2008年05月17日
いびき
こんばんは。今日の東京は春らしくいい陽気でしたね~!
こんな日は新緑に満ちた公園で、草いきれとともにランニング
なんか最高なんです・・。そこでランニングクラブSWAC、
代々木公園の巻に参加してきました。今日で4回目の参加と
なりますが、今日も最高のお天気に恵まれ、私の脆い脚も
走り始めるとヒザもスネもほとんど気にならなくなるのが
何故だか不思議ですね。キロ5分半のペース走グループで
1周1.75キロを10周、最後の1周だけペースを上げて快調に
走れたので、来週日曜の山中湖ハーフも快走できる自信が
つきました!今日は午前10時スタートでしたが、代々木
公園は昼にかけてどんどん人出が多くなり、強い日射しが
はっきり縁取る木々の影と、時おり吹き込む気持ち良い風の
中で、それらを楽しむ人たちの笑顔であふれていました。
さて昨日情報誌SAPIOを読んでいたら、あの落語家立川談志
さんのお弟子さんが書いた書籍の評が載っていました。
天才である故に、昔から周囲との軋轢が絶えず、最近の講談では
「いつ死ぬかわかんねえんだから、しっかり聞いとけよ!」が口癖
なんだそうです。。
その強烈な個性を前に、内弟子談幸は照れもなく、師匠への想いを
吐露していて印象的でしたので、少しご紹介しますね。
「立川談幸著による『談志狂時代』(~うなぎ書房刊)は、一門で
唯一の内弟子だった者ならではのエビソードを披露している。
(その一)ある時、談幸は談志が地方で行う仕事のお供をした。
その夜、ふたりは談志の知人宅に泊まるのだが、同じ部屋に
布団がふた組敷かれている。談幸は談志が大の苦手とするいびきを
かきはしないかと心配し、幸いにもかかなかった。翌朝の様子を
こう書く。
<かえって師匠の方が、『俺、昨夜いびきをかかなかったかなあ?』
と心細げに聞いてきた。私が、『少しかいていたみたいです』と
答えると、師匠は申し訳なさそうに『ちょっと疲れていたからなあ』
と云って、しょんぼりしてしまった>
(その二)内弟子として談志と二人暮らしをしていた時代のことだ。
自分は師匠だからといって、談志は弟子の部屋を勝手に開けることは
しなかった。例外はただ一度だけ、ある夜中に用事があった時だけだ。
<私に用を言いつけ終わると、師匠は蚊の鳴くような声で、
『たまには掃除したほうがいいよ』と、言った。見てはいけないものを
見てしまったかのように申し訳なさそうに言った>
露悪的、挑発的で、傲岸不遜なイメージが先行しながら、一方で
優しく、繊細で、気弱で、遠慮がちな面も持ち合わせる談志像が
浮かび上がってくる。」 小学館SAPIO 2008年5月28日号(42ページ)
人は、長く付き合っていると様々な状況の下で、相手の全く意外な
一面を発見することがありますよね。ちょっとした言葉やしぐさ、
表情などがたまらなく愛おしい気持ちを呼び起こしたり・・。
人は一人で生まれ、一人で生を終えます。それだからこそ「どうせ孤独
なのだ」と投げやりになるのではなく、思いやりや気づかいを忘れずに
他人とかかわり、愛する人には多くを与えることが、とてつもない意味を
持つのだ、と思いました。
それではまた、おやすみなさいzz...
こんな日は新緑に満ちた公園で、草いきれとともにランニング
なんか最高なんです・・。そこでランニングクラブSWAC、
代々木公園の巻に参加してきました。今日で4回目の参加と
なりますが、今日も最高のお天気に恵まれ、私の脆い脚も
走り始めるとヒザもスネもほとんど気にならなくなるのが
何故だか不思議ですね。キロ5分半のペース走グループで
1周1.75キロを10周、最後の1周だけペースを上げて快調に
走れたので、来週日曜の山中湖ハーフも快走できる自信が
つきました!今日は午前10時スタートでしたが、代々木
公園は昼にかけてどんどん人出が多くなり、強い日射しが
はっきり縁取る木々の影と、時おり吹き込む気持ち良い風の
中で、それらを楽しむ人たちの笑顔であふれていました。
さて昨日情報誌SAPIOを読んでいたら、あの落語家立川談志
さんのお弟子さんが書いた書籍の評が載っていました。
天才である故に、昔から周囲との軋轢が絶えず、最近の講談では
「いつ死ぬかわかんねえんだから、しっかり聞いとけよ!」が口癖
なんだそうです。。
その強烈な個性を前に、内弟子談幸は照れもなく、師匠への想いを
吐露していて印象的でしたので、少しご紹介しますね。
「立川談幸著による『談志狂時代』(~うなぎ書房刊)は、一門で
唯一の内弟子だった者ならではのエビソードを披露している。
(その一)ある時、談幸は談志が地方で行う仕事のお供をした。
その夜、ふたりは談志の知人宅に泊まるのだが、同じ部屋に
布団がふた組敷かれている。談幸は談志が大の苦手とするいびきを
かきはしないかと心配し、幸いにもかかなかった。翌朝の様子を
こう書く。
<かえって師匠の方が、『俺、昨夜いびきをかかなかったかなあ?』
と心細げに聞いてきた。私が、『少しかいていたみたいです』と
答えると、師匠は申し訳なさそうに『ちょっと疲れていたからなあ』
と云って、しょんぼりしてしまった>
(その二)内弟子として談志と二人暮らしをしていた時代のことだ。
自分は師匠だからといって、談志は弟子の部屋を勝手に開けることは
しなかった。例外はただ一度だけ、ある夜中に用事があった時だけだ。
<私に用を言いつけ終わると、師匠は蚊の鳴くような声で、
『たまには掃除したほうがいいよ』と、言った。見てはいけないものを
見てしまったかのように申し訳なさそうに言った>
露悪的、挑発的で、傲岸不遜なイメージが先行しながら、一方で
優しく、繊細で、気弱で、遠慮がちな面も持ち合わせる談志像が
浮かび上がってくる。」 小学館SAPIO 2008年5月28日号(42ページ)
人は、長く付き合っていると様々な状況の下で、相手の全く意外な
一面を発見することがありますよね。ちょっとした言葉やしぐさ、
表情などがたまらなく愛おしい気持ちを呼び起こしたり・・。
人は一人で生まれ、一人で生を終えます。それだからこそ「どうせ孤独
なのだ」と投げやりになるのではなく、思いやりや気づかいを忘れずに
他人とかかわり、愛する人には多くを与えることが、とてつもない意味を
持つのだ、と思いました。
それではまた、おやすみなさいzz...