の違いは何だ。何も思いつかない?
だったら考えろ。思いつくまで考えろ。ミルウォーキー、
ミルウォーキー・・・。ミルウォーキーはいい豚肉を
産することで名高い。うん、これでいい。舞台にでたら、
それを使え。客には何も言う必要はない。ただ、歌うときに、
それを心にとどめておくことが重要なんだ。目の前に
すわる客は、うまい豚肉を食っている人々だ。豚肉に
関しては一家言ある・・・。わしの言うことがわかるかな。
そう思うことで、聴衆への手触りが生まれる。面と向かって
歌ってやれる誰かになる。それがわしの秘密だ。
プロからプロへ、これを伝授しよう。』」

「夜想曲集」カズオ・イシグロ著 早川書房

栄光や希望、夢や野心にあふれていたはずの私たちの未来を、
圧倒的な現実が無慈悲に刈り取り、過去へと収穫していく。
それでもなお、稀に訪れる率直な人との出会いや心震わせる
一回性の出来事は感動を呼び、瞳を閏わせる。
人生はまだまだ信じられるし美しさに満ちている。
そう思わせてくれる一冊でした。
| 投稿者 テニス侍 16:02 | コメント(0)| トラックバック(0)

多摩川堤ガス橋マラソン

東京は夜が更けるに従って雨と雷がひどくなりました。
おかげで昨夜に続いて今日もすぶ濡れで帰宅。
それでも体が冷えなければまず大丈夫だし、
荷物や衣服はすぐ乾くから問題なし、ですね。

先の週末日曜日は大田区の多摩川河川敷で開催された
多摩川堤ガス橋マラソン大会(8キロ)に参加しました。
雨の予報もありましたが、朝からうす曇りの状態で風もなく
お天気にも恵まれて、受付会場の大田区矢口中学校に到着。
着替えのあと、歩いてすぐの多摩川土手に出て見ると、
あれれ、、路面がダートなんですね。基本は砂利道、ほかに
芝生も舗装の部分もあり、片道2キロのコースを2往復して
8キロということです。気温はだんだんと蒸し暑くなって
きました。スタート地点で係の方と少し話していたら
「今日は路面が乾いているし、1600人もきているので
スタートしたらもう砂ぼこりがすごいですよ~ハハハ!」
とのこと・・。

ま距離も短いし、坂道でもないからいいかな、と思いながら
アップなどしてるうちにスタート時間10時になり出発!!
走り始めはコース幅が狭いので、隣の方と何度か肘を
ぶつけ合うくらい走りにくかったですが、2~3分たつと
渋滞もなくなってマイペースで進めました。
今回も距離表示が全くないので、感覚でキロ4分切る
くらいかな~と最初思いつつ、前日体が軽くて調子よく
距離走練習したせいか、3キロくらいからもう体が重く
感じ始める始末・・。
砂埃はさほど気になりませんでしたが、大きめの尖った
石ころが薄めのシューズに何度も突き刺さる感触や、
不整地では古傷の右足首に負担がかかって庇っている
うちに徐々にペースダウン。
前半4キロは17分半でなんとかこなしましたが、
後半はガタ落ち19分もかかってしまいました。

第49回多摩川堤マラソン大会ガス橋開通記念(8K)
17'23-18'59(4klap) 36'22(official)

不整地でも変わらず走れる強い脚になりたいものです。

ところどころにある水たまりに気付かずハマって
叫んだり、シューズや両脚を泥砂まみれにしながら
前後左右のランナーたちと抜きつ抜かれつ、日曜の
ほのぼのした河川敷を駆けっこする私たち。

ふだんのレースとはひと味違う、「大人のための運動会」
といった様相でとても面白かったです。

さてその帰り道、立ち寄った書店でふと発見!
カズオ・イシグロ4年ぶりの新刊「夜想曲集」です。
装丁も品良く好み~。著者初となるこの短編集、
音楽をめぐる五つの物語が収められているそう。
感想は後日!


マラソン大会 | 投稿者 テニス侍 23:39 | コメント(0)| トラックバック(0)

完璧なるハッピーエンド

昨日の日曜は陽ざしが強くて暑かったですね~。
夜、風呂に入ったらクリームを塗り忘れた首のうしろ
だけがひりひりと痛みます。おかげで今の日焼け止めは
効果抜群なのがよーくわかりました・・。

さあ日曜昼からは葛飾区民ダブルス大会!
サークルのメンバー6人3チームで出場してきました。
試合開始の前、相手ペアがコートに姿を現したとき、
なぜか私のパートナー徳さんの口元が大きくスマイル
マークになりました。んん、なんだろうと思って近づき
聞いてみると「相手の1人は前大会の本戦優勝者だ!」
だって。なに~??どうやらパートナーが変わって
予選から出ることになったようです。
しかし今さら何を言っても始まりません、思い切りやるだけ!!

初戦ということもあって、相手も簡単なミスをいくつか
してくれましたが、レベルの違いは明らかで1-6惨敗。
試合後聞いてみるとお二人とも現役テニスコーチだそう。
はまちゃんは「交通事故のようなもんだよ」と慰めて
くれましたが、、堅実なプレーをふだんから集中して
練習しないと、これでは全く試合にならないな~。
テニスももっと練習しないと、と思わせた悔しい試合でした。

前回も予選を突破し本戦出場を果たしたはるさんはまちゃん
ペアは今回も実力を発揮して危なげなく2勝し、予選突破!
おめでとう~また本戦もがんばってね!!

さて昨夜はおまちかね全仏男子決勝戦が行われ、優勝は・・
ロジャー・フェデラー!生涯グランドスラムおめでとう!!

プレッシャーのかかる場面にはサービスエースや絶妙な
パッシングなど神がかり的なプレーが連続し、ここまで
絶好調のソダーリングに付け入る隙を与えないストレート
セットで完勝でした。

この2週間、ロジャーと対戦し破れていったモンフィスや
デルポトロたちが、握手のあと肩を抱き胸を叩いて
「今年は必ず優勝してください」と励ましてくれたそう。
また街を歩いたり食事をしていても、会場で移動中にも本当に
多くのファンが熱烈な声援を送ってくれたらしいのです。
今、最も愛されているテニス選手こそのエピソードですね。
今後は、年間GSや最多回数更新など記録の面でも期待大
ですが、それより芸術品とも称される独特の柔らかく美しい
プレーを、同時代を生きる者としてしっかりと目撃し記憶して
いきたいと思います。

それにしても、時には、これほど完璧なハッピーエンディングも
実に良いものだ、と思いました。


テニス | 投稿者 テニス侍 01:11 | コメント(0)| トラックバック(0)
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