2008年09月12日
商い
こんばんは。ずいぶん涼しくなったかなーと思ったら、今日は一転
夏の陽気で暑かったですね~!しかし夜はすっかり過ごしやすくて、
走りこみには秋は最適な季節だそうです。
23日にハーフマラソン大会を控える私も、今日も会社から戻り、
少し前に実家から送ってもらった自家製の美味しいトマトを食べ、
いつもの河川敷で10Kジョグ。最初は抑え気味に入って、
後半上げるというペースがようやくできつつあります。
明日から2泊でクラブのランニング合宿もあり、行こうかどうしようか
最後まで迷ったのですが、葛飾のダブルス区民大会が日曜にあるので、
今回は不参加にしました。代わりにこの週末で目標60K走ろうと考えています。
最近は距離を重ねると必ず翌日右足首に痛みが出るので、練習後は
最低30分アイシングをしています。すると次の日がかなりラクで、
ケーキなどに入ってくる保冷材でもかなり効きますよ~と、クラブの
先輩からアドバイスいただいて試してみると本当にそうですね。
ヒザや左足底もやや痛む時があるので、あっちこっち冷やして
ラン後は大忙しです。
さて全米オープンはロジャーの見事な5連覇、GS通算13勝で
幕を閉じましたね!フェデラーファンとしては本当に最高!!の
大会となりました。マレーも準決勝ナダル戦ではとても強かった
ですが、対ロジャーではまだまだ勝負にならない感じがしました。
今年は昨年暮れから続いた体調不良⇒練習不足から調子をずいぶん
落としてしまいましたが、これで完全復活と言えるのではないで
しょうか。来年こそはGS最多勝に加えて全仏優勝で、名実ともに
史上最高選手となって、また秋にはジャパンオープンでその雄姿を
見せてもらいたいものです!
最後に今週読んだ本の中から、「宮内庁御用達」というタイトルの
新書を少しだけご案内しますね。
遠く奈良時代の昔から、こだわりある心づくしの良品が全国から
皇室に納められてきたのですが、長い歳月を生き抜いてきた
魅力あふれる品々や、それらを生み出し改良を重ねた職人たちの
想いや伝統の技が、ふんだんに紹介されていました。
そのうちの一店で、明治の時代に日本で初めてマスクメロンを
販売したことでも有名な、創業150年の老舗果物屋「万惣」さん
のエピソードを以下、抜粋したいと思います。
「万惣は東京神田のオフィス街のど真ん中にある果物屋である。
初めて立ち寄ると、こんなオフィス街で果物屋が成り立つのかと
訝しく思ってしまう。しかし、『万惣でなければ』というお客さんが
遠くから足を運んでくるから、オフィス街でも十分経営が成り立つ。
現在の万惣本社ビルは八階建てで、昭和四十二年に古い三階建て
ビルから建て替えたものである。一階は果物屋になっており、
新鮮な果物を買うことができる。万惣で扱われている果物は、
どれも本物の味と鮮度を持つとびきりの果物で、生産者と直に
話し合い、直接仕入れ厳選されたものだけを販売している。
その品の確かさが、多くの常連客を遠くから呼んでいるのである。
四代目店主青木惣太郎さんの笑顔は、今は亡き名優、宇野重吉さん
のようだ。相対する者の心を自然と和ませる優しさがにじみ出ている。
『万惣は、ゆきずりのお客様を相手にするというよりも、万惣を
目指して買いに来てくださるお客様を相手に商売してきました』
『商いとは、感動を売ることだ』
そんな言葉が、今も心に残っている。この『感動』にかかわる
お話として、万惣のよき理解者でもある森繁久弥さんとの思い出話は
印象的だった。
森繁さんが言うには、
『私は早稲田の商科を出たけれど、あまり勉強した記憶がありません。
ただ一つ、先生から教わったことで、頭にこびりついていることが
あります。それは、たとえば茶碗を売っている瀬戸物屋があった
とします。10円で仕入れて、20円の値で売れたときに、
10円儲かったというのは商売ではないと言われました。
お客さまが家に持ち帰り、お茶碗にご飯をよそって、なんて
持ちやすいんだろう。口あたりもいいし、いいお茶碗を買ったと
喜んでくれた時に、初めて10円儲かったのだということです』
惣太郎さんは、森繁さんが語ってくれたこの『喜び』こそが商いの
基本であり、『お客さまからの信頼なのだ』と思っているという」
鮫島 敦・松葉 仁「宮内庁御用達」NHK出版
もちろん「商売」はボランティアではないので、利益を出し続け
ないと立ち行かなくなるのは自明の理ですが、効率を追求すれば
するほどこの商いの基本たるお客さまの「喜び」や「信頼」に
ついてはどうしても見失いがちになりますよね。売った売れたと
自ら喜ぶよりもまず、お客さま(相手)が本当に喜んでくれたの
だろうか、と絶えず自問するようにしないと、と思いました。
さて明日はダブルス練習6時間のあと15Kジョグの予定。
私のガラスの脚が、少しは丈夫になっているか・・ちょっと心配
ですが。
ではまた良い週末を! おやすみなさい。
夏の陽気で暑かったですね~!しかし夜はすっかり過ごしやすくて、
走りこみには秋は最適な季節だそうです。
23日にハーフマラソン大会を控える私も、今日も会社から戻り、
少し前に実家から送ってもらった自家製の美味しいトマトを食べ、
いつもの河川敷で10Kジョグ。最初は抑え気味に入って、
後半上げるというペースがようやくできつつあります。
明日から2泊でクラブのランニング合宿もあり、行こうかどうしようか
最後まで迷ったのですが、葛飾のダブルス区民大会が日曜にあるので、
今回は不参加にしました。代わりにこの週末で目標60K走ろうと考えています。
最近は距離を重ねると必ず翌日右足首に痛みが出るので、練習後は
最低30分アイシングをしています。すると次の日がかなりラクで、
ケーキなどに入ってくる保冷材でもかなり効きますよ~と、クラブの
先輩からアドバイスいただいて試してみると本当にそうですね。
ヒザや左足底もやや痛む時があるので、あっちこっち冷やして
ラン後は大忙しです。
さて全米オープンはロジャーの見事な5連覇、GS通算13勝で
幕を閉じましたね!フェデラーファンとしては本当に最高!!の
大会となりました。マレーも準決勝ナダル戦ではとても強かった
ですが、対ロジャーではまだまだ勝負にならない感じがしました。
今年は昨年暮れから続いた体調不良⇒練習不足から調子をずいぶん
落としてしまいましたが、これで完全復活と言えるのではないで
しょうか。来年こそはGS最多勝に加えて全仏優勝で、名実ともに
史上最高選手となって、また秋にはジャパンオープンでその雄姿を
見せてもらいたいものです!
最後に今週読んだ本の中から、「宮内庁御用達」というタイトルの
新書を少しだけご案内しますね。
遠く奈良時代の昔から、こだわりある心づくしの良品が全国から
皇室に納められてきたのですが、長い歳月を生き抜いてきた
魅力あふれる品々や、それらを生み出し改良を重ねた職人たちの
想いや伝統の技が、ふんだんに紹介されていました。
そのうちの一店で、明治の時代に日本で初めてマスクメロンを
販売したことでも有名な、創業150年の老舗果物屋「万惣」さん
のエピソードを以下、抜粋したいと思います。
「万惣は東京神田のオフィス街のど真ん中にある果物屋である。
初めて立ち寄ると、こんなオフィス街で果物屋が成り立つのかと
訝しく思ってしまう。しかし、『万惣でなければ』というお客さんが
遠くから足を運んでくるから、オフィス街でも十分経営が成り立つ。
現在の万惣本社ビルは八階建てで、昭和四十二年に古い三階建て
ビルから建て替えたものである。一階は果物屋になっており、
新鮮な果物を買うことができる。万惣で扱われている果物は、
どれも本物の味と鮮度を持つとびきりの果物で、生産者と直に
話し合い、直接仕入れ厳選されたものだけを販売している。
その品の確かさが、多くの常連客を遠くから呼んでいるのである。
四代目店主青木惣太郎さんの笑顔は、今は亡き名優、宇野重吉さん
のようだ。相対する者の心を自然と和ませる優しさがにじみ出ている。
『万惣は、ゆきずりのお客様を相手にするというよりも、万惣を
目指して買いに来てくださるお客様を相手に商売してきました』
『商いとは、感動を売ることだ』
そんな言葉が、今も心に残っている。この『感動』にかかわる
お話として、万惣のよき理解者でもある森繁久弥さんとの思い出話は
印象的だった。
森繁さんが言うには、
『私は早稲田の商科を出たけれど、あまり勉強した記憶がありません。
ただ一つ、先生から教わったことで、頭にこびりついていることが
あります。それは、たとえば茶碗を売っている瀬戸物屋があった
とします。10円で仕入れて、20円の値で売れたときに、
10円儲かったというのは商売ではないと言われました。
お客さまが家に持ち帰り、お茶碗にご飯をよそって、なんて
持ちやすいんだろう。口あたりもいいし、いいお茶碗を買ったと
喜んでくれた時に、初めて10円儲かったのだということです』
惣太郎さんは、森繁さんが語ってくれたこの『喜び』こそが商いの
基本であり、『お客さまからの信頼なのだ』と思っているという」
鮫島 敦・松葉 仁「宮内庁御用達」NHK出版
もちろん「商売」はボランティアではないので、利益を出し続け
ないと立ち行かなくなるのは自明の理ですが、効率を追求すれば
するほどこの商いの基本たるお客さまの「喜び」や「信頼」に
ついてはどうしても見失いがちになりますよね。売った売れたと
自ら喜ぶよりもまず、お客さま(相手)が本当に喜んでくれたの
だろうか、と絶えず自問するようにしないと、と思いました。
さて明日はダブルス練習6時間のあと15Kジョグの予定。
私のガラスの脚が、少しは丈夫になっているか・・ちょっと心配
ですが。
ではまた良い週末を! おやすみなさい。