2008年02月19日
リアン
こんばんは。今日は日中すごくいいお天気で風もなく、
気持ち良い一日でした。春ももう近いかな~。
昨日の話ですが、錦織圭くんのATPツアー初優勝の嬉しい
ニュースが飛び込んできました!本当にスゴイです!!
決勝の相手はあのジェームス・ブレイクなんと世界12位で、
GSも準優勝しているトップ選手。去年秋のAIGで
錦織くんの公開練習を観ましたが、あのフェレールにストロークで
押し込んでエースを取れるほどの回り込みフォアやドロップボレーは
特に絶品で、あふれるテニスセンスを感じさせました。
こんなに早くツアータイトル取れるなんて正直思いませんでしたが、
まだ18才ですしすごく楽しみな選手ですね。あと日本人選手、
男子にも女子にもよい影響を与えてくれましたね、やれるぞ!!
と思えますもんね。
さて先日ある経営者さま(立教大学の講師もされている方です)の
お宅にお邪魔し、雑談させていただいていた際、ふと本棚に
あった単行本に目がとまりました。
そのタイトルは『犬と鬼』という本で、快くお貸しいただき読んで
みたのですが、幼少期から日本に住み日本文化を愛するアメリカ人
著者によるその記述は、日本を愛するがゆえに危機的な現状にある
この国を何とかしたいという想いからの厳しい諌言が随所に散り
ばめられていて、耳の痛くなるしかしそのとおりと納得せざるを
えないものでした。その中でも特に印象に残った箇所を少しだけ
お伝えしたいと思います。
「1789年のバスティーユ襲撃の日、ルイ16世は日記に
『リアン(aujourd'hui rien)』と書いている。
『(今日は)特記なし』という意味だ。
王は狩りに出かけて楽しい一日を過ごした。
バスティーユ陥落の報は、王にとっては大した関心事ではなかったのだ。
あとから考えれば、それはルイ16世の首を落とすことにつながる、
世界史の重要な転換点だったのだが、その当日には狩りのほうが
重要だったのだ。』
アレックス・カー著「犬と鬼~知られざる日本の肖像」講談社
得意の狩猟に毎日没頭し、バスティーユ牢獄陥落という世界史的な
意味を、当時全く理解できなかったフランス国王ルイ16世。
翻って私たち日本人が経済生活に明け暮れ、先祖先輩諸氏の作り上げて
きた国柄をよく勉強せず、誇りも自信も持てずに対外的には右往左往、
そして自分の日記にはとりあえず「リアン(特になし)」と書いている・・。
現代に生きる私たちの姿と、ほどなく市民によって断首台に縛り付けられた
ルイ16世の姿がなぜか重なって見えてしまいました。
ではまた、おやすみなさいzz...
気持ち良い一日でした。春ももう近いかな~。
昨日の話ですが、錦織圭くんのATPツアー初優勝の嬉しい
ニュースが飛び込んできました!本当にスゴイです!!
決勝の相手はあのジェームス・ブレイクなんと世界12位で、
GSも準優勝しているトップ選手。去年秋のAIGで
錦織くんの公開練習を観ましたが、あのフェレールにストロークで
押し込んでエースを取れるほどの回り込みフォアやドロップボレーは
特に絶品で、あふれるテニスセンスを感じさせました。
こんなに早くツアータイトル取れるなんて正直思いませんでしたが、
まだ18才ですしすごく楽しみな選手ですね。あと日本人選手、
男子にも女子にもよい影響を与えてくれましたね、やれるぞ!!
と思えますもんね。
さて先日ある経営者さま(立教大学の講師もされている方です)の
お宅にお邪魔し、雑談させていただいていた際、ふと本棚に
あった単行本に目がとまりました。
そのタイトルは『犬と鬼』という本で、快くお貸しいただき読んで
みたのですが、幼少期から日本に住み日本文化を愛するアメリカ人
著者によるその記述は、日本を愛するがゆえに危機的な現状にある
この国を何とかしたいという想いからの厳しい諌言が随所に散り
ばめられていて、耳の痛くなるしかしそのとおりと納得せざるを
えないものでした。その中でも特に印象に残った箇所を少しだけ
お伝えしたいと思います。
「1789年のバスティーユ襲撃の日、ルイ16世は日記に
『リアン(aujourd'hui rien)』と書いている。
『(今日は)特記なし』という意味だ。
王は狩りに出かけて楽しい一日を過ごした。
バスティーユ陥落の報は、王にとっては大した関心事ではなかったのだ。
あとから考えれば、それはルイ16世の首を落とすことにつながる、
世界史の重要な転換点だったのだが、その当日には狩りのほうが
重要だったのだ。』
アレックス・カー著「犬と鬼~知られざる日本の肖像」講談社
得意の狩猟に毎日没頭し、バスティーユ牢獄陥落という世界史的な
意味を、当時全く理解できなかったフランス国王ルイ16世。
翻って私たち日本人が経済生活に明け暮れ、先祖先輩諸氏の作り上げて
きた国柄をよく勉強せず、誇りも自信も持てずに対外的には右往左往、
そして自分の日記にはとりあえず「リアン(特になし)」と書いている・・。
現代に生きる私たちの姿と、ほどなく市民によって断首台に縛り付けられた
ルイ16世の姿がなぜか重なって見えてしまいました。
ではまた、おやすみなさいzz...