2007年11月07日
石川啄木の歌
こんばんは。東京は朝から快晴無風でおだやかなお天気でしたね~。
今日7日から、有明では第82回全日本テニス選手権の予選が
始まっていますね。時間を作ってなるべく見に行くようにしたいと
思います。今年の優勝者は誰かな~?私の希望的予想は、男子が
去年準優勝の松井俊英選手、女子は先週台湾でも優勝している
森上亜希子選手がそれぞれ初タイトルかな!!あと鈴木貴男選手や
杉田祐一選手、森田あゆみ選手も応援しています~、頑張って!!
さて今日は、私の地元である北海道釧路市にゆかりの深い作家、
石川啄木(1886-1912)の短歌をご紹介したいと思います。
岩手県盛岡市生まれの早熟な作家は、生涯借金と遊女に
辛苦を舐め、肺結核によって若干26歳で短い命を閉じて
しまいます。20歳で彼は地元を飛び出し、職を求めて函館・
札幌・小樽・釧路と居を移し、代用教員や新聞校正係、記者の
仕事に就きながら、多くの代表的な歌を詠み残しました。
特に金に執着し女にのぼせやすく、さらには幼少時から神童と
呼ばれるほどの天賦の才に傲慢なほどの自信を漲らせながらも、
世間から思うような評価を得られず不満を募らせる啄木。
その姿は、私たちと変わらない弱くて平凡な人間を思わせます。
私も小さい頃からなじみはあったのですが、興味をもつように
なったのは、この数年前から。特に絵画を思わせるような
視覚的描写力が、まさに天才的だと思います。
今日は、代表作「一握の砂」(明治40年・1907年)のうちで、
特に心に残った歌を数点ご紹介しますので、ちょっと読んでみて
ください。
箸(はし)止めてふっと思ひぬ
やうやくに
世のならはしに慣れにけるかな
はたらけど
はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)
楽にならざり
ぢっと手を見る
たんたらたらたんたらたらと
雨滴(あまだれ)が
痛むあたまにひびくかなしさ
友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来(き)て
妻(つま)としたしむ
不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五(じふご)の心
ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな
神のごと
遠く姿をあらはせる
阿寒(あかん)の山の雪のあけぼの
かの時に言ひそびれたる
大切の言葉は今も
胸にのこれど
「歌は私の悲しき玩具である」と叫んだ啄木の想いは、
短く平易なことばの組み立てに結実して、今なお私たちの
こころをとらえ揺さぶります。ちょうど100年前のこの日本で、
貧困に孤独に頭を抱えながら紡いだ歌々に、ひととき目を閉じて
寄り添ってみるのも、またいいものですね。
ではまた、おやすみなさいzz...
今日7日から、有明では第82回全日本テニス選手権の予選が
始まっていますね。時間を作ってなるべく見に行くようにしたいと
思います。今年の優勝者は誰かな~?私の希望的予想は、男子が
去年準優勝の松井俊英選手、女子は先週台湾でも優勝している
森上亜希子選手がそれぞれ初タイトルかな!!あと鈴木貴男選手や
杉田祐一選手、森田あゆみ選手も応援しています~、頑張って!!
さて今日は、私の地元である北海道釧路市にゆかりの深い作家、
石川啄木(1886-1912)の短歌をご紹介したいと思います。
岩手県盛岡市生まれの早熟な作家は、生涯借金と遊女に
辛苦を舐め、肺結核によって若干26歳で短い命を閉じて
しまいます。20歳で彼は地元を飛び出し、職を求めて函館・
札幌・小樽・釧路と居を移し、代用教員や新聞校正係、記者の
仕事に就きながら、多くの代表的な歌を詠み残しました。
特に金に執着し女にのぼせやすく、さらには幼少時から神童と
呼ばれるほどの天賦の才に傲慢なほどの自信を漲らせながらも、
世間から思うような評価を得られず不満を募らせる啄木。
その姿は、私たちと変わらない弱くて平凡な人間を思わせます。
私も小さい頃からなじみはあったのですが、興味をもつように
なったのは、この数年前から。特に絵画を思わせるような
視覚的描写力が、まさに天才的だと思います。
今日は、代表作「一握の砂」(明治40年・1907年)のうちで、
特に心に残った歌を数点ご紹介しますので、ちょっと読んでみて
ください。
箸(はし)止めてふっと思ひぬ
やうやくに
世のならはしに慣れにけるかな
はたらけど
はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)
楽にならざり
ぢっと手を見る
たんたらたらたんたらたらと
雨滴(あまだれ)が
痛むあたまにひびくかなしさ
友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来(き)て
妻(つま)としたしむ
不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五(じふご)の心
ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな
神のごと
遠く姿をあらはせる
阿寒(あかん)の山の雪のあけぼの
かの時に言ひそびれたる
大切の言葉は今も
胸にのこれど
「歌は私の悲しき玩具である」と叫んだ啄木の想いは、
短く平易なことばの組み立てに結実して、今なお私たちの
こころをとらえ揺さぶります。ちょうど100年前のこの日本で、
貧困に孤独に頭を抱えながら紡いだ歌々に、ひととき目を閉じて
寄り添ってみるのも、またいいものですね。
ではまた、おやすみなさいzz...
テニス選手権。私は来週平日見に行こうと思っています(こっそり有給を出して)
石川啄木の詩は、明るいものではなく、切なく寂しい詩。が多いですよね。少なくとも、明るい表現をした部分をあまり見たことがありません。しかし、石川啄木の詩は、その詩を読むと様子や風景などが想像できる・・・いわば凄い伝わってくるのです。そこが最大の魅力だと思っています。今になっても心に残りますね。
啄木も改めて読んでみると面白いし励まされますね。
有給届、また先輩に見つからないように~!
ではまた週末・・天気予報外れてくれー!!