2007年12月14日
ひとり密かに喜ぶこと
こんばんは、今週もあっという間に週末です。それにあと2週間で
今年もおしまい、特に今年は四季の巡りが早かった気がします。
そうだ、年賀状もやらないとね。。
それにしても今日は雲ひとつない青空で、昼間は少し暖かかったし
最高の天気でしたね。あさって日曜も、マラソン大会なので今日
くらいいい天気だと気持ち良いのにな~。
今日ちょっと時間があったので、本当に久しぶりに自分の部屋の
片づけをしました。いま住んでいる家は貸家でして、なんと60坪
くらいあって広さは抜群なのです(全然使いこなしていない
のですが・・)。読んだ本でごちゃごちゃの書棚を整理したり、
いらない書類を大量に捨てたり、雑貨をひとまとめにして処分
したり・・、やり始めたらすごく時間がかかって大変でした。
年末の大掃除ではないですが、終了後はかなり気分が良いもの
ですね。これからは少しづつやるようにします・・。
さて今日読んだ本は、新聞雑誌の書評欄で大評判の詩集
「求めない」でおなじみ、英文学者加島祥造さんのエッセイ本です。
古代中国の思想家・老子が唱える「道(タオ)」を、私たちにも
わかりやすく伝えてくれています。特に「豊かに生きるためには」
という個所が印象的でしたので、少しご紹介しますね。
「富の中身は、人によっていろいろ違いますから、いちがいには
言えません。しかし僕に言わせれば、それは非常に単純なものです。
すなわち
”自分が自由になること、それが富だ”。
そして
”自由になるということは自分の内なる声にしたがうこと、つまり、
隠れていた自分の能力をひきだすことだ”。
自分の能力をひき出すのには、二つの大切な要素があると思います。
一つは、『閑』ということ。
閑は、社会的要求に応じて働く自分からは、出てこない。社会的
要求から少し遠ざかることです。自分のままでいられるような時間を
つくる。
もう一つは、『自足』の気持ち。それを持つと、隠れていた
潜在能力が出てくるんです。その大きなチャンスが生まれてくる。
『閑』と『自足』を少しでも獲得した人は、自分の深い能力に気づき
はじめる。自分の生きることの楽しさを知りはじめる。
企業社会だけでやってきた人には、少し難しい課題かもしれません。
アイルランドの詩人イエーツも、ある婦人に向かって「自分ひとりで
密かに喜ぶことです-それはとても難しいことですが」と言いました。
自分ひとりで密かに喜べるのは、その人が自分の深い能力を見つけた
ときです。これが”富”の中身だと、いまの僕は思います。
まず、よく笑うこと。そうしたら、あなたはもう少し豊かになれるはずです。
ひとり密かに、喜ぶことです。」
加島祥造著「老子と暮らす」光文社文庫
自分のままでいられる時間をつくり、自分の潜在能力を引き出して、
ひとり密かに喜ぶこと・・。思えば私などは、大勢集まって
ワイワイガヤガヤと遊ぶのも捨てがたい若造でありますが、
その反対に、自分自身と真摯に対面し、内なる声に従って自分の
世界を密かに楽しめる人の方が、もしかするとずっと豊かなのかも
しれないなー、とも思いました。
また、80歳を超えながらも長野の山奥でひとり思索する
加島さんは、この本を通じて
「人にどう見られようと構わないから、とにかくもう少し自由に
生きようよ、太古からつながる大きな道(タオ)を感じながら」
というメッセージを、言葉を替えて何度も伝えてくれているのかな、
と感じました。
ではまた、おやすみなさいzz...
今年もおしまい、特に今年は四季の巡りが早かった気がします。
そうだ、年賀状もやらないとね。。
それにしても今日は雲ひとつない青空で、昼間は少し暖かかったし
最高の天気でしたね。あさって日曜も、マラソン大会なので今日
くらいいい天気だと気持ち良いのにな~。
今日ちょっと時間があったので、本当に久しぶりに自分の部屋の
片づけをしました。いま住んでいる家は貸家でして、なんと60坪
くらいあって広さは抜群なのです(全然使いこなしていない
のですが・・)。読んだ本でごちゃごちゃの書棚を整理したり、
いらない書類を大量に捨てたり、雑貨をひとまとめにして処分
したり・・、やり始めたらすごく時間がかかって大変でした。
年末の大掃除ではないですが、終了後はかなり気分が良いもの
ですね。これからは少しづつやるようにします・・。
さて今日読んだ本は、新聞雑誌の書評欄で大評判の詩集
「求めない」でおなじみ、英文学者加島祥造さんのエッセイ本です。
古代中国の思想家・老子が唱える「道(タオ)」を、私たちにも
わかりやすく伝えてくれています。特に「豊かに生きるためには」
という個所が印象的でしたので、少しご紹介しますね。
「富の中身は、人によっていろいろ違いますから、いちがいには
言えません。しかし僕に言わせれば、それは非常に単純なものです。
すなわち
”自分が自由になること、それが富だ”。
そして
”自由になるということは自分の内なる声にしたがうこと、つまり、
隠れていた自分の能力をひきだすことだ”。
自分の能力をひき出すのには、二つの大切な要素があると思います。
一つは、『閑』ということ。
閑は、社会的要求に応じて働く自分からは、出てこない。社会的
要求から少し遠ざかることです。自分のままでいられるような時間を
つくる。
もう一つは、『自足』の気持ち。それを持つと、隠れていた
潜在能力が出てくるんです。その大きなチャンスが生まれてくる。
『閑』と『自足』を少しでも獲得した人は、自分の深い能力に気づき
はじめる。自分の生きることの楽しさを知りはじめる。
企業社会だけでやってきた人には、少し難しい課題かもしれません。
アイルランドの詩人イエーツも、ある婦人に向かって「自分ひとりで
密かに喜ぶことです-それはとても難しいことですが」と言いました。
自分ひとりで密かに喜べるのは、その人が自分の深い能力を見つけた
ときです。これが”富”の中身だと、いまの僕は思います。
まず、よく笑うこと。そうしたら、あなたはもう少し豊かになれるはずです。
ひとり密かに、喜ぶことです。」
加島祥造著「老子と暮らす」光文社文庫
自分のままでいられる時間をつくり、自分の潜在能力を引き出して、
ひとり密かに喜ぶこと・・。思えば私などは、大勢集まって
ワイワイガヤガヤと遊ぶのも捨てがたい若造でありますが、
その反対に、自分自身と真摯に対面し、内なる声に従って自分の
世界を密かに楽しめる人の方が、もしかするとずっと豊かなのかも
しれないなー、とも思いました。
また、80歳を超えながらも長野の山奥でひとり思索する
加島さんは、この本を通じて
「人にどう見られようと構わないから、とにかくもう少し自由に
生きようよ、太古からつながる大きな道(タオ)を感じながら」
というメッセージを、言葉を替えて何度も伝えてくれているのかな、
と感じました。
ではまた、おやすみなさいzz...