2008年11月23日
エフスタイル
こんばんは。昨日今日と晩秋の穏やかな天気に恵まれ、スポーツには
最高の日和となりましたね。昨日はランニングクラブの練習会で
午前中に皇居を3周走りました。それほど混雑してなかったし、
風もなくて抜けるような青空の下、半蔵門からの下り坂が気持ち
よかった~!お堀には無数のカモ君たちが「どんぶらどんぶら」と
揺れながら、時には小魚を狙って潜ったりしている様子。
さて来週日曜のつくばマラソンまであとわずかとなりました!
右足首が僅かに痛みますが他は万全。この夏からたくさん練習して
きたし、楽しみにしています~!クラブの皆もたくさん出場する
ようだし心強いですね。
最後に、先週読んだ雑誌「ウエッジ」12月号で、とても印象的な
記事がありました。女性2名で新潟を拠点に活動するデザイン事務所
「エフスタイル」さんのお話です。彼女たちは既に有名なのかも
知れませんが、私は今回初めて知りました。
歴史や伝統ある地場の生産者と消費者を結ぶ、その丁寧な伝え方や
工夫には多く学ぶ点があると思いましたので、少しご紹介したい
と思います。
「新潟市で地場産業のつくり手と生活者をつなぐ仕事をしている
『エフスタイル』の活動に出会った。エフスタイルは、東北芸術工科
大学に学んだ新潟出身の五十嵐さんと星野さんの同級生2人が、
2001年に大学を卒業すると同時に始まった。エフスタイルの商品と
活動は今、世代と分野を超えて多くの共感を集めている。
彼女たちは伝統的な地場産業がつくり出す『もの』を現代の生活に
活かすデザインで甦らせる。商品そのものも素敵だが、本当に美しいのは、
その背景。つくり手を知ることに時間をかけ、生産の現場を理解する
ことから始まり、商品につくり手の想いやメッセージを込める。
その想いを受け止めてユーザーに伝えてくれるお店との関係を築き、
商品を卸す。全てのプロセスを丁寧に重ねることで『もの』にいのちが
吹き込まれる。(中略)
地場伝統産業に携わる方々との仕事が多いのは、そこに当たり前の
ことを当たり前にでき、すぐれた『もの』をつくり出す尊敬すべき
人が多くいて、彼女たちに尊敬する力があるからではないだろうか。
相手を尊敬するからこそ、心の底から相手のことを知りたいと願う。
『もの』や『技術』だけではなく、その人自身を育てた環境を含め、
人生そのものを学ぼうとするのだと思う。その姿勢は相手にも伝わる。
そして信頼関係が芽生え、真剣なやり取りが始まる。
旧・寺泊町(現・新潟市)で木の弁当箱などの曲げ物をつくる
足立茂久商店は天保時代から続く。十代目・一久さんは『電子レンジでも
使えるわっぱ』で科学技術庁長官賞を受賞した『すご腕』。人生の深みを
感じさせる一久さんの尽きないお話に聞き惚れていると、
『この子たちは(自分の商品を売ってもらって)大丈夫だと思った。
話をしていればわかるんです』
と本当に自然に、口をついて出たようにおっしゃった。奥様が用意して
くださったおはぎや漬物をいただきながら、物事に真剣に向き合う人
同士の間に流れる『あったかいもの』を感じ、じーんと来てしまった。
人と人の深い絆から生まれる『もの』には、関わった全ての人の魂が
こもる。それは売り手にも買い手にも伝わり、同様な関係が商品や
活動を通じて広がっていく。
本当はみんな『人』や『もの』や『暮らし』と深く丁寧に向き合い
たいのだ。猛スピードで右から左に流れる時間がそれを許さない
のかもしれない。それでも、このエフスタイルの仕事に接したとき、
『可能性を信じていい』と背中を押されるのだと思う。それが
エフスタイルの『デザイン』の意味であり、私たち日本人が絶対に
失ってはならないものだ。」
「WEDGE」08年12月号、文・久田浩二46~47P
尊敬できる人たちから、謙虚に学ぼうとする姿勢が信頼を成す、
という関係や、物事に真剣に取り組む人同士の連帯感というものは
本当に素敵ですね。私もこのエフスタイルの仕事をもっとよく知り
学びたい、と思います。
それではまた、おやすみなさいzz...
最高の日和となりましたね。昨日はランニングクラブの練習会で
午前中に皇居を3周走りました。それほど混雑してなかったし、
風もなくて抜けるような青空の下、半蔵門からの下り坂が気持ち
よかった~!お堀には無数のカモ君たちが「どんぶらどんぶら」と
揺れながら、時には小魚を狙って潜ったりしている様子。
さて来週日曜のつくばマラソンまであとわずかとなりました!
右足首が僅かに痛みますが他は万全。この夏からたくさん練習して
きたし、楽しみにしています~!クラブの皆もたくさん出場する
ようだし心強いですね。
最後に、先週読んだ雑誌「ウエッジ」12月号で、とても印象的な
記事がありました。女性2名で新潟を拠点に活動するデザイン事務所
「エフスタイル」さんのお話です。彼女たちは既に有名なのかも
知れませんが、私は今回初めて知りました。
歴史や伝統ある地場の生産者と消費者を結ぶ、その丁寧な伝え方や
工夫には多く学ぶ点があると思いましたので、少しご紹介したい
と思います。
「新潟市で地場産業のつくり手と生活者をつなぐ仕事をしている
『エフスタイル』の活動に出会った。エフスタイルは、東北芸術工科
大学に学んだ新潟出身の五十嵐さんと星野さんの同級生2人が、
2001年に大学を卒業すると同時に始まった。エフスタイルの商品と
活動は今、世代と分野を超えて多くの共感を集めている。
彼女たちは伝統的な地場産業がつくり出す『もの』を現代の生活に
活かすデザインで甦らせる。商品そのものも素敵だが、本当に美しいのは、
その背景。つくり手を知ることに時間をかけ、生産の現場を理解する
ことから始まり、商品につくり手の想いやメッセージを込める。
その想いを受け止めてユーザーに伝えてくれるお店との関係を築き、
商品を卸す。全てのプロセスを丁寧に重ねることで『もの』にいのちが
吹き込まれる。(中略)
地場伝統産業に携わる方々との仕事が多いのは、そこに当たり前の
ことを当たり前にでき、すぐれた『もの』をつくり出す尊敬すべき
人が多くいて、彼女たちに尊敬する力があるからではないだろうか。
相手を尊敬するからこそ、心の底から相手のことを知りたいと願う。
『もの』や『技術』だけではなく、その人自身を育てた環境を含め、
人生そのものを学ぼうとするのだと思う。その姿勢は相手にも伝わる。
そして信頼関係が芽生え、真剣なやり取りが始まる。
旧・寺泊町(現・新潟市)で木の弁当箱などの曲げ物をつくる
足立茂久商店は天保時代から続く。十代目・一久さんは『電子レンジでも
使えるわっぱ』で科学技術庁長官賞を受賞した『すご腕』。人生の深みを
感じさせる一久さんの尽きないお話に聞き惚れていると、
『この子たちは(自分の商品を売ってもらって)大丈夫だと思った。
話をしていればわかるんです』
と本当に自然に、口をついて出たようにおっしゃった。奥様が用意して
くださったおはぎや漬物をいただきながら、物事に真剣に向き合う人
同士の間に流れる『あったかいもの』を感じ、じーんと来てしまった。
人と人の深い絆から生まれる『もの』には、関わった全ての人の魂が
こもる。それは売り手にも買い手にも伝わり、同様な関係が商品や
活動を通じて広がっていく。
本当はみんな『人』や『もの』や『暮らし』と深く丁寧に向き合い
たいのだ。猛スピードで右から左に流れる時間がそれを許さない
のかもしれない。それでも、このエフスタイルの仕事に接したとき、
『可能性を信じていい』と背中を押されるのだと思う。それが
エフスタイルの『デザイン』の意味であり、私たち日本人が絶対に
失ってはならないものだ。」
「WEDGE」08年12月号、文・久田浩二46~47P
尊敬できる人たちから、謙虚に学ぼうとする姿勢が信頼を成す、
という関係や、物事に真剣に取り組む人同士の連帯感というものは
本当に素敵ですね。私もこのエフスタイルの仕事をもっとよく知り
学びたい、と思います。
それではまた、おやすみなさいzz...
コメント
この記事へのコメントはありません。