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ツヨシ、しっかりしなさい!! テニス侍&ジョグ侍ツヨシです!<記録>フル3'38"58('09.04かすみがうら)ハーフ1'35"50('09.04焼津)10k40'48('09.05葛西臨海公園)

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グレート・ギャツビー

こんばんは。ニュースによると今朝、旭川で初雪が観測された
そうですねー。初冬のあさ起きて窓の外に目をやると、見渡す
限りの白い雪景色にふと息を飲む感じ・・。ここしばらくは
味わっていませんが、冬の初めは新鮮で特に美しく思うんですよね。
それにしても、これからまたいつか、雪国に暮らすこともあるのかな。

そういえばその昔、札幌に住んでいた学生のころ、地下鉄駅まで
結構な距離があったのでバスを利用していたのですが、雪が降ると
やはり時間通りの運行は難しくなり、ダイヤが大きく乱れることに
なります。
ある大雪が降る夕方、いつものバス停留所に向かうと、既に
おばあちゃんがひとり、ストールをかぶって寒そうにバスを
待っていました。予定時刻よりもおそらく30分くらい遅れて、
ようやくバスが、それも2台続けて到着しました。やれやれと
思いながら、そのおばあちゃんのあとを追って乗車しようと
すると、先に乗り込んだおばあちゃんが思いきり言い放った
運転手さんへの一言に思わず笑ってしまいました。。
「こんなに遅れて・・、殺す気かい!!」
このバスの乗客のみなさんはこう思ったでしょうね、お気持ちは
よーくわかりますが、そんなにお元気なら全然大丈夫だと
思いますけど・・。

今日は午後、松戸の江戸川河川敷で月末の大会に向けてランニング。
片道1キロの表示を2往復4キロで22分。かなり遅いですが、
問題なく楽しく走れたので、あと2週間で距離を延ばそうと
思います。そのあと夕方から3時間、ときどきお邪魔する
葛飾Mさんのサークルでテニス練習。明日はシングルの試合
なのでサービスと、ストロークを意識的に練習しました。
体調はすごく良いので、何とか1つでも多く勝ち進めるよう
頑張りますね~。

それから先ほど、フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」
を読み終えました。
アメリカ文学不朽の名作として名高い作品だけあって、テーマが
幾つも重なって味わい深く、結末は悲劇としか言えない深い
哀しみを湛えつつも、ひと夏の美しく儚い物語を本当に愉しめる
と思います。
私が最も印象深いと思う個所はこちら。人知れずギャツビーが、
兵役やら何やらで失った元恋人デイジーの住む対岸の邸宅の
灯火に向けて、身を差し出す描写のところ。

「猫の影がひとつ、月光の前をちらつきながら横切ったので、
僕はそちらを向いた。そしてそこにいるのが自分だけではない
ことを知った。五十フィートほど離れたあたりに、隣の屋敷の
物陰から人影がひとつ音もなく現われたのだ。その人物は両手を
ポケットにつっこみ、そこに立って、空に細かく散った銀色の
星をじっと見上げていた。落ちつきのある動作や、芝生に両脚で
揺らぎなく立つ様子から、ギャツビーご本人であると推測できた。
おそらくはこの地域の天空の、どれほどの領域を自分が所有して
いるかを確認するために、お出ましになったのだろう。
声をかけてみようかと思った。ミス・ベイカーが夕食の席で
彼の話を持ち出していたし、それが自己紹介のきっかけになるだろう。
でも結局声はかけなかった。というのは、彼がそのときにとった
突然の動作によって、この人物は一人でいることに満ち足りて
いるのだと察せられたからだ。彼ははっとさせられるような
しぐさで、両手を暗い海に向けて差し出した。そして遠目では
あったものの、彼の身体が小刻みに震えていることがはっきりと
見て取れた。僕は思わず、伸ばされた腕の先にある海上に目を
やった。そこには緑の灯火がひとつ見えるきりだった。
小さな遠くの光、おそらくは桟橋の先端につけられた照明だろう。
それから再びギャツビー氏の方に視線を戻したとき、そこには
誰もいなかった。僕は騒がしい夜の闇の中に、またひとりで
取り残されていた。」
スコット・フィッツジェラルド著「グレート・ギャツビー」
村上春樹訳・中央公論新社刊

ようやく差し出した手に、触れたかどうかと思った矢先につかみ
損ね、指先からすり抜け落ちてしまう繊細な想いや夢の脆さ。
小説を読む最上の喜びが、この300ページに存分詰まっていると
思いました。 それではまた、おやすみなさいzz...
| 投稿者 テニス侍 23:57 | コメント(0)| トラックバック(0)
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