2008年03月23日
上善水の如し
こんばんは。この週末も最高によい天気でしたね!昨日などは東京も
本当に暖かくて風もなくて・・、とうとう桜も開花宣言がでました。
この春も気のおけない友人とともに、夜桜を見上げながら散歩など
したいものです。昨日はダブルス6時間、存分に楽しめました!
今日はそのせいか、体があちこち痛みます。。
ちょっと前、先週発売のAERA(3月24日号)を読んでいたら、
面白い記事が載っていたので覚えている範囲でご紹介します。
山本モナさんの対談ページに、あの脳科学者茂木健一郎さんが
出られていてこんなことを教えてくれました。
なんでも「泣く」ことと「笑う」ことは、脳科学的にいうと
とても近い感情なのだそうです。私たちの体に備わっている
大事なはたらき「ホメオスタシス」が双方強く関係している
らしく、「泣く」とは生きることを強く欲するとき、何かが
生まれることなのだそう。そして「笑う」ことは、不安や恐怖が
とりあえず遠のいたとき、強い緊張感が解放されたときに、
ふと「笑い」が出るらしいのです・・。
しかし私たちの体ってうまく出来ているんですね、まさに奇跡
そのものですね。
さて今週末読んだ本は、老子とその弟子である荘子の教えを、
短い解説とともにまとめてくれていました。老子は、人間の命は
自然がつくり、自然が育てている事実をなによりも大切に考え、
私たちがそのことをもっと自覚して自然のように生きることを目指した
そうです。
この本でもっとも印象に残ったところはこちら。あの有名な
『上善は水のごとし』というのは、老子の御言葉だったんですね。。
「最上の『いい』ことというのは、たとえてみると、水のようなものである。
『水は善く万物を利して争わず』(老子八章)
水は、万物に利益を与えていながら、けっして、他と争わない。
水は、丸い器に入ると、丸くなる。四角の器に入ると、四角になる。
どんな形の器にもさからわない。
柔軟であり、謙虚である。
そして水は、いろいろなものに利沢(利益と恩沢)を与えている。この
自然の中で、水なくして生きているものは、一つもない。それほど
偉大な存在でありながら、水は、けっして、誇ることをしない。
世の人は、だれもが一歩でも上へ、一つでも高い地位を欲しがっている。
水はその反対に低い所へ低い所へと流れていく。
つぎつぎ支流をかかえて、だんだん広く大きくなっていく。しかも、
最後は海に流れて、偉大な存在となる。」
境野勝悟「老子・荘子の言葉百選」三笠書房
おおむかし小さいころ、早春の雪どけでできた水たまりを、古枝で
水路をつくってよく遊んでいました。うまく流れるようになると
水も自分もちょっとうれしく感じたような気がします。
主張せず争わず、柔らかくて謙虚、しかし強くて役立つ偉大なもの。
無理をせず心穏やかなそんな存在に、いつか少しは近づけたらいいなと
思いました。
余談ですが、若いころ勧められて新潟の日本酒「上善水如」を飲み、
その口当たりのよさに驚いて、冷やを何杯か重ねてすぐに潰れた
苦い思い出あり・・。こんな私では、水の如くには、なかなか近づける
はずありませんよね~。
それではまた、おやすみなさいzz...
本当に暖かくて風もなくて・・、とうとう桜も開花宣言がでました。
この春も気のおけない友人とともに、夜桜を見上げながら散歩など
したいものです。昨日はダブルス6時間、存分に楽しめました!
今日はそのせいか、体があちこち痛みます。。
ちょっと前、先週発売のAERA(3月24日号)を読んでいたら、
面白い記事が載っていたので覚えている範囲でご紹介します。
山本モナさんの対談ページに、あの脳科学者茂木健一郎さんが
出られていてこんなことを教えてくれました。
なんでも「泣く」ことと「笑う」ことは、脳科学的にいうと
とても近い感情なのだそうです。私たちの体に備わっている
大事なはたらき「ホメオスタシス」が双方強く関係している
らしく、「泣く」とは生きることを強く欲するとき、何かが
生まれることなのだそう。そして「笑う」ことは、不安や恐怖が
とりあえず遠のいたとき、強い緊張感が解放されたときに、
ふと「笑い」が出るらしいのです・・。
しかし私たちの体ってうまく出来ているんですね、まさに奇跡
そのものですね。
さて今週末読んだ本は、老子とその弟子である荘子の教えを、
短い解説とともにまとめてくれていました。老子は、人間の命は
自然がつくり、自然が育てている事実をなによりも大切に考え、
私たちがそのことをもっと自覚して自然のように生きることを目指した
そうです。
この本でもっとも印象に残ったところはこちら。あの有名な
『上善は水のごとし』というのは、老子の御言葉だったんですね。。
「最上の『いい』ことというのは、たとえてみると、水のようなものである。
『水は善く万物を利して争わず』(老子八章)
水は、万物に利益を与えていながら、けっして、他と争わない。
水は、丸い器に入ると、丸くなる。四角の器に入ると、四角になる。
どんな形の器にもさからわない。
柔軟であり、謙虚である。
そして水は、いろいろなものに利沢(利益と恩沢)を与えている。この
自然の中で、水なくして生きているものは、一つもない。それほど
偉大な存在でありながら、水は、けっして、誇ることをしない。
世の人は、だれもが一歩でも上へ、一つでも高い地位を欲しがっている。
水はその反対に低い所へ低い所へと流れていく。
つぎつぎ支流をかかえて、だんだん広く大きくなっていく。しかも、
最後は海に流れて、偉大な存在となる。」
境野勝悟「老子・荘子の言葉百選」三笠書房
おおむかし小さいころ、早春の雪どけでできた水たまりを、古枝で
水路をつくってよく遊んでいました。うまく流れるようになると
水も自分もちょっとうれしく感じたような気がします。
主張せず争わず、柔らかくて謙虚、しかし強くて役立つ偉大なもの。
無理をせず心穏やかなそんな存在に、いつか少しは近づけたらいいなと
思いました。
余談ですが、若いころ勧められて新潟の日本酒「上善水如」を飲み、
その口当たりのよさに驚いて、冷やを何杯か重ねてすぐに潰れた
苦い思い出あり・・。こんな私では、水の如くには、なかなか近づける
はずありませんよね~。
それではまた、おやすみなさいzz...