2007年10月19日
海に帰る日
こんばんは、今週もあっという間に金曜日。。
最近は本当に1週間が早く過ぎる感じがします。
できればもう少し本を読みたいのと、WOWOWで
録画した映画を観たいのですが・・、言えばキリが
ないですもんね。
今日の午後お訪ねした会社の60代の部長さんは、
もう3年ほどのお付き合いですが、半年ぶりにお会いした
ところ、そのお顔がとても日焼けして黒かったので
「またずいぶん焼けてますね~!」と言うと、この夏から
東海道を東京日本橋から京都の三条大橋まで歩いて巡って
いるらしいのです、スゴイ~!!
何でも土日など休みの日を利用して日没まで少しずつ進み、
翌日は電車などで前日に到着した地点まで戻って再スタートする
そうなのです。だいたい一日20キロくらいは歩くようですよ。
ご夫婦そろってのご趣味らしく、私が「仲がよろしいですね」と
伝えると、「いやいや道中もケンカばかりですよ。速いとか遅いとか
休むとか、全然間が合わないんだよね」
やっぱり、、そんなものなんですよね・・。
さて近所の図書館にようやく入荷した予約本を、昨日
ゲットして読み始めたらこれがすごく面白かったので
少しご紹介しますね。それはジョン・バンヴィルJohn Banville
「海に帰る日」(新潮社)です。
初老の美術史家マックスは、最愛の妻アンナを癌で失います。
突然の妻の死による癒えることのない激しい喪失感を抱えつつ、
少年時代に毎夏過ごした避暑地アイルランドの海辺に佇みながら、
遠い夏の日に夢中に恋した少女クロエが、ある日突然海に消えた
謎の死の記憶を重ねて思い起こします。そしてこれまでの自分の
人生の時間を、過去を、いつまでも静かにうねる海辺で反芻します。
とても懐かしい風の匂いに包まれながら。
マックスは思う。「記憶とはいったい何なのか」。
目を閉じれば、幾重にも降り積もる、過去に輝いた時間の記憶が
ありありと現れてきます。かつて「現在」だったものの積み重ねとして。
そして彼はつぶやく。
「ひょっとすると人生は、そこから立ち去るための長い
準備期間にすぎないのかもしれない」と。
もしそうであるとするならば、私は、誰もがいずれは消えゆく
「海に帰る」存在として、日々の一瞬を自らのやり方で真剣に
生き、その記憶を紡ぎながら辞世の準備をしようと思いました。
さて明日は朝2時間、はるさんのサークルにお邪魔し、
夜は松戸Mさんのところで練習させてもらいます。
ではまた明日、おやすみなさいzz...
最近は本当に1週間が早く過ぎる感じがします。
できればもう少し本を読みたいのと、WOWOWで
録画した映画を観たいのですが・・、言えばキリが
ないですもんね。
今日の午後お訪ねした会社の60代の部長さんは、
もう3年ほどのお付き合いですが、半年ぶりにお会いした
ところ、そのお顔がとても日焼けして黒かったので
「またずいぶん焼けてますね~!」と言うと、この夏から
東海道を東京日本橋から京都の三条大橋まで歩いて巡って
いるらしいのです、スゴイ~!!
何でも土日など休みの日を利用して日没まで少しずつ進み、
翌日は電車などで前日に到着した地点まで戻って再スタートする
そうなのです。だいたい一日20キロくらいは歩くようですよ。
ご夫婦そろってのご趣味らしく、私が「仲がよろしいですね」と
伝えると、「いやいや道中もケンカばかりですよ。速いとか遅いとか
休むとか、全然間が合わないんだよね」
やっぱり、、そんなものなんですよね・・。
さて近所の図書館にようやく入荷した予約本を、昨日
ゲットして読み始めたらこれがすごく面白かったので
少しご紹介しますね。それはジョン・バンヴィルJohn Banville
「海に帰る日」(新潮社)です。
初老の美術史家マックスは、最愛の妻アンナを癌で失います。
突然の妻の死による癒えることのない激しい喪失感を抱えつつ、
少年時代に毎夏過ごした避暑地アイルランドの海辺に佇みながら、
遠い夏の日に夢中に恋した少女クロエが、ある日突然海に消えた
謎の死の記憶を重ねて思い起こします。そしてこれまでの自分の
人生の時間を、過去を、いつまでも静かにうねる海辺で反芻します。
とても懐かしい風の匂いに包まれながら。
マックスは思う。「記憶とはいったい何なのか」。
目を閉じれば、幾重にも降り積もる、過去に輝いた時間の記憶が
ありありと現れてきます。かつて「現在」だったものの積み重ねとして。
そして彼はつぶやく。
「ひょっとすると人生は、そこから立ち去るための長い
準備期間にすぎないのかもしれない」と。
もしそうであるとするならば、私は、誰もがいずれは消えゆく
「海に帰る」存在として、日々の一瞬を自らのやり方で真剣に
生き、その記憶を紡ぎながら辞世の準備をしようと思いました。
さて明日は朝2時間、はるさんのサークルにお邪魔し、
夜は松戸Mさんのところで練習させてもらいます。
ではまた明日、おやすみなさいzz...
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