2008年01月19日
赦す
こんばんは、きょうもすごく寒いですよね~。明日あさっては
雪の予報も出てますがどうなるでしょうか?!
今日は、夕方から松戸のMさんのテニスサークルへ今年初参加。
3時間ダブルス練習の予定でしたが、2時間くらいしたら
最近痛みだした両足首の上部(スネのあたり)が少し気になったので、
早めにあがらせてもらいました。テニス自体の調子は悪くないので、
もっとやりたかったのですが・・。
さて、先週末から読んでいたジョン・アーヴィングの新作
「また会う日まで UNTIL I FIND YOU」を読み終えました。
1100頁を超える長い物語は、加速度的に物語の密度を増して読者を
夢中にし、途中ページを閉じる勇気を失わせるほど。。
4歳の少年の記憶からはじまる物語。主人公ジャックは、刺青師の
母アリスに連れられて、母と子を捨てた父親ウィリアムを探す旅に
出る。カナダから北欧への旅先で出会った多くの人々との記憶を
胸に刻みつつ、また母と北米に戻って波乱に満ちた青年期を送る。
そしていつの日か成長し人気俳優となったジャックは、愛する母の
死をきっかけとして、集積された過去を何とか解きほぐさなければ
と思い、単身父親探しの旅に出ます。少年時代に出会った人々との
再会を果たしながら、昔の記憶をひとつひとつ再構築していくと・・、
ある日ついに父ウィリアムに出会うのだ。
この小説の最大のテーマは「赦し(ゆるし)」であると思います。
幼い自分を捨てた父を、その父への復讐に明け暮れた母を、
そして・・愛されることには慣れているものの、愛することを
知らなかった自分を。
またアーヴィングに限らず読み応えのある長い小説に没頭していると、
いつの間にか「物語が自ずから展開していく」ような感覚を
味わうときがあります。今回も本が手に馴染んできたころ、
ふと本を開いているだけで、登場人物が語りかけてくるような、
久しぶりにそんな不思議な感じを覚えました。
最後に、著者の主張の中で、特に私の胸に残った言葉はこちら。
見た知った感じたことは常に、自意識の影響を免れないという
ことでしょうか。
『記憶なるものの相当部分は嘘なのだ。いわば絵はがきの景色。
降ったままで踏まれない雪。窓辺に見えるクリスマスのキャンドル。
その家の子供が傷ついていても、見えないし、聞こえない。』
ジョン・アーヴィング「また会う日まで」新潮社
機会があれば、ぜひ手に取ってみて欲しい大作だと思います!
ではまた、おやすみなさいzz...
雪の予報も出てますがどうなるでしょうか?!
今日は、夕方から松戸のMさんのテニスサークルへ今年初参加。
3時間ダブルス練習の予定でしたが、2時間くらいしたら
最近痛みだした両足首の上部(スネのあたり)が少し気になったので、
早めにあがらせてもらいました。テニス自体の調子は悪くないので、
もっとやりたかったのですが・・。
さて、先週末から読んでいたジョン・アーヴィングの新作
「また会う日まで UNTIL I FIND YOU」を読み終えました。
1100頁を超える長い物語は、加速度的に物語の密度を増して読者を
夢中にし、途中ページを閉じる勇気を失わせるほど。。
4歳の少年の記憶からはじまる物語。主人公ジャックは、刺青師の
母アリスに連れられて、母と子を捨てた父親ウィリアムを探す旅に
出る。カナダから北欧への旅先で出会った多くの人々との記憶を
胸に刻みつつ、また母と北米に戻って波乱に満ちた青年期を送る。
そしていつの日か成長し人気俳優となったジャックは、愛する母の
死をきっかけとして、集積された過去を何とか解きほぐさなければ
と思い、単身父親探しの旅に出ます。少年時代に出会った人々との
再会を果たしながら、昔の記憶をひとつひとつ再構築していくと・・、
ある日ついに父ウィリアムに出会うのだ。
この小説の最大のテーマは「赦し(ゆるし)」であると思います。
幼い自分を捨てた父を、その父への復讐に明け暮れた母を、
そして・・愛されることには慣れているものの、愛することを
知らなかった自分を。
またアーヴィングに限らず読み応えのある長い小説に没頭していると、
いつの間にか「物語が自ずから展開していく」ような感覚を
味わうときがあります。今回も本が手に馴染んできたころ、
ふと本を開いているだけで、登場人物が語りかけてくるような、
久しぶりにそんな不思議な感じを覚えました。
最後に、著者の主張の中で、特に私の胸に残った言葉はこちら。
見た知った感じたことは常に、自意識の影響を免れないという
ことでしょうか。
『記憶なるものの相当部分は嘘なのだ。いわば絵はがきの景色。
降ったままで踏まれない雪。窓辺に見えるクリスマスのキャンドル。
その家の子供が傷ついていても、見えないし、聞こえない。』
ジョン・アーヴィング「また会う日まで」新潮社
機会があれば、ぜひ手に取ってみて欲しい大作だと思います!
ではまた、おやすみなさいzz...