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ツヨシ、しっかりしなさい!! テニス侍&ジョグ侍ツヨシです!<記録>フル3'38"58('09.04かすみがうら)ハーフ1'35"50('09.04焼津)10k40'48('09.05葛西臨海公園)

テニス侍
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ツナミが見たい

こんばんは。GW後すぐに週末休みですが、東京は昼過ぎから
本降りになってしまいました。今日は朝から目黒の大岡山で
仕事のあと、午後テニスサークルで練習予定でしたが、残念中止・・。
ランニングは多少の雨でも走れますが、テニスはボールが水分を
含んで重くなりコントロールできなくなるし、足元も滑って転倒し
ケガをする危険があるので、雨の日は厳しいですね。
しかしその分、プレーできる日には思う存分楽しもうと思います!

あと最近は平日の夜に、少しずつ走るようにしているんです。
前回SWACの皇居練習に参加したとき、クラブの大角コーチから
「夜走るのも気持ち良いですよ~。昼と比べてあまり周りが
見えないせいか、スピードをよく感じられるんですよね」と
お聞きして以来、それを意識してみると、、たしかに!
いつも荒川土手を降りて、川岸すぐのところを走っているのですが、
街灯や首都高速の光を受けた水紋のうねりを横目で見ながら、
風を切って走っている錯覚(?)をおぼえられて気分がいいのです。
大したスピードは出ていないんですけどね・・。
仕事のあと疲れた体をリフレッシュできるし、これから梅雨までが
年間で最も練習に適した時期だそうですので、続けたいと思います。

しかし昨日夜ランの後から、両脚すねの内側に初めての痛みが出て
すぐにアイシングをしました。今日も少し違和感が取れないので
ランニングはお休み。

そこで午後は、先日購入した新刊新書「ロシア 闇と魂の国家」を
読みました。著者はあの外交官佐藤優さんとロシア文学者で東京外語大
学長の亀山郁夫先生です。亀山先生は去年ドストエフスキーの
「カラマーゾフの兄弟」を新訳したことでも話題となっていますね。
私も学生時代ドストエフスキーを集中して読んだ時期があって、
意図的にこの「カラマーゾフの兄弟」を最後に読んだ記憶があります。
尊属殺や大審問官のくだり、そしてキリスト教でも異端とされる
ロシア正教の知識など、予備的教養を多く要求するドストエフ
スキーの中でも最も難解なテキストだと思ったことを覚えています。
この機会に新訳でまた読んでみようと思いますが、今日読んだ
対談集はレーニンからスターリン、そしてプーチンに繋がる偉大
なる父としての独裁者を求めるロシアをつぶさに分析された非常に
読み応えのあるものでした。
そのうち亀山先生の手による、現代ロシア作家ウラジミール・
ソローキン来日時の小さなエピソードが特に印象的でしたので、
少しご紹介したいと思います。

「世界が終わる夢をよく見る。山が崩れ、遠くから海が攻め
上がってくる。どこにも逃げ場がなくて、結局は、夢の外に
出る。フロイドはこれを<世界没落体験>と呼んだ。

つい数日前も、大地震の夢を見た。朝一番の電車が通過した
時刻だったろうか。この夢から逃れるには引越しするしか
ないと思う。でも、この夢見の後はなぜか不思議に気持ちが
晴れる。

数年前のこと。成田から東京に向かう電車のなかで、ロシアの
ある有名作家が『ツナミが見たい』と切り出した。その言葉に
かすかに吃音が混じるのを感じた。来日早々、おかしなことを
いう人だ、と半ば呆れながら、それなら『ディープインパクト』
という凄い映画があるよ、と薦めると、それはウイーンで見た、
ぼくはほんものの『ツナミ』が見たいと真顔になった。
近いうち、放送局のアーカイヴに聞いてやろうと軽く口約束
したが、ついに果たさずじまいだった。

その作家と、震災から五年を経た神戸を訪ねたときのこと。
夜、ホテルのバーで、なぜツナミが見たいのか、と尋ねると、
彼はもの静かな口調で答えた。

『それは傷のせいかもしれない。小さい時、途轍もなく
怖いことに出会って、それ以来、言葉が出なくなった。
でも、傷のない人間に文学なんて必要だろうか』

かりに心の傷が世界から切り離される恐怖を意味するなら、
傷を癒すには世界そのものの圧倒的な力のなかに身を置く
しかない。その作家は最後まで『傷』の正体に触れることは
なかったが、私はなぜか妙に彼のことが好きになった。」

亀山郁夫・佐藤優「ロシア 闇と魂の国家」文春新書

小さいころ、北海道の田舎でもの凄いカミナリを見たことがあります。
昼間にひとり自宅にいたのですが、黒い雷雲が急に空一面を覆い、
真っ暗になって「ゴロゴロ」から「メキメキ」、「ドシャーン」と
雷音も変化しながらどんどん近づいてきます。カミナリが落ちると
辺り一帯はなぜか凄く明るくなり、そのころ私はとても視力が良くて
先に見える森林の細部まで日中よりすごくはっきりと見えて、
美しいとすら感じました。雷光の柱と落音がほぼ同じタイミングで
見聞きできたくらい近かったのにもかかわらず恐怖感はさほどなく、
むしろどうしようもないという諦めと冷静な気持ちでいたことを
憶えています。

自らの力が全く及ばない「世界そのものの圧倒的な力」を前にすると、
人は自身の矮小さを認識し、諦観をもって臨むしかないのでしょうね。

それではまた、おやすみなさいzz...
日記 | 投稿者 テニス侍 23:11 | コメント(2) | トラックバック(0)
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