2007年08月19日
アンパン
こんばんは。今日も昨日とは違って真夏の暑さでしたね。
午前中、秋の区民大会への手続きをしたあと、近くの図書館で
世界遺産をアーカイブした大きな写真集を借りてきました。
地理本が昔から好きでしたが、簡単な歴史とともに世界の
文化遺産と自然遺産を楽しむことができて面白かったです。
近い将来の夢としては、インド、トルコ、ギリシアあたりを
訪ねてみたいなーと思いました。日本にも世界遺産として
未来に引き継ぐべき大切な宝物と認定された地域や文化財が
たくさんありますよね。10年ほど前の夏、岐阜と富山の県境に
ある五箇山と白川郷の合掌造り集落を訪ねたことがあります。
厚い茅葺き屋根が60度もの勾配で作られ、合掌しているように
見えることから「合掌造り」と名づけられたようで、95年に
文化遺産として認定。有数の豪雪地帯と言われるこの地域、
幅30センチくらいの水路がきめ細かく設けられていて、
その澄んだ水に手を差し入れてみると真夏なのにビックリする
ほど冷たくて気持ちよかったことを覚えています。日本の
古くて美しい里山の風景が、ここにまだ残されていると思いました。
さて今日の午後読んだ本のうち、高名な哲学者であった父、
谷川徹三さんのことを、息子の俊太郎さんが想う詩がとても
印象的でしたのでご紹介したいと思います。
『アンパン』
ぼくの父はアンパンを軽蔑していたが
フォアグラは尊敬していた
そして生涯ニンニクを愛した
母のことも愛していたと思うが
母は父を意地がきたないと言っていた
戦争中息子の僕にも内緒で
ひとりで乾燥イモを食べたという理由で
離婚を決意したこともあったそうだ
父は「雨ニモマケズ」に感動していた
一日玄米四合ト/味噌ト少シノ野菜ヲタベ
という食生活は自分には出来ないと
知っていたからではあるまいか
九十一歳のときバルセロナへ行った
ガウディを口をきわめて罵った
イベリア航空のことは褒めた
昼食にキャビアが出たからだ
死んでから勲章をもらった
法をおかしてサンショウウオを食ったことを
誰も密告しなかったらしい
ちなみに父は哲学者だった
ぼくは今アンパン片手にこれを書いている
「愛ある眼」谷川徹三著 谷川俊太郎詩・編 淡交社刊
食を通じて、父徹三さんの人間味をよく表わしていて
微笑ましく感じます。旺盛な食欲を前にしては、私たちは
いくつになっても、哲学者であっても、まさに子ども同様
なのでしょうね。
さあ夏休みも終わり、明日からまた仕事!がんばります。
ではまた、おやすみなさいzz...
午前中、秋の区民大会への手続きをしたあと、近くの図書館で
世界遺産をアーカイブした大きな写真集を借りてきました。
地理本が昔から好きでしたが、簡単な歴史とともに世界の
文化遺産と自然遺産を楽しむことができて面白かったです。
近い将来の夢としては、インド、トルコ、ギリシアあたりを
訪ねてみたいなーと思いました。日本にも世界遺産として
未来に引き継ぐべき大切な宝物と認定された地域や文化財が
たくさんありますよね。10年ほど前の夏、岐阜と富山の県境に
ある五箇山と白川郷の合掌造り集落を訪ねたことがあります。
厚い茅葺き屋根が60度もの勾配で作られ、合掌しているように
見えることから「合掌造り」と名づけられたようで、95年に
文化遺産として認定。有数の豪雪地帯と言われるこの地域、
幅30センチくらいの水路がきめ細かく設けられていて、
その澄んだ水に手を差し入れてみると真夏なのにビックリする
ほど冷たくて気持ちよかったことを覚えています。日本の
古くて美しい里山の風景が、ここにまだ残されていると思いました。
さて今日の午後読んだ本のうち、高名な哲学者であった父、
谷川徹三さんのことを、息子の俊太郎さんが想う詩がとても
印象的でしたのでご紹介したいと思います。
『アンパン』
ぼくの父はアンパンを軽蔑していたが
フォアグラは尊敬していた
そして生涯ニンニクを愛した
母のことも愛していたと思うが
母は父を意地がきたないと言っていた
戦争中息子の僕にも内緒で
ひとりで乾燥イモを食べたという理由で
離婚を決意したこともあったそうだ
父は「雨ニモマケズ」に感動していた
一日玄米四合ト/味噌ト少シノ野菜ヲタベ
という食生活は自分には出来ないと
知っていたからではあるまいか
九十一歳のときバルセロナへ行った
ガウディを口をきわめて罵った
イベリア航空のことは褒めた
昼食にキャビアが出たからだ
死んでから勲章をもらった
法をおかしてサンショウウオを食ったことを
誰も密告しなかったらしい
ちなみに父は哲学者だった
ぼくは今アンパン片手にこれを書いている
「愛ある眼」谷川徹三著 谷川俊太郎詩・編 淡交社刊
食を通じて、父徹三さんの人間味をよく表わしていて
微笑ましく感じます。旺盛な食欲を前にしては、私たちは
いくつになっても、哲学者であっても、まさに子ども同様
なのでしょうね。
さあ夏休みも終わり、明日からまた仕事!がんばります。
ではまた、おやすみなさいzz...
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